(本シリーズの内容は一見実際のゲーム内容を模しているようにも思えますが、これまで以上に全くゲーム本編を無視して物語が進みますので余りにも鵜呑みにし過ぎると莫迦を見ます)

 

ドル足掻記

「STAGE62:壇ノ浦〜壱〜」









時空を超えてこの世界に出現した闇のジュエルを浄化する為に敢然とナゾの群島へと乗り込んだギルス一行。
ナシ崩しではあるがオヤジことDr.ドンの持つジュエルを浄化し、残るジュエルはあと二つ。
そうして新たな島へと上陸した彼らではあったが・・・
そこで彼らを待ち受けていたのは。



 『おいでませ 山口へ』



  ホルス「何なんだ・・・この看板は?」
  ギルス「何だホルス日本語も解らないの?
『ようこそ居らっしゃいました山口へ!』って意味だよ!」
  ホルス「そう云う意味じゃねェ!」
  セティ「それに
『日本語』って、わたし達日本人じゃ無いですよギルスさま・・・」
  ギルス「じゃァ
『Welcome to Yamaguchi pref.』とでも書けばイイのか。」
  カリア「そー云う問題でも無いと思う・・・あたし達英語圏の住人でも無いし。」

以前から筆者は
理系学部の出でありながら算数(数学以前の問題!)がしこたま弱いコトを暴露しちゃってますが、実は英語もからきしダメで、学生時代は赤点常習でした。そのクセ昔からゲーム莫迦でしたのでプレイヤー(prayer;「祈り」とか「祈る人」を意味する。playerじゃないよ)とかリッチ(lich;「死体」を意味する古語。転じて、自らを「生ける屍」化した魔術師を指すようになる。勿論richとは全然関係無い)とかウルフスべイン(wolfsbane;殺人事件では御馴染み?の毒草・トリカブトの別名。通常は「aconite」と表記します)と云ったまず試験には出そうにない単語とか知ってたのがなんかアレですが。

  ホルス「だから!オレが云っているのはそー云う事じゃなくて、『山口』って一体何なんだと云う事だよ!」
  ギルス「
だから山口県なンじゃん。
  ホルス「ンな事ァ解ってるよ!!
何でココが山口県か、て事なんだよ!」
  カリア「確かに
山口県は島じゃないし。若しかして山口県どころじゃなくてこの島丸ごと本州だとか。」
  セティ「あぅーそれもまた論点が違うと思いますぅ・・・・・・て云うか
何で『山口県』とか『本州』なんて言葉がスラスラ出てくるんですか?もうわたし達の国籍とか完全にウヤムヤになっちゃってる様な・・・?

まあ厳密には日本語喋ってる時点でウヤムヤなんだろうけどね・・・

  ギルス「いや、でもマジな話、ここはさっきの島(STAGE61参照)とは少し周りの空気の感覚が違うんだ。何か重みと云うか圧迫感と云うか・・・、
まるでダンジョンの中にでも居る様な、」
  カリア「!!・・・・・・・それだわギルス!あたしも感じていたのよ。ここには僅かだけど霊圧と云うか魔力があるみたい。若しかしたら、ダンジョンとダンジョンとを繋ぐジュエルパワーの応用で、ムリやりにこの空間とその山口県とやらを結合させたのじゃないかしら?」
  ホルス「って事は、オレ達は既に敵のダンジョンの中に居るって事か?そンなに強力なジュエルが相手なのかよ!?」
  ギルス「これだけの事をやってのけるのだから、少なくともブルー・レッド・グリーンのクリスタルロッドのドレかに匹敵するくらいのものだろうね。」
  セティ「でも、何の為に『山口県』を繋げる必要が有ったのでしょうか?」
  ギルス「
大河ドラマに便上したのかな。
  カリア「なワケ無いでしょ!?・・・あ、でも
あたしSL『やまぐち号』に乗ってみたいっ!!
  セティ「あぅ、わ、わ、わたしも乗ってみたいですっ!う、あのその・・・・・・、ギルスさまと・・・御一緒に・・・(ごにょごにょ)」
  ホルス「
アホかお前らはっ!!違うだろうがっ!?
  ギルス「ゴメンごめんホルス、ついついいつものノリでボケちゃって。」
  ホルス「
山口と云ったらやっぱり本場下関のフグ料理だろう?
  セティ「に、兄さんっ!?」

ツっ込み役までボケに走ったらもう誰にも止められないって云うのは既に散々やってきた事でも有るンだけどね。








果てさて、兎にも角にも先へ進む事にしたギルス一行。
しかし、先に進めば進むほどに事態はそう単純なものでは無い事に気付く。
何故なら
鉄道駅も河豚料理店も、いやそれどころか土産物店もコンビニの一軒すら無いのである!!

  ギルス「ええっそれはとても深刻な問題だっ!?」
  ホルス「アホウ!!」
  セティ「あぅぅ、それじゃ
おにぎりもパンも買えないですよぅっ?
  カリア「ナニ云ってんのよ!
まだ朝夕は肌寒いしここは中華まんでしょ!?
  ホルス「いい加減にしろーっ!!全然話が進まねぇっ!!」
  ギルス&カリア&セティ「はーーい・・・」
  カリア「・・・だけど、マジな話、お店どころかあたし達コレまで人っ子一人として、ううん動くもの自体一度も見ていないわ!これは只事じゃ無いと思う。」
  ギルス「うん。それに、ここってただ『山口県』と云う異国を繋げたにしてはヘンな感じなんだ。だんだん進む度に場の空気の重みが増していっていると云うか、魔素が濃くなっている感じなんだ。」
  セティ「???」
  ホルス「オレ達は魔力を持っていないからよく判ンねえンだが、そうなのか?」
  カリア「ええ。でも、ただ単に『魔力が濃い』ってだけじゃ無いみたいなのよ。なんかイヤな感じ・・・」
  ギルス「でも、
この感覚、以前にも感じたような・・・?」

あれやこれやと場の違和感を論ずるギルス達。気が付いたら
今回は会話シーンばっかりじゃ無いか。確かにこの方が改行が増えるから行数を稼ぎ易いんだけど、こんな事書いたらまた今回も実は内容が薄いのを会話で誤魔化している様に思われちゃうから書かない方が善いと思いつつもコレ書いちゃえば更に行数稼げそうだからと結局書いてしまう筆者はやっぱり不調なのでしょうか。








  セティ「・・・・・・?ギルスさま、あれ・・・」
  ギルス「ん!?」
  カリア「人・・・影・・・?」

セティの指差した先に在ったのはこちらへと近づいて来る一人の人影。先程カリアが云った様に、動く生き物を見たのはこれがこの島に辿り着いて初めての事となる。勿論、それが「生物」であればの話であるが。
徐々に近付いてくるそれは、ギルス達が見た事の無い異民族の武者装束を纏い、腰に細身の曲刀を佩(は)き、紅き髪を靡(なび)かせているがその頭部は異形のモノを思わせる仮面で覆われ、素顔は隠されてしまっている。果たして生あるものなのか、いやそもそも人であるかすら窺い知る事が出来ない。
それは、ギルス達の目前数メートルの所まで近付くとおもむろに足を止め、異様な嗄(しわが)れ声で話し掛けてきた。

  ???「
汝(うぬ)等・・・・・・源氏の所縁(ゆかり)の輩(ともがら)か・・・?
  ホルス「はァ!?」
  ギルス「何ィ!
源氏名『ゆかり』だって!?・・・カリア!セティ!キミ達、ボクにナイショでそんなアルバイトしてたのかっ?清純派イメージで売っておきながら(?)ボクやユーザー達を騙していたなんて、酷いや!
  セティ「はぅぅっそれは誤解ですぅ!」
  カリア「って云うかあたしらそんなお仕事してたら
思いっきり児童福祉法に違反してるじゃない!」
  ???「
ぬう矢張り汝等源氏が一門か!
  ホルス「って、コイツもしっかり誤解してやがるぞ!?」

ところでふと思いましたがこのコーナーって
矢鱈「(通称)児童ポルノ条例」とか「児童福祉法」とか「自動聖水販売器(?)」とか云った言葉が出てるような気がする。こう云った内容を論点に出す辺り実は筆者って△リコンじゃ無いの?って邪推も出てきそうですが取り敢えず知らん振りしちゃいます(て事書いたらホントに誤解されそうだぞオイ)
因みに古代ギリシア時代には本当に聖水の自販器が在ったそうです。

  ???「
・・・久しく待っておったこの刻(とき)を!・・・彼の忌まわしき日、汝等に蹂躙されし日ノ本の国、今こそ我等の手に取り戻さん!!我が彼の地にて手に入れしこの『翠玉杵』の妖力を以って、・・・我らが同胞の怨念渦巻く此方『壇ノ浦』を今再び冥途の果てへと結び、汝等を常久(とこしえ)の業火へと叩き堕とさん!!!

謎の武者は懐から一本の棒状のものを取り出した。それは杖のようでいて、妖しく輝く碧(みどり)の宝玉が先端にあしらえ付けられていた。

  カリア「ジュエル?・・・でもクリスタルロッドじゃ無い・・・聖なる波動が感じられない・・・」
  ギルス「まさか!グリーンクリスタルロッドと対を成す闇のジュエル
『エメラルドメイス』!?」
  ???「
・・・・・・・・・盛者必衰!

謎の武者がその杖を地面に突き刺し、手印を組んだ瞬間!一帯の地面が瞬く間に消失し、ギルス達の足元には底の見えない暗黒が口を開いていた!!

  カリア「え?」
  セティ「あぅっ?」
  ホルス「おい・・・」
  ギルス「て事は?」

勿論決まってるだろう?

  ギルス&カリア&ホルス&セティ「
わーーーーーーっ!!!

まっ逆さまに落ちていくギルス達・・・と、例の謎の武者。

  ???「
諸行無常・・・・・・








  カリア「ちょっとぉ、ドコまで落ちるって云うのよぉ!?」
  ギルス「ボクに訊かれても判らないようっ!」
  セティ「(スカートを手で押さえながら)あぅーっ!兄さん上を見ないで下さいぃぃ・・・」
  ホルス「えっ何?(ワザとらしく上を向く)・・・・・・
ぐはっ!!
  セティ「(槍の石突でホルスの顔面に一撃をかましつつ)
ダカラ見ルンジャネェコノしすこん兄貴ガ!!
  カリア「あ・・・やっぱあのコ気付いてたんだ
お兄さんがシスコンだって事、」
  ホルス「(顔に槍の石突がめり込んだまま)・・・るせェよ・・・」



しかし四人は一向に落下を続けており(いつの間にか謎の武者は消えていた)、未だドコへ落ちようとしているのか判らぬままであった。

  カリア「もう、何だか落ちまくりね。いい加減飽きてきちゃった・・・」
  セティ「あぅ、
そー云う問題でしょうか?
  ギルス「そうか判った!」
  カリア「???」
  ギルス「
筆者が今回更新をズンドコと3ヶ月近くも遅らせたのは、受験シーズンにこの『落ちる』描写を出して受験生の皆さんに余計な不安を抱かせまいと云う配慮からだったんだね!!」

そう!その通りなんだよ実は!!良く判ったなさすが主人公だっ!?

  カリア&ホルス「
なワケねーだろこの莫迦!!!
  セティ「・・・ですぅ。」




・・・ゴメンなさい。

さて兎に角、依然として延々落ちていく彼らの運命や如何に!?まだ続きますよ。





 

☆まだつづく☆  

 

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