バイオリン工房 OUCHI
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Stradivari Ex-Hilton 1726
Caporale & Ochandoにて。


今日もスローに暮す
八王子の製作家

 
川畠成道さんニコロ・アマティを弾く 

既に川畠さんはストラド2丁を弾いている。今回は1682年製アマティを弾くことになった。
このアマティは弟子のアンドレア・ストラデバリに強い影響を与えた楽器だ。
アマティとしては珍しく面がフラットになっていて、現代バイオリンの原形ともいえる。
バイオリンの原点を知り更に演奏に磨きをかけるのではないでしょうか。





 

八王子の小さな演奏会

ドイツ文学研究家の向井みなえさんはビオラが好きで2005年に小生が製作したビオラを持参
されて演奏をして下さった。
向井さんは先月もご夫婦でオーストリーに旅をされ楽しんでこられました。
大学でドイツ語の先生をされていた向井さんは最近リンデ・ザルバー著書のザロメを翻訳さ
れ、リルケを世に出したザロメの生涯を女性の目線で翻訳されました。

週に一度開かれるこの小さな演奏会場には直木賞作家芦原すなおさんが中心となる演奏会
で芦原さんはエレキギターを演奏しています。芦原さんの代表作は青春デンデケデンデケでお
馴染です。

 



ミュンヘンの演奏家の処へ嫁ぐことになった。

愛称草(Grass)は特に思い出深い楽器だ。
スクロールに草の彫刻を施し、大胆に穴を開けた。
日本では馬鹿にされるが、ドイツでは比較的珍重視され、
シュタイナーの彫刻は有名である。

娘を嫁に出す気持ちだ、
可愛がって下さい。
 


フェルナンブーコの特性を生かした
バイオリンの製作研究

フェルナンブーコと言えば弓の材料で知られてる。
この材料を科学的に評価した松永正弘先生の論文か
らヒントを得て実際にバイオリンを製作し検証する
ことにした。
松永先生は現在森林総研にお勤めで京都大学大学院
の時にフエルナンブーコの特性を研究された方で
す。


仙台石巻のサルコヤ楽器店へ

震災復興のシンボルとして報道されているサルコヤ楽器
店を訪れた。
表通りのお店は津波で流され駐車場になっていた。
今は裏通りのお店で楽器販売を開始していた。

ピアノは10台程流されのだが店員やボランティアの方々
によって再生され、震災当時石巻で震災に遭ったシャンソ
ン歌手のクミコさんが再生したピアノの伴奏で歌ったので
す。
大きなコントラバスは発見されませんでした。
ビオラを拝見しましたが、ケースの中でバラバラになりカビ
だらけでした。
再生はできるのだが費用がかかることや臭いがあり震災
遺品として保存されたままでした。

石巻から気仙沼へと足を延ばした。


バイオリンを弾き込むと何故
良い音になるのだろうか?

演奏者や製作者は弾き込むと音が良くなることは経験的
に理解している。
果して理由、原因は何であろうか?

1,楽器完成直後と振動数150Hzを20H与えFFT測定した
結果を比較した。

2,楽器の弾き込み経験のあるバイオリニストに実体験を
聞いた。

3,木材に振動を与えた場合の影響を調べた論文を探し
た。


デルジェス風楽器の改造
厚板は本当に鳴るのだろうか?

10年前にガルネリ・デルジェスのCannonを真似て製作した楽器は音が出ないので、お蔵入りしていた。
実物の音を知らないのだが、取り合えず作ってみたが、当然板の質が
違うので無駄な努力であった。
裏板のタッブトーンを少しづつ落として様子を見ることにした。

結果は良いものではなかった。
Cannonの裏板本当に6.2mmなのと疑うところだ。


倍音を発生させる

好みの音にするのにはどの様に製作すればいいのか?

Surene Arakelianの著書The Violinの中に経験的な記述があり
振動波形を計測したところ、製作条件を変えると共振による
倍音の発生変化が見られた。
演奏者は敏感に倍音を感じ取り、測定結果と同様の評価をし
た。
この技術で響きがあり張りのある明るい音、また柔らかく甘
い音の楽器の製作にすることが可能になった。

遠鳴りと倍音の関係については今後大きな会場での検証が必
要である。

バイオリン名器の音色、現代物と大差なし?

パリ大学の研究チームが3日米化学アカデミーで発表した。

2010年米インディアナ州で開かれた国際コンテストに集まった21人のバイオリニス
トに協力してもらい、奏者に楽器が見えないようにブラインド演奏してもらい18世
紀のストラディバリウスや、現代の最高級バイオリン6丁を演奏してもらった。
一番良い音を尋ねたところ安い現代のバイオリンの評価が高く、ストラディバリウス
などはむしろ評価が低かった。
これまで、材料、塗料、製造法などの分析でストラデバリィウスなどが優れている
特段の理由は解明されていない。研究チームは「今後はストラデバリィウスの秘密
を探るより、演奏家が楽器をどう評価しているのかの研究に集中した方が得策」
と、名器の歴史や値段が聞き手の心理に影響している可能性を指摘している。

読売新聞1012年1月4日報道

小生の意見。

小生は材料についての指摘には疑問がある。
木材の経時変化による結晶化は明らかであり、音に影響する。
しかし心理的な面を知ることも重要である。
奏者が好む音にも傾向があるのではないか。
音量、音質など測定可能なデーターから演奏者や視聴者にどのような反応がある
かである。
古典バイオリンの多くが本当に良いとする妄想から、今後はバイオリンの評価基準
が変わる事を期待する。

しかしバイオリンは不思議な楽器で機械的な評価では分らないものがあることは
事実で、小生も古楽器を聴いて違いを感じるのは事実だ。
奏者の腕でしょうか?


Stradivari Vanish

ドイツ滞在中に抽選に応募し当選したストラディバリウス
のニスの分析本。
ストラドのニスの内容を翻訳してあるのでご覧下さい。

研究チームはストラドのニスに類似したニスを完成させた。

Brigitte BrandmairとStefan-Peter Greiner著書で
Scientific Analysis of his Finishing Techniqe on
Selected Instraments