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from bookland 214号       ★今月の新刊紹介★  <2003年9月>



夏休みが終わって二学期が始まりました。楽しそうな顔もあれば、まだ夏休みをひきずっている顔もあります。 子どもたちだけでなく、大人たちもそんな顔をしているのかもしれません。
ジオジオの夏休みの終わりは「しかけ絵本教室」でした。例年のことではありますが、 二日間で140人の参加者を迎えます。それなりに緊張します。 今年は4人の強力なアシスタントが来てくれたので、オヤジはとても楽をしました。 案内のチラシには「第14回」と書いていましたが、本当は15回目でした。よく続いたと思います。 毎年楽しみにしてくれる子どもたちがいる限り続けていくつもりです。 「楽しかった。来年も行くよ。」というお便りをいただくとやめるわけにはいきません。 また来年も会いましょう。

今年のしかけ絵本教室の作品です。



近頃は9月に運動会をする学校、幼稚園が多く、二学期が始まるとすぐに練習も始まって、学校、幼稚園は運動会一色です。 我々の時代には運動会は「特別」な一日でしたが、今は数あるイベントの一つという感じなのかもしれません。 良くも悪くも「あの熱気」が感じられないのは少しさびしい気がします。
その代わり、という訳でもないでしょうが、阪神のマジックナンバーも残り少なくなり、 今やXデーがいつになるのかだけが話題となっています。 1年を「だんじり祭り」のためだけに生きている岸和田の人々に、 「お願いだから、14・15日に決めないで!」と言わせているのだから、阪神もたいしたものです。 経済効果も、すごい数字が出ていますが、ジオジオにはあまり効果は波及しそうもありません。 前回優勝した年にオープンした、というような便乗商法でも考えましょうか。


この夏、とうとう我が家の居間にエアコンがつきました。 しかも、夏が終わろうかという「しかけ絵本教室」の直前にです。 2F、3Fと大きな吹き抜けになっているし、家の中に「仕切り」というものがほとんどないので、 エアコンは効かないだろうと思って、考えもしていませんでした。 夏は体力で乗りきるものと考えていたし、そうしてきたのですが、体力が落ちてきたのでしょうか、 この2,3年、夏になるとエアコンがあれば...という話題になり、とうとうこの夏というわけです。 しかし、順応性が良すぎるのか、あっという間にあるのが当たり前になってしまいます。 多分、以前にも増してなまくらな体になっているに違いありません。困ったものです。


オヤジは毎月2,3回、明石市にある「県立明石学園」という施設に”読書指導”という名目で行っています。 もう13,14年になります。 主に中学生ですが、一部、小学生、高校生もいます。毎年、オヤジなりのテーマを決めて臨むのですが、 ありきたりの読書ではおもしろくないので、いろいろ考えます。
今年は幼稚園児や小学低学年の子どもたちに絵本を読んでやるというテーマで取り組みをはじめました。 さすがに、初めは「エッ!」と驚いたようでしたが、けっこう楽しんでいる者も出てきて、 何とかモノになりそうです。今のところはまだ練習中で、実際に幼稚園児の前で読んでいるわけではありませんが、 普段はややツッパリ気味や無気力そうに見える子たちが、園児たちの前でどんな様子になるのか楽しみです。 兄弟姉妹であれば小さい子どもと接することもあるでしょうが、初対面で、しかも数十人の園児となると、 これはもう「未知との遭遇」「異文化交流」となること間違いなしです。 本番までに時間の余裕があれば、「じこくのそうべえ」「はらぺこあおむし」など、オヤジの”必殺技”を伝授しようかな... とも考えています。

●こんな本をみつけた

「祝魂歌」(2700円)谷川俊太郎さん編

「祝婚歌」(2000円)は、タイトル通り結婚を祝福する詩集でジオジオでは”かくれた”ベストセラーの 一つです。結婚式のお祝いに添えたり、この中の一編をスピーチにかえて朗読したりする方が多いようです。
さて一字違いの「祝魂歌」は、やはり谷川俊太郎さんが編者になって選んだ、魂の旅立ちを歌った、 古今東西の詩のアンソロジーです。死を魂の解放ととらえた、不思議に明るさ、軽やかささえ感じさせてくれる 詩が多いのは、生きている者こそが死者に、死に臨む者に”救われて”いるからではないでしょうか。 (今月のHPの”こんな詩みつけた”には、この中の「生きる練習をしながら」という詩をつかわせてもらっています。」
また、同じ谷川俊太郎さんの著書で「詩ってなんだろう」(1300円)も、大上段に構えた詩論ではなく、 谷川俊太郎さん独自の構成で「詩」を語っています。




2003年9月 もとはる


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