スリップオンサイレンサーに交換!



 ツインなので伸びやかなフィールは難しいのでしょうが、あとひと伸びしてくれると、自分がよく
走る道にはギアがちょうど良いということが見えてきた。抜けといえばマフラー。定番のカスタム
といえるが、中古でもフルエキは強気の値段。スリップオン?どんな微妙な効果なのか?、にしては
これも中古でも強気の相場。耐久性も社外製品は不安が・・・。9Rの時のベビーはサイレンサーを
一度OHしたが、萎える状況だった。

サイレンサーの中はこの有様。おとなしく走っているほうでもこの状況。
交換の様子はこちら。
 そうなるとノーマルの耐久性はすごい。ということで、折衷案で逆車のサイレンサーを中古で
探す。もちろん格安で。国内と逆車では刻印が違うのでパフォーマンスも違うのではという推理。
吸気系を逆車用に変えて、擬似海外仕様にするのはよく聞きますがフルパワーというのは吸排気系
セットなはずなので交換する効果はあるかも?とりあえず取り寄せてみました。

オークションの掲載写真ではそれほどひどい傷はなかったのですが。
左のサイレンサーが右に比べて安かったです。プチプチをあけてみると・・・。

なるほど、の転倒傷です。結構面で削れています。色味は合っているので
このまま傷をならしたほうが、見栄えはよいでしょうか。穴あくか・・・?
やっぱりパテ盛りすることにしました。

ちなみに逆車のほうがサイレンサーが細いことが分りました。
左が国内。右が逆車。外周から直径にすると 国内は約φ125mm。逆車は約φ115mm。
確かに違うけど、パフォーマンスにはどういう違いがあるのか?

パテ盛りはラジエター補修で使ったGM-8300。肉盛のほかに、溶接のかわりに接着まで
してしまうという有名なパテ。大量に余っているので使います。主剤と硬化剤の比率が
重要ということで計量パレットが付いてくるのですが、それで作ると1回あたりの量が多すぎる。
正規の性能は発揮しないとのことですが、面倒なので適当に混ぜます。

傷跡に盛ってみました。汚いです。あとでペーパーで磨くので少し面を
ならしておきます。クリアファイルの切れ端でなぞってみました。

曲面に沿ってならしてみました。適当に混ぜたので硬化するか心配です。

どうやら固まったようなので、ペーパーをかけます。なぜGM-8300で盛ったのか。
それは、研磨すると、金属光沢が出るそうです!本当か?色からするとそこまで
金属粉が充填されているとは思いませんが。耐水ペーパーを#400、#800、#1500で
かけていきます。

うーん、ちゃんとした分量じゃなかったからなのか、色味は違います。
反射率が違う。このパテはアルミの色合いに合いそうです。まぁ固さはそれなりにあったので
次に転倒させても少しはサイレンサー本体のダメージを軽減してくれるでしょうか。

早速サイレンサーを外します。ジョイント部のクランプは安易に触らせないためでしょうか、
トルクスになっています。ここがボルトが錆びついていて固い。ここを外せばあと2箇所
ボルトを緩めればサイレンサーは外れます。

外すのは簡単でした。

中をのぞいてみます。よく分らない・・・。

サイレンサー側。パーツリストのマフラーパッキンは見事に一体化。
純正部品で取り寄せておいてよかった。


サイレンサーが外れました。

庭先にサイレンサーを並べます。左が逆車。細くみえます。

ついでなので重さをバネばかりで量ってみました。重さは国内、逆車用とも左右差は
ほとんどなかったです。
左が国内で5.2kg。右が逆車で5.0kg。細いだけあって少し軽いです。
面白かったのは、吊り下げ時、タンデムステップ部のボルト穴で吊り下げたのですが
国内、逆車とも見事にバランスし、ほぼ車載状態で吊れたことです。そのポイントに
締め付けボルトを配置しているのは、ボルト数を少なくするには都合が
良さそうです。設計のノウハウでしょうか。

取り寄せたサイレンサーは前のオーナーがボルトを交換していました。そのまま使います。


これがマフラーパッキン。見た目金属ぽかったですが、軽いし、積層のように見えるので
グラファイトのように見えます。

まっすぐに押し込むとストン、と収まります。

これから組み付けます。タンデムステーのところで仮組みします。

ジョイント部をあわせます。

クランプボルトを締めこんで終了です。

左が国内。右が交換後。残念ながら始動確認できなかった。排気漏れがないか
確認し、試走予定。サイレンサーだけ逆車仕様は吉とでるか凶とでるか・・・。
交換インプレ
・アイドリング時少し爆音になった。排圧も増えたよう。ジョイント部から排気漏れ。増し締め。
・乗り出し直後、軽い!粗が取れてスムーズになった、というか、1速でいつもより伸びる感じ。
 逆にこれが自然な乗り味に思える。国内の味付けがおかしい?というか合わなかったということ?
・フルパワー仕様?なので下がスカスカになると予想していたが、逆にアクセル?駆動が重い?
 というか、予想に反して全域トルーキーな印象。どの回転、ギアでもパワーバンド内のツキ。
 追い越しでいつもと同じ感覚でアクセルをオープンにしたら、ちょっとフロントアップしかけた。
・加速はやはり国内より伸びる。下からしっかり図太いトルクで回っていく。
・排気音は国内よりツインテイストを感じる。
・明らかに増えた振動。ステップから足の裏に伝わる振動がくすぐったい。
・燃費はまだ給油していないので正確には分らないがあまり変わらない感じ。
などなど・・・、
やっとリッターバイクらしいフィールを感じることができました。正直国内仕様の加速は
パワーバンドもほとんど感じることが出来ませんでした。9Rから乗り換えということも
あるかも知れませんが、どこか調子が悪い?というくらい加速しないので変に思ってました。
耐久性などの面から社外に変えることはないと思います。

パテ補修部分です。太陽光のもとで撮影してみました。分るには分りますが
ガリ傷よりは目立たない?と思います。今日は曇りなので真夏の光量のもとでは
もっと目立つかもしれません。
後日、吸気系も逆車仕様にして準フルパワー化しました
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