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from bookland 211号
★今月の新刊紹介★ <2003年6月>
新学期が始まって2ヶ月がすぎました。学校が落ち着いてくると選書会が始まりました。
4月、5月で4校、6月は3校、7月にかけて3校が計画中です。忙しいけれど、新たに行うところは初めて子どもたちと顔を合わせるので、
とても楽しみです。
また、恒例の行事として毎年行っているところは、1年ぶりに会って、お互いの無事を確め合い、旧交をあたためる(ちょっと大袈裟)楽しみもあります。
龍野市の小学校は今年が6年目、1年生だった子どもたちが6年生になっていました。成長しているというより進化しているという感じです。
オヤジももうひとがんばり進化しなければ…と思っています。
6月といえば「トライやるウィーク」。今年も2名の中学2年生がやってきます。
9日(月)から13日(金)までの5日間でジオジオの仕事をすべて体験するのは難しいと思いますが、
今年は運よく(?)期間中に選書会があり、中学生達にも手伝ってもらおうと思っています。子どもの本屋にどんな印象を持ってくれるのか楽しみです。

6月11日 三田市藍小学校での選書会。楽しそうな子ども達の様子が嬉しい。
さて、今年、ジオジオは主に加古川市内の小学校に『図書室をおもしろくするお手伝いをさせて下さい』という案内を送りました。
図書室がおもしろい場所であれば、子どもたちの足を運ぶ回数が増えるはずです。そこで提案したのが選書会です。しかし、
たとえ自分たちが選んだ本があるからといっても、本棚にそれらの本を並べただけでは、やがて子どもたちの足も遠のくことでしょう。
本が並んでいるだけの殺風景な図書室を見かけることがあります。新しく入った本、季節や行事の本を紹介するコーナーや掲示をするだけでも雰囲気は変わります。
加古川市立八幡小学校の図書室には、図工の先生が作ったという、絵本が表紙を見せて並べられる立派(!!)なラックがあります。
また、定期的に『お話し会』を行っている学校もあります。
本来なら専任の司書がするべきことだろうと思うのですが、まだまだ時間がかかりそうです。
だからといって、図書担当の先生にすべての負担がかかると、それはあまりにも重すぎます。
このような現状を打開したいと考えているのは先生方だけではありません。保護者の中にも、何とかしたいと考えている方が多くいます。
すでに「図書ボランティア」という形で活動している保護者の方々がいます。学校の要請でスタートしたり、自主的に取り組んだりと、
始まりは様々です。PTAの中に作られたり、PTAとは別に作られたりと、これも色々な形態があります。
以前から乏しい図書予算をPTAが補助するという形でPTAの図書室への関わりがありますが、
図書ボランティアはさらに踏み込んで、図書の貸し出し、整理、お話し会の開催等、いわゆる図書館業務全般まで行っています。
もちろん、学校との連帯の下で動くわけですから、時間的にも予算的にも様々な制約は出て来ますが、学校、PTA、図書ボランティアが独自の活動をしながらも、
強い連帯の下で協力し合えたら、図書室はもっともっとおもしろくなれるはずです。
そういう活動の中でジオジオがお手伝いできることがあると思います。学校だけでなく、
PTA、図書ボランティアの方々も、ぜひ、お気軽に声をかけてください。
小学生をお持ちの保護者の皆様、一度図書室をのぞいてみて下さい。「何とかならないか」と思うはずです。
嘆き、憂うだけでは現状は変わりません。
ジオジオは子どもの本屋として出来る限りの行動とノウハウを提供します。保護者の皆様もぜひ図書室に関心を持っていただけたらと、心から願っています。
今年から図書室リニューアルをはじめる小学校が2校あります。いずれも加古川市内です。まずは選書会からスタートしますが、絵本ライブ(お話し会)
子ども(生徒)たちの図書委員会の活動の応援、図書室のデコレーション、そのグッズの調達、図書室でのイベント、等々。時折、ご報告していきたいと思います。
学校、生徒、保護者、ジオジオの4人5脚のスタートです。
2003年6月 もとはる