冬から春へ季節が変わると、読みたくなる本も春の香りがします。
いわむらかずおさんのリスの三兄弟の四季を描いたシリーズの春の巻、『もうはるですね』は春を見つけた子リスたちの喜びが、押さえた色調で描かれます。
もう一冊の『もりのあかちゃん』は鮮やかな桜の花を背景に、おなかをすかせた小鳥のあかちゃんを助けます。(各1,260円)
また、水ぬるむ季節ですから、水の中の生き物たちが登場する絵本もこの季節にはぴったりです。
まずは、おたまじゃくし。おたまじゃくしといえば、
『おたまじゃくしの101ちゃん』(かこさとし作 1,050円)ザリガニ、ミズカマキリにおそわれてピンチ!
『999ひきのきょうだい』(木村研・文、村上康成・絵 1,050円)は一匹だけおたまじゃくしのままの一番上のお兄ちゃんが大活躍。こちらはヘビに狙われます。折りたたみページのしかけも見どころです。
メダカが登場するのは『そらまめくんとめだかのこ』(なかやみわ作 780円)水たまりで迷子のめだかを見つけたそらまめくんたちは、めだかを小川に運ぶために知恵を出し合います。
このほかにも春をみつける絵本、読み物がたくさんあります。ぜひ手にとって見つけてください。
さらに、この季節は卒業(園)、入学(園)の季節でもあります。『谷川俊太郎詩集どきん』(1,733円)文庫版(567円)もあります。この中に収められている「卒業式」という詩はとても素敵です。
『みんなともだち』(中川ひろたか・文、村上康成・絵 1,365円)は卒園しても、いつまでも友だちでいようと約束して別れにのぞむ子どもたちです。 『いちねんせい』(谷川俊太郎・詩、和田誠・絵 1,050円)は新しい世界に飛び込んでいった期待、喜び、ちょっぴり不安を平明な 言葉で著した詩の絵本です。小学校1年生だけでなく、すべての一年生に通じる心情かもしれません。 |
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何かが終わり、何かが始まる、春はそんな季節です。人との別れ、新たな出会い、そんな季節でもあります。
何となく心騒ぐ季節です。巡る季節の一番初めは春。北海道の大地に根をはって巡る季節を見続けてきた「はるにれ」の大木。
その四季を映像だけで表現した写真絵本『はるにれ』(姉崎一馬・写真 945円)は、
この季節のジオジオのイチオシです。今月の”気になる本たち”で紹介しています。
2005年3月 もとはる
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