国内仕様 準フルパワー化



 国内仕様オーナー定番の吸排気系の海外仕様パーツへの交換によるフルパワー化を実施しました。
実際に海外仕様品へのスワップの効果を感じたのは純正海外仕様のサイレンサーへの交換でした。
サイレンサー交換はこちら
 なるほどの伸びを感じました。ということは入り口である吸気系を開放すれば更なる出力の向上が
望めるはず。そんな折、海外仕様と思しきエアクリーナーボックスが出品されていました。ダクトが
目当てでしたが出品画像にはエアクリーナーエレメントも写っており、これが海外仕様のまだ新しい
エレメントならお買い得と思い落札しました。
よく目にするフルパワー化は、
1.エアクリーナーダクトの交換
2.インシュレーターの間仕切り除去、または海外仕様への交換
3.メインジェット交換
4.エアクリーナーエレメント海外仕様への交換
5.マフラーを国内仕様外へ交換
マフラー交換から入る場合が多いのであえて純正海外仕様に交換している例は少ないですが。
今回は2.と5.は改造済みということになります。

左が現車のエアクリーナーボックスのダクト。右が今回ゲットしたダクト。
明らかに大きさが違うので購入した甲斐がありました。
この車体は中古でしたが前オーナーがエアクリーナーエレメントを外してあったり、
変な手心を加えている形跡があるのですでにダクトも変えられている恐れがありました。

疑わしい手心の例。前回チョークが破損しキャブを分解したときのインシュレーターを
撮っておいた写真をみると国内仕様のインシュレーターにあるという
開口部を狭める仕切りがありません。なのでダクトも改修済みかと思ったのですが
それはありませんでした。インシュレーターも今回は逆車対応済みということです。
とりあえずメインジェットを交換しますのでキャブを外します。
前回のキャブレター脱着はこちら

寒さのせいか前回より作業は難航しました。今回は車載状態でジェットを交換したいので
裏返しに邪魔なホースやワイヤーだけ外します。


裏返すのでドレンからフロートのガソリンを抜きます。結構入っています。
エコとかいろいろ騒がれる昨今ですが、この液体。本当に魔法の液体です!


キャブを裏返します。変な作業で折角前回行ったキャブの同調が狂わないか不安です。

フロートが現れました。中央にあるのがメインジェットです。

これが以前入手した逆車用キャブ。部品取り用として保管していました。


メインジェットの番数は前後で異なるので1つずつ外して交換して行きます。
まずは前バンクから。取り外したジェットの番数は178。

で、車載側のジェットを外したのですが、盛大に舐めました!
現状戻し用にあとで取り寄せておきます。

逆車用キャブから取り外したメインジェットを戻していきます。
ここで舐めたら終わりなので慎重に作業を行います。

フロートカバーを戻して終了です。

そうそうお目にかかる部分でもないのでついでにアクセルワイヤーもグリスアップしておきます。

いよいよ期待のエアクリーナーエレメント。残念打刻品番も同じで国内用でした。
海外仕様は左右の最後の1列まで穴が開いているので2列多いです。誤差の気もしますが・・・。
試走とプラグの焼け色もみて社外製品にリプレイスするか検討します。
どうも逆車はプラグも異なるようです。社外エレメントに替えた場合
現状のプラグでは焼けすぎるかもしれないので、合わせて検討します。
メーカー適合表には国内のプラグしか載っていないのですが、英語版の
サービスマニュアルをみると、つまり海外仕様とすると海外は熱価9らしい。

で、エンジン始動。空になったフロート室が満たされるとあっさりかかった。
心なしか軽やかなエンジン音。いろいろいきなり替えたので、フィールが変わっても
同調なのか、フルパワー化なのか、惜しいことに判断できません。
で、後日試走結果。低速は本当にやや細くなったというか、マイルドになった感じ。ただし極低速も
扱いやすい。これは同調の効果か?高速の合流で低いギアから一気にひっぱると、伸びる!今までは
明らかに頭打ちになっていたことが明らかに分る。まぁ大型らしい加速に近づいた。180kmの国内
メーターの範囲内ではおそらくストレスはないんでしょう。ただ、社外フィルターなんか考えると
SJなんかも変えてもいいのかもとは思います。純正開放なのでセッティングも特にせずフィールを
ここまで変えることが出来て十分満足できるレベルです。開け過ぎの燃費悪化は気になります・・。
後日純正流用の高性能フィルターを作成しました
スロージェットも後日やはり交換しました

取り置きしている逆車用のキャブからスロージェットを取り外します。
中央3つのうちの下段がスロージェット。国内が番手45。逆車が48番らしいです。

ちょっと腐食気味。刻印は48なので間違いなさそうです。

思い立ったのは夕方。暗くなる中作業性の悪いキャブ周りの作業開始です。

各ワイヤー、ホース類を外して裏返します。スロージェットを外します。

そして48番のスロージェットを取り付けて作業終了です。
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