バイオリン工房 OUCHI
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Stradivari Ex-Hilton 1726
Caporale & Ochandoにて。


今日もスローに暮す
八王子の製作家


 ITALIAN VIOLIN GARDEN 開催
 
カポラレ&オチャンド主催
2018年11月21〜23日


大手町の三井住友銀行東館ライジング・スクウェア1階アース・ガーデン
  

Antonio Stradivari NACHEZ 1716
これ20億円だそうです。


主催者のMrパコ氏が演奏するこのチェロもストラドなんですよ。



成田達輝氏による試奏
Strad 以外にAndrea Guarneri 1638, Del Gesu 1730,を試奏。






   権龍模合同発表会

国立芸術ホールにて
   

    


弦楽フェアーで思い出したアーカイブ

30年前に発刊された"ヴァイオリンをつくる"の本は懐かしい。
川上昭一郎氏は協会員としてまだ名簿に載っているがこの15年ほど
作品の出展はないようだ。如何しているのでしょうか?
弦楽器協会の園田会長、沢辺副会長を始めとして毎年素晴らしい作
品を出展している。世界の名器が集まる中で会員の中には10年以上
楽器の出展が無い方もいるようだ。是非来年こそは素晴らしい作品を
拝見したいものだ。
 



2018弦楽器フェアー開催

ドイツマイスターのオリバー・ラドケが来日
早いもので昨年初来日し2年目となる。
小生にはとても出来ない素晴らしい楽器を展示した。


イタリアクレモナで活躍し世界に素晴らしい作品を発信している
高橋明氏と菊田浩氏
 

ドイツマイスター庄治昌仁氏はバイオリンの音を知っているマイスターで、
製作・修理・調整と代官山ミュージックプラザで活躍。
 



 MESSIEのモールド

見た目古いモールドで誰が製作したか分らない。
    

実物大のMessieの写真と合わせてみた。
               

ライナーを上下同時に接着できるように加工した。
   
暫く振りで新作を製作することに。
  


この楽器鳴りますかね。

勿論Stinerではありません。ドイツの専門家に確認してもらった結果ドイツの
ザクセン州(州都ドレスデン)製で120年ほど前ものであることがわかった。
木材が古いので研究の一環として手直しをしてみた。
中を開けてみると、バスバーは後付でなく掘り込んである。ペグボックスの左
側は亀裂があり補強した。両サイドのブロックは無かった。当然亀裂があるが
補強した。

              
    

修理
  

手直し完了
  

振動測定をした。
測定は駒の中心部にシリコン玉を45度角で当てた。
測定に当たり比較する為に2台の楽器を用いた。

偽物Stiner
 
鳴っている。不思議だ?

1833年製
 
そこそこ鳴っている。

小生の楽器
 





このところオールドに凝っています。
この4台は音が出ませんでした。
ばらしたては手を加え組立てては良い結果を水平展開しながら音を
追求した。
ニスはオールドが好みなので楽しんでいます。
ニスが音に与える影響は20〜30HZ程度ではないでしょうか。
従ってその程度の振動を考慮すればよいのでしょうか。
オイルとアルコールで多少違うかもしれませんが。
白木のバイオリンとニスを塗った後の音の違いは明らかだ。
音にとってはニスは塗らない方が良いのかもしれない。しかしニスに
はそれなりの深い意味がある。
ニスの秘密は昔から音に対する影響が語られてきた。
小生は製作当初アルコールニスは斑が発生し処理の仕方が難しく
扱い易いオイルニスでした。アルコールニスに替えてからオイルとア
ルコールの比較をしてみて分った事はオイルは音が柔らかく、アル
コールは堅めに感じたことだ。
音の好みは人それぞれですが、今のところ小生は遠くに飛ぶ音、キ
ラキラする音を追求している。





本日完成した楽器は一番左です。

裏板のM5の振動数が低く手直しし高くしてみた。
これはあくまでも実験です。


予定どうりの音に変わってくれた。
ニスはストラドのニスの主成分を多くしてみた。
見た目でも輝きの違いが分ります。
しかし少し塗り過ぎて振動に影響して柔らか音でしょうか。







修理し音を変えてみた。
ピンピカの綺麗な楽器も好いのですが、
オールド仕上げも楽しいものです。
10年前に製作した楽器を修理しニスをオールドに塗り替え
た。
以前のニスを剥がし、楽器の接ぎの剥がれを修理した。
今度のニス作業は80%以上色付けと仕上げをポリッシング
で行った。(刷毛作業は20%)
13回程度のニスを塗りでした。
最近は似たようなニスになっています。

音に関しては表現しにくいのですが、5月の自由学園明日
館で試奏した楽器より明るい音にしました。
音を変える方法は秘密です。
後はソリストの評価待ちです。


    

  
 






StradとDel GesuのF孔面の面積を調べてみた。
楽器には音に与える様々な要因がある。
F孔面のG部を30mmでH部は100mmにして楽器を製作してみた。普通の
楽器のG部は41mm程度であろうか。
全体的に硬い音になり、特にE線は極端に硬い音になったしまった。F孔
面の面積が狭くなるので当り前といえばそのとうりであろう。
ならばどの程度にすれば良いのか調べてみる事にした。
今回は過去の名器のデータを調べてみた。
データはStradのC1666年〜1734年までの7台とDel GesuはC1727〜
C1743年の7台を調査した。(資料は専門誌からのものである。)

結果
Stradの1666年の作品はアマティの影響が強く面積は狭いのだが、1679
年頃から面積が広くなっていった。相対的にStradに比べDel Gesuは多
少面積が狭い傾向にあることも解った。しかし例外にDel Gesu1743年の
CannonはStrad並の面積であった。
一概には言えないが最も振動の影響を受ける部分の面積が音に影響す
るのは事実であろう。
ちなみに小生の過去の楽器はDel Gesuに近い傾向であった。

   
         StradとDel Gesuの年代別面積チャート        測定箇所

                                     


 
古く見えますか?
汚く見えますか?

オールド加工はなかなか大変です。
ニスを塗ってから使い込んだようにするわけです。
内部はセンターにパッチを貼りセンターの剥がれを修理したかのよう
に加工し、白木の状態なので薄く色付けし汚れを付けます。
今回ある展示会に出展したところいろいろご意見を頂きました。
ニスの塗り方が下手だ、センターの貼りが上手くない、内部のパッチ
は何ですか? 等でした。
しかし不思議な事に出展前に91歳になる某製作家に評価して頂い
たのですが、良いニスだね、と評価を頂き少々驚き!!

      



第16回日本バイオリン製作研究会2018開催

日時 2018年5月19日〜20日
場所 池袋自由学園明日館

重要文化財明日館は2年間の耐震工事を終え戻って来た。




バイオリンの試奏は三澤裕美子さん
2日に渡り素晴らしい試奏を披露して頂いた。


チェロの試奏



会場風景
 





ピアノ大瀬戸亜紀子さん バイオリン三澤裕美子さん




徳永二男コンサート

名器ストラド・デルジェスの音の違いを聴く事ができた。

      かつしかシンホニーヒルズは立派なホールでした。
 
  葛飾のMOZART像       ザルツブルグのMOZART像

 

  徳永二男さん所有のストラドと日本バイオリンから貸与されたデルジ
  ェスを拝見し聴く事ができた。
  ストラドも素晴らしいのですが、デルジェスにも興味がありました。
  デルジェスは厚板で小振りですが、一流の演奏家に好まれた事実は
  何か。小生はデルジェスを過去に5台程製作したので本物の音を確認
  したかった。
  ストラドに較べ太く男性的と表現しておきます。
  薄板が鳴る事は誰でも制作者は知っている。しかし薄っぺらで音に深
  みが無く、素人好みといえる。
  デルジェスの板の赤い斑は有名でハッキリと見ることができた。
  徳永さんの説明ではストラドとデルジェスのサイズの違いにより指の 
  位置に0.1mmの違和感を感じ音程が合わないと言ってました。
  超一流の演奏家は敏感に感じるのでしょうか。
  従ってデルジェスの演奏は少しでした。
  
  



琴・三味線の工房拝見 中むら

葛飾青砥を散策中に発見した工房
和楽器も良いですね。


  日本の伝統的な楽器を製作している職人さん
 
竿に使用される木材は紅木だそうです。






遠鳴りは本当に起こるのか?
おもしろ話し

名器は音が遠くに飛ぶと語られてきました。
NHKの特番などでもストラドの実験の結果で指向性が優
れていると報告されている。

本当に音を遠くに飛すことはできるのだろうか?
まだ原因がよく解っていないが音が遠鳴りする事実をご
紹介したい。
その分野を研究されている慶応大学の武藤佳恭教授に
お話を伺った。
 
VSJ川原会長 武藤教授

武藤教授の基礎的な実験を湘南キャンパスで拝見する
ことになりました。
実験の内容
一見"下敷き"としか見えない薄板にオルゴールを右手
で押さえて音を出すもので、その下敷きを曲げていくだけ
のシンプルな構造だ。エレキは全く使っていない。
ご存知だろうか、オルゴールは機械部分だけを鳴らして
も少し離れると音を確認することはできない。
教授は実験を見せると屋外での実験を実施して頂けまし
た。検証人は小生とVSJ川原会長と教授の助手でした。
実験の結果
小生は50mまで離れて音を確認す事ができた。更に助手
の方は30m以上離れ手を振った。結果として80m以上離
れても音を確認する事ができたのだ。ちなみにキャンパ
ス内には学生の話し声などの雑音があった。
このような現象が起こる原因についてまだ良く解っていな
いのだ。






弦楽器フェアー2017開催
ドイツマイスターOliver Radokeが初出展した。




バイオリニストが試奏して下さいました。

     
松村純子さん            川畠成道さん




   

権龍模さんがこの場でお客さんを指導



永井由里さん




Stradのニスの真実は?

Stradのニスからは松脂が検出はされていますが、密着力が弱いのです。
この何百年ニスの研究は進んでいて、きっと良いニスになっているのでしょう。
当時のニス技術はどうだったのだろうか? 単純に調べています。

小生が勝手に製作したStradのニスです。
まだ2回しか塗っていませんが、よく密着しています。
これからが楽しみです。

 

次第に色が出てきました。光っているでしょ。
 

フレンチポリッシングで一気に色が出た。
オールドにするために表面を処理し、またポリッシング。
   

完成です。
 







    Long Violinを作ってみました。

普通のバイオリンは356mmですが、361mmを作ってみた。
Antonio Stradivariは1692年に361mmを製作していた。

   

裏と表で各、左が普通のバイオリンで右がlong violin
0.5p違うとこんなに違うんですね。
  


郡上八幡

八幡城は日本最古の再建城です。
郡上踊りはなかなかです。

 

 



           綺麗な塗りとオールドの塗り

オールドにするのは意外と大変。
上は普通に綺麗に塗りました。(ストラドのニスです)
下は普通に塗ってから面を剥がしたりとして古く見せました。
色素を用いて特殊な塗装をします。
いづれの塗装も刷毛は使いません。慣れれば色付きもよくなります。

上はストラドのニスで処理し、下はアルコールニスとのコラボです。

            

           





日本バイオリン製作研究会第15回作品展示会2017

  
試奏は三澤裕美子さん

  


小生の作品は無量塔蔵六氏評価を受けた作品




バイオリニスト永井由里さんと制作者3人の試奏会。

マエストロ佐藤康夫さんのご自宅で楽しい試奏会が。
永井由里さんは桐朋、ジュリアード音楽院を卒業し
イギリス、スイスなど海外での活動の長い演奏家です。
制作者の佐藤さん、久我さんの作品を永井さんは次々
と楽器の試奏を5時間もして頂きました。
小生の楽器は川畠成道氏と同じくオールドの音がすると
の評価であった。

 

   



ドイツマイスター無量塔蔵六親方に会いに行きました。

親方はご高齢ですがお元気でお過ごしでした。
バイオリニスト川畠成道さんとお弟子さんの芸大大学院
卒佐藤さんと三人でお伺いしました。
親方は日本人で始めてドイツマイスターを取得され、日
本を代表するバイオリン製作家として国内外で知られて
いる方です。
この五反田のご自宅から多くのお弟子さんを輩出され、
日本のバイオリン界に多大な偉業を残されました。




 
川畠成道さんと佐藤さんに小生の楽器を弾いてもらいました。


川畠さんは一度お会いしたい方と忙しいスケジュールを
調整し同行してくれました。





 
 Strad Tuscan 1716 cpy

6年吊るしておきました。漸く完成しました。
音が出るまで時間がかかります。
気長にやってます。
良い楽器はなかなか出来ませんが、この楽器
は鳴りますよ。

    

 




3年振りの新作です。


 

白木で3年吊るしておきました。
今年に入り何だか無性に製作したくなりました。
ニスは自作の15年物のオイルです。
あまり磨かないのですが、光っています。
もう少し乾燥させないと音がでません。
5月の展示会に間に合うのか??

やはりオイルは色が出し難く厚塗りになり乾燥も遅く、
半年は吊るしておきます。
駄目ならばニスの塗り直しです。




皆上晶子さんバイオリンコンサート
春うららかコンサート

バイオリニスト 皆上晶子さんとピアノ ミハエル・カンデンスキー
                





永井由里さんのバイオリンコンサート


 
演奏後佐藤康夫さん永井さん(右)

ストラドのニスの研究

Stehan-peter Greiner著書のニスの解析が正しいのか検証をしてきた。
まだまだ解らない事が多いいのだが現状を報告する事にした。


既に翻訳内容を記述しているようにニスの成分は松脂が検出されているよう
である。
松脂を用いて幾つかの実験をしてみた。
@松脂を焼いてそのまま塗ってみたところ、黒い面が強くあのストラドの
  色ではないことが判った。しかもネットクラックが酷く現れた。    
  接着力が弱い。
A松脂を焼かないでアルコールで溶解し塗ってみた。          
  接着力が弱い。     
B松脂にリンシードオイルを加えて塗ってみた。              
 その配分を半々にしてみたが、乾燥が遅く可也時間が掛か った。
Cリンシドーとダンマー、セラックに松脂を小量加えてみた。      
  光沢や硬さもあったが、乾燥に時間がかかり音に影響した。
D極性の違う材料を使用すると問題が起きることがある。

どうも松脂は小量艶出しに用いるのが良いのではないだろうか。
               


 


  熟成作品の紹介

15年物のガルネリモデルです。
このタイプの楽器はストラドモデルに比べ容積が小
さく、板が厚いことが特徴です。
従って音が出難いのです。
小生はこんな楽器に興味があり一時期4台ほど制
作してみた。
一時ギブアップした。
いろいろ手直をしてようやくバイオリンの音になっ
た。

 

 


11年物です。
高音は誰でも出せるが、低音はなかなか出ないんですよ
これも制作上の技術で解決した。

 


9年前の実験作品。
最先端技術が生み出した物質を塗布してみた。
このところ世界的に注目を集めて来たセルロースナノファイバーの
結晶を9年前に東大大学院磯貝教授より研究用として試料の提供
して頂きました。
木材の主成分の結晶を塗布することはごく自然であり、人工的に
古木の音がでるのか挑戦した。

 

  



国立で松村純子先生のストリートパホーマンス




演奏前のご挨拶
 




 
 
最近オールド仕上げに凝り始めました。

    
11年前に造ったオイルニスで塗ってみました。オールドに仕上げるために色々楽しんでい
ます。
この楽器は剥がしては塗るで三度も塗替えました。一度目は通常のオイルニスで、二度目
はストラドのニスでしたがベトベトでレシピを失敗しました。三度目は刷毛を使わずにオイル
ニスで八回で仕上げました。ピンピカの楽器ではありません。
この数年古い楽器(ストラド、アマティ)を拝見する機会が何度かあり、味があるんですよ。
製作者の製作イメージは製作者の勝手ですからね。



川畠成道さんニコロ・アマティを弾く 

既に川畠さんはストラド2丁を弾いている。今回は1682年製アマティを弾くことになった。
このアマティは弟子のアンドレア・ストラデバリに強い影響を与えた楽器だ。
アマティとしては珍しく面がフラットになっていて、現代バイオリンの原形ともいえる。
バイオリンの原点を知り更に演奏に磨きをかけるのではないでしょうか。





 

八王子の小さな演奏会

ドイツ文学研究家の向井みなえさんはビオラが好きで2005年に小生が製作したビオラを持参
されて演奏をして下さった。
向井さんは先月もご夫婦でオーストリーに旅をされ楽しんでこられました。
大学でドイツ語の先生をされていた向井さんは最近リンデ・ザルバー著書のザロメを翻訳さ
れ、リルケを世に出したザロメの生涯を女性の目線で翻訳されました。

週に一度開かれるこの小さな演奏会場には直木賞作家芦原すなおさんが中心となる演奏会
で芦原さんはエレキギターを演奏しています。芦原さんの代表作は青春デンデケデンデケでお
馴染です。

 



ミュンヘンの演奏家の処へ嫁ぐことになった。

愛称草(Grass)は特に思い出深い楽器だ。
スクロールに草の彫刻を施し、大胆に穴を開けた。
日本では馬鹿にされるが、ドイツでは比較的珍重視され、
シュタイナーの彫刻は有名である。

娘を嫁に出す気持ちだ、
可愛がって下さい。
 


フェルナンブーコの特性を生かした
バイオリンの製作研究

フェルナンブーコと言えば弓の材料で知られてる。
この材料を科学的に評価した松永正弘先生の論文か
らヒントを得て実際にバイオリンを製作し検証する
ことにした。
松永先生は現在森林総研にお勤めで京都大学大学院
の時にフエルナンブーコの特性を研究された方で
す。


仙台石巻のサルコヤ楽器店へ

震災復興のシンボルとして報道されているサルコヤ楽器
店を訪れた。
表通りのお店は津波で流され駐車場になっていた。
今は裏通りのお店で楽器販売を開始していた。

ピアノは10台程流されのだが店員やボランティアの方々
によって再生され、震災当時石巻で震災に遭ったシャンソ
ン歌手のクミコさんが再生したピアノの伴奏で歌ったので
す。
大きなコントラバスは発見されませんでした。
ビオラを拝見しましたが、ケースの中でバラバラになりカビ
だらけでした。
再生はできるのだが費用がかかることや臭いがあり震災
遺品として保存されたままでした。

石巻から気仙沼へと足を延ばした。


バイオリンを弾き込むと何故
良い音になるのだろうか?

演奏者や製作者は弾き込むと音が良くなることは経験的
に理解している。
果して理由、原因は何であろうか?

1,楽器完成直後と振動数150Hzを20H与えFFT測定した
結果を比較した。

2,楽器の弾き込み経験のあるバイオリニストに実体験を
聞いた。

3,木材に振動を与えた場合の影響を調べた論文を探し
た。


デルジェス風楽器の改造
厚板は本当に鳴るのだろうか?

10年前にガルネリ・デルジェスのCannonを真似て製作した楽器は音が出ないので、お蔵入りしていた。
実物の音を知らないのだが、取り合えず作ってみたが、当然板の質が
違うので無駄な努力であった。
裏板のタッブトーンを少しづつ落として様子を見ることにした。

結果は良いものではなかった。
Cannonの裏板本当に6.2mmなのと疑うところだ。


倍音を発生させる

好みの音にするのにはどの様に製作すればいいのか?

Surene Arakelianの著書The Violinの中に経験的な記述があり
振動波形を計測したところ、製作条件を変えると共振による
倍音の発生変化が見られた。
演奏者は敏感に倍音を感じ取り、測定結果と同様の評価をし
た。
この技術で響きがあり張りのある明るい音、また柔らかく甘
い音の楽器の製作にすることが可能になった。

遠鳴りと倍音の関係については今後大きな会場での検証が必
要である。

バイオリン名器の音色、現代物と大差なし?

パリ大学の研究チームが3日米化学アカデミーで発表した。

2010年米インディアナ州で開かれた国際コンテストに集まった21人のバイオリニス
トに協力してもらい、奏者に楽器が見えないようにブラインド演奏してもらい18世
紀のストラディバリウスや、現代の最高級バイオリン6丁を演奏してもらった。
一番良い音を尋ねたところ安い現代のバイオリンの評価が高く、ストラディバリウス
などはむしろ評価が低かった。
これまで、材料、塗料、製造法などの分析でストラデバリィウスなどが優れている
特段の理由は解明されていない。研究チームは「今後はストラデバリィウスの秘密
を探るより、演奏家が楽器をどう評価しているのかの研究に集中した方が得策」
と、名器の歴史や値段が聞き手の心理に影響している可能性を指摘している。

読売新聞1012年1月4日報道

小生の意見。

小生は材料についての指摘には疑問がある。
木材の経時変化による結晶化は明らかであり、音に影響する。
しかし心理的な面を知ることも重要である。
奏者が好む音にも傾向があるのではないか。
音量、音質など測定可能なデーターから演奏者や視聴者にどのような反応がある
かである。
古典バイオリンの多くが本当に良いとする妄想から、今後はバイオリンの評価基準
が変わる事を期待する。

しかしバイオリンは不思議な楽器で機械的な評価では分らないものがあることは
事実で、小生も古楽器を聴いて違いを感じるのは事実だ。
奏者の腕でしょうか?


Stradivari Vanish

ドイツ滞在中に抽選に応募し当選したストラディバリウス
のニスの分析本。
ストラドのニスの内容を翻訳してあるのでご覧下さい。

研究チームはストラドのニスに類似したニスを完成させた。

Brigitte BrandmairとStefan-Peter Greiner著書で
Scientific Analysis of his Finishing Techniqe on
Selected Instraments