バイオリン工房 OUCHI
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Stradivari Ex-Hilton 1726
Caporale & Ochandoにて。


今日もスローに暮す
八王子の製作家

郡上八幡

八幡城は日本最古の再建城です。
郡上踊りはなかなかです。

 

 



           綺麗な塗りとオールドの塗り

オールドにするのは意外と大変。
上は普通に綺麗に塗りました。(ストラドのニスです)
下は普通に塗ってから面を剥がしたりとして古く見せました。
色素を用いて特殊な塗装をします。
いづれの塗装も刷毛は使いません。慣れれば色付きもよくなります。

上はストラドのニスで処理し、下はアルコールニスとのコラボです。

            

           





日本バイオリン製作研究会第15回作品展示会2017

  
試奏は三澤裕美子さん

  


小生の作品は無量塔蔵六氏評価を受けた作品




バイオリニスト永井由里さんと制作者3人の試奏会。

マエストロ佐藤康夫さんのご自宅で楽しい試奏会が。
永井由里さんは桐朋、ジュリアード音楽院を卒業し
イギリス、スイスなど海外での活動の長い演奏家です。
制作者の佐藤さん、久我さんの作品を永井さんは次々
と楽器の試奏を5時間もして頂きました。
小生の楽器は川畠成道氏と同じくオールドの音がすると
の評価であった。

 

   



ドイツマイスター無量塔蔵六親方に会いに行きました。

親方はご高齢ですがお元気でお過ごしでした。
バイオリニスト川畠成道さんとお弟子さんの芸大大学院
卒佐藤さんと三人でお伺いしました。
親方は日本人で始めてドイツマイスターを取得され、日
本を代表するバイオリン製作家として国内外で知られて
いる方です。
この五反田のご自宅から多くのお弟子さんを輩出され、
日本のバイオリン界に多大な偉業を残されました。




 
川畠成道さんと佐藤さんに小生の楽器を弾いてもらいました。


川畠さんは一度お会いしたい方と忙しいスケジュールを
調整し同行してくれました。





 
 Strad Tuscan 1716 cpy

6年吊るしておきました。漸く完成しました。
音が出るまで時間がかかります。
気長にやってます。
良い楽器はなかなか出来ませんが、この楽器
は鳴りますよ。

    

 




3年振りの新作です。


 

白木で3年吊るしておきました。
今年に入り何だか無性に製作したくなりました。
ニスは自作の15年物のオイルです。
あまり磨かないのですが、光っています。
もう少し乾燥させないと音がでません。
5月の展示会に間に合うのか??

やはりオイルは色が出し難く厚塗りになり乾燥も遅く、
半年は吊るしておきます。
駄目ならばニスの塗り直しです。




皆上晶子さんバイオリンコンサート
春うららかコンサート

バイオリニスト 皆上晶子さんとピアノ ミハエル・カンデンスキー
                





永井由里さんのバイオリンコンサート


 
演奏後佐藤康夫さん永井さん(右)

ストラドのニスの研究

Stehan-peter Greiner著書のニスの解析が正しいのか検証をしてきた。
まだまだ解らない事が多いいのだが現状を報告する事にした。


既に翻訳内容を記述しているようにニスの成分は松脂が検出されているよう
である。
松脂を用いて幾つかの実験をしてみた。
@松脂を焼いてそのまま塗ってみたところ、黒い面が強くあのストラドの
  色ではないことが判った。しかもネットクラックが酷く現れた。    
  接着力が弱い。
A松脂を焼かないでアルコールで溶解し塗ってみた。          
  接着力が弱い。     
B松脂にリンシードオイルを加えて塗ってみた。              
 その配分を半々にしてみたが、乾燥が遅く可也時間が掛か った。
Cリンシドーとダンマー、セラックに松脂を小量加えてみた。      
  光沢や硬さもあったが、乾燥に時間がかかり音に影響した。
D極性の違う材料を使用すると問題が起きることがある。

どうも松脂は小量艶出しに用いるのが良いのではないだろうか。
               


 


  熟成作品の紹介

15年物のガルネリモデルです。
このタイプの楽器はストラドモデルに比べ容積が小
さく、板が厚いことが特徴です。
従って音が出難いのです。
小生はこんな楽器に興味があり一時期4台ほど制
作してみた。
一時ギブアップした。
いろいろ手直をしてようやくバイオリンの音になっ
た。

 

 


11年物です。
高音は誰でも出せるが、低音はなかなか出ないんですよ
これも制作上の技術で解決した。

 


9年前の実験作品。
最先端技術が生み出した物質を塗布してみた。
このところ世界的に注目を集めて来たセルロースナノファイバーの
結晶を9年前に東大大学院磯貝教授より研究用として試料の提供
して頂きました。
木材の主成分の結晶を塗布することはごく自然であり、人工的に
古木の音がでるのか挑戦した。

 

  



国立で松村純子先生のストリートパホーマンス




演奏前のご挨拶
 




 
 
最近オールド仕上げに凝り始めました。

    
11年前に造ったオイルニスで塗ってみました。オールドに仕上げるために色々楽しんでい
ます。
この楽器は剥がしては塗るで三度も塗替えました。一度目は通常のオイルニスで、二度目
はストラドのニスでしたがベトベトでレシピを失敗しました。三度目は刷毛を使わずにオイル
ニスで八回で仕上げました。ピンピカの楽器ではありません。
この数年古い楽器(ストラド、アマティ)を拝見する機会が何度かあり、味があるんですよ。
製作者の製作イメージは製作者の勝手ですからね。



川畠成道さんニコロ・アマティを弾く 

既に川畠さんはストラド2丁を弾いている。今回は1682年製アマティを弾くことになった。
このアマティは弟子のアンドレア・ストラデバリに強い影響を与えた楽器だ。
アマティとしては珍しく面がフラットになっていて、現代バイオリンの原形ともいえる。
バイオリンの原点を知り更に演奏に磨きをかけるのではないでしょうか。





 

八王子の小さな演奏会

ドイツ文学研究家の向井みなえさんはビオラが好きで2005年に小生が製作したビオラを持参
されて演奏をして下さった。
向井さんは先月もご夫婦でオーストリーに旅をされ楽しんでこられました。
大学でドイツ語の先生をされていた向井さんは最近リンデ・ザルバー著書のザロメを翻訳さ
れ、リルケを世に出したザロメの生涯を女性の目線で翻訳されました。

週に一度開かれるこの小さな演奏会場には直木賞作家芦原すなおさんが中心となる演奏会
で芦原さんはエレキギターを演奏しています。芦原さんの代表作は青春デンデケデンデケでお
馴染です。

 



ミュンヘンの演奏家の処へ嫁ぐことになった。

愛称草(Grass)は特に思い出深い楽器だ。
スクロールに草の彫刻を施し、大胆に穴を開けた。
日本では馬鹿にされるが、ドイツでは比較的珍重視され、
シュタイナーの彫刻は有名である。

娘を嫁に出す気持ちだ、
可愛がって下さい。
 


フェルナンブーコの特性を生かした
バイオリンの製作研究

フェルナンブーコと言えば弓の材料で知られてる。
この材料を科学的に評価した松永正弘先生の論文か
らヒントを得て実際にバイオリンを製作し検証する
ことにした。
松永先生は現在森林総研にお勤めで京都大学大学院
の時にフエルナンブーコの特性を研究された方で
す。


仙台石巻のサルコヤ楽器店へ

震災復興のシンボルとして報道されているサルコヤ楽器
店を訪れた。
表通りのお店は津波で流され駐車場になっていた。
今は裏通りのお店で楽器販売を開始していた。

ピアノは10台程流されのだが店員やボランティアの方々
によって再生され、震災当時石巻で震災に遭ったシャンソ
ン歌手のクミコさんが再生したピアノの伴奏で歌ったので
す。
大きなコントラバスは発見されませんでした。
ビオラを拝見しましたが、ケースの中でバラバラになりカビ
だらけでした。
再生はできるのだが費用がかかることや臭いがあり震災
遺品として保存されたままでした。

石巻から気仙沼へと足を延ばした。


バイオリンを弾き込むと何故
良い音になるのだろうか?

演奏者や製作者は弾き込むと音が良くなることは経験的
に理解している。
果して理由、原因は何であろうか?

1,楽器完成直後と振動数150Hzを20H与えFFT測定した
結果を比較した。

2,楽器の弾き込み経験のあるバイオリニストに実体験を
聞いた。

3,木材に振動を与えた場合の影響を調べた論文を探し
た。


デルジェス風楽器の改造
厚板は本当に鳴るのだろうか?

10年前にガルネリ・デルジェスのCannonを真似て製作した楽器は音が出ないので、お蔵入りしていた。
実物の音を知らないのだが、取り合えず作ってみたが、当然板の質が
違うので無駄な努力であった。
裏板のタッブトーンを少しづつ落として様子を見ることにした。

結果は良いものではなかった。
Cannonの裏板本当に6.2mmなのと疑うところだ。


倍音を発生させる

好みの音にするのにはどの様に製作すればいいのか?

Surene Arakelianの著書The Violinの中に経験的な記述があり
振動波形を計測したところ、製作条件を変えると共振による
倍音の発生変化が見られた。
演奏者は敏感に倍音を感じ取り、測定結果と同様の評価をし
た。
この技術で響きがあり張りのある明るい音、また柔らかく甘
い音の楽器の製作にすることが可能になった。

遠鳴りと倍音の関係については今後大きな会場での検証が必
要である。

バイオリン名器の音色、現代物と大差なし?

パリ大学の研究チームが3日米化学アカデミーで発表した。

2010年米インディアナ州で開かれた国際コンテストに集まった21人のバイオリニス
トに協力してもらい、奏者に楽器が見えないようにブラインド演奏してもらい18世
紀のストラディバリウスや、現代の最高級バイオリン6丁を演奏してもらった。
一番良い音を尋ねたところ安い現代のバイオリンの評価が高く、ストラディバリウス
などはむしろ評価が低かった。
これまで、材料、塗料、製造法などの分析でストラデバリィウスなどが優れている
特段の理由は解明されていない。研究チームは「今後はストラデバリィウスの秘密
を探るより、演奏家が楽器をどう評価しているのかの研究に集中した方が得策」
と、名器の歴史や値段が聞き手の心理に影響している可能性を指摘している。

読売新聞1012年1月4日報道

小生の意見。

小生は材料についての指摘には疑問がある。
木材の経時変化による結晶化は明らかであり、音に影響する。
しかし心理的な面を知ることも重要である。
奏者が好む音にも傾向があるのではないか。
音量、音質など測定可能なデーターから演奏者や視聴者にどのような反応がある
かである。
古典バイオリンの多くが本当に良いとする妄想から、今後はバイオリンの評価基準
が変わる事を期待する。

しかしバイオリンは不思議な楽器で機械的な評価では分らないものがあることは
事実で、小生も古楽器を聴いて違いを感じるのは事実だ。
奏者の腕でしょうか?


Stradivari Vanish

ドイツ滞在中に抽選に応募し当選したストラディバリウス
のニスの分析本。
ストラドのニスの内容を翻訳してあるのでご覧下さい。

研究チームはストラドのニスに類似したニスを完成させた。

Brigitte BrandmairとStefan-Peter Greiner著書で
Scientific Analysis of his Finishing Techniqe on
Selected Instraments