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from bookland 219号       ★今月の新刊紹介★ <2004年2月>



温暖化が叫ばれているのに、寒い日が続きます。お元気ですか?
ジオジオの店先には、火鉢と壷が置いてあり、各々に「めだか」と「金魚」を 飼っています。連日のように氷が張ります。薄い氷なら昼頃には溶けてしまいますが、 厳しい寒さの時は一日中溶けずに残ります。魚たちが窒息しそうで、氷を割ってやろうとするのですが、 ちょっとやそっとでは割れないこともあります。 そんな中でも魚たちは元気です。恒温動物は環境に適応した進化といわれますが、 服を着込んで風邪をひいている人間と、「はだか」で水の中を泳ぎまわっている 魚たちと、どっちが進化しているのやら...。



2月といえば節分。 鬼退治の豆まきは全国的な行事のようですが、大阪を中心に近畿では、その年の「恵方」 (「吉方」とも書いて、その年の神様がいる方角。誰が決めるのかは知らない。)を向いて 巻寿しを1本丸かぶりするという風習があります。 オヤジの小さい頃にもすでにそうしていましたから、意外と古くからの 習わしではないかと思います。食べ終わるまで笑ったりしゃべったりしては いけないと言われました。食べにくくするために、わざと太く巻いていたのでは ないかと思います。最近では、寿し屋、スーパーの寿し売り場などに巻寿しの 予約を促すポスターが掲げられ、寿し業界とノリ業界の陰謀説もささやかれますが、 便乗したとは思いますが、両業界が考えたものではないと思います。 新聞・雑誌などにも紹介されて、全国的に知られるようになってきたそうですが、 他の地域でも行っているのでしょうか。 ※今年の恵方は「東北東」です。



太平洋戦争が終わって以来60年、日本が世界に対して“唯一”誇れるのは、 対外的に一切の武力を行使しなかった、ということではなかったでしょうか。 しかし、仮に武力衝突(戦闘)が起こらなかったとしても、今回の自衛隊の 海外派遣は、全てを帳消しにしてしまう愚挙としか言いようがありません。
加えて、憲法改正の議論が出てくるとは何を考えているのでしょう。
憲法は法律の法律と言われます。一つの法律を作る時に、違憲になるから憲法を 変えようというのは本末転倒としか言いようがありません。 また、憲法は政権が代わっても国家の方向性が変わらないようにする 役割もある、と考えられています。従って、憲法改正には不可能に近い高いハードル が設けてあります。国民主権、基本的人権の尊重、平和主義という基本精神の 何が問題というのでしょう。
もし、現在の憲法に問題があるとしたら、たとえ象徴とはいえ“天皇”を残した ことではないでしょうか。これ以外に日本国憲法に不備も問題点もあるとは 思えません。日本国憲法の三つの基本精神を守ることこそ国際貢献では ないでしょうか。
中学3年生の社会の教科書(社会といわず公民といいますが)を読んでも、 この程度のことは書いてあります。
ごまかしていなければ「立派」なご学歴の国会議員たちが、なんと低レベルな 議論で国を動かしているのかと思うと、世界に対して申し訳ないという気持ちに さえなっていしまいます。 こんなものだとあきらめてはいけない、今はそんな気持ちでいっぱいです。

前号でお知らせした「ドイツ国際平和村」の募金箱をレジ横に置きました。 ご協力をお願いします。 募金箱がいっぱいになるか、でなくても、3ヶ月に1度くらいの割合で 送金する予定です。



2004年2月 もとはる


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