台風、地震とたて続けに災害が襲い、被災された方々が心身共に極限状態の中で生活を強いられているのを見ると言葉もありません。 ジオジオが毎年お世話になっている出石町でも、10月27日現在、150人の避難所生活者、 400世帯が床上浸水(多くの方は2階で生活している)など、今もなお不自由な暮らしをしている方々がいます。 出石町は小さな町ですから、この数字は町としては「大災害」に違いありません。微力ながら、ジオジオも何かお手伝いが出来ないかと考えています。 出石町災害対策本部では、人的ボランティア、義援金、物資(新しい下着、上着、雨合羽等)の援助を求めています。 物資はジオジオへお持ち下されば責任を持ってお送り致します。ボランティア、義援金については(0726−52−3111)へ直接ご連絡ください。 ※物資は多く届いてるそうです。(11/3現在) 今回の被害地は、いずれも冬の厳しい地域です。一刻も早く、もとの生活が出来るよう願っています。 出石町役場のホームページより。心痛む写真です。→ |
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本来なら秋の夜長を心静かに読書に親しむ、といきたいところですが、災害だけでなく世の中の動きが少しずつズレてきているかのような不安感がつきまとい、
何だか落ち着かぬ日々です。 さて、「歴史に学ぶ」と言われますが、現象だけでなく、その本質を見る目を持たなければならないのだろうと思います。 「ネシャン・サーガ」や「記憶の博物館」などスケールの大きいファンタジーを描く ラルフ=イーザウは、現在第4巻まで出ている「暁の円卓」シリーズの中で、 実際の歴史的事実を背景に二十世紀はどんな100年であったのかを描こうとしています。世界を牛耳ろうとする「暁の円卓」という秘密結社と、それと戦い、 二十世紀が始まる年に生まれ、100年を生きることを宿命とする男の話です。 読み方によっては、二度の対戦、大きな騒乱、テロなど、すべて「悪い奴ら」の仕業としてしまうかのような誤解が生じるかも知れませんが、 オヤジは今のところ、読者も「歴史の立会人」になってほしいと作者が願っているが故の描き方だろうと思っています。 まだ巻数でも半分にならないし、1920年代にさしかかった頃ですから今後どうなっていくのか解りません。 主人公は1901年東京生まれのイギリス人ですから、東京がよく出てきます。 また、この本を書くきっかけが「地下鉄サリン事件」だそうですから、これからも日本(東京)がくり返し出てきそうです。 オヤジも二十世紀の後半1/2を生きてきたので、これからの展開を楽しみにしています。 自分が生きた時代が、どのように描かれてゆくのだろうか、作者はどのように思っているのだろうか、興味津々です。 そして、振り返ることが出来る程度は生きてきた訳ですから、そこから、これから生きてゆく時代へ何か発信することを見つけられるだろうか、と考えたりもしています。 「暁の円卓」(ラルフ=イーザウ作、酒寄進一訳) ※現在既刊4巻(9巻完結の予定)中学生以上向きです。1,900円〜2,200円 |
2004年11月 もとはる
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