★最新BOOKLANDへ




from bookland 210号       ★今月の新刊紹介★  <2003年5月>



ソウルなはなし
ソウルなはなしといっても、俺の魂の叫びを聞け!というSOULではなく、大韓民国の首都SEOUL(京城)の話しです。 4月11日から2泊3日でソウルに行ってきました。

久しぶりの家族旅行です。息子は成田から、我々と娘は関空から。 現地、仁川空港で落ち合うことにしました。この空港に着いて、まずその広さにびっくり。夜の9時過ぎでしたから敷地は見えなかったのですが、 建物の大きさ、広さで充分に関空の2,3倍はあるだろうと予想できます。空港からはバスで40分ほどでソウルの中心部へ行けます。

娘がインターネットで予約した宿へ。明洞というソウル一番の繁華街のすぐそばです。人に聞きながら何とかたどり着きました。 「東方旅館」と漢字表記もありますが、「旅館」と「ホテル」の違いはよくわかりません。ツイン2部屋を予約していましたが、 オンドル式の座敷部屋に換えてもらい、家族4人で寝ました。布団は3組しかなかったけど、床暖で心地よく寝られました。部屋代は5万ウォン、 約5千円です。5万にびっくり、5千にびっくり。1/10にすると円に換算できるのですが、すぐには慣れません。

今回の旅は「食」が目的ですから、夜も11時を過ぎているのに夜食を食べに街へ出かけました。 24時間営業の店が多いのだそうです、『イカンスン・チリビッチ』という店に入りました。飲む、食べるも両方出来て、うまくて、安い、 そんな感じの店です。学生さんが10人ほどワイワイと飲み会をやっていました。貝のスープ、タコの餃子、チヂミ、ビビンバ、ビール2本、 JINRO(韓国焼酎)1本、しめて39,000ウォン。味も値段も大満足でした。


こういう路地が多くて心惹かれます。
足を踏み入れたらソウルの空気が凝縮されているような感じがしました。

ず〜っとず〜っと本屋(問屋?)さんが続いている。


なつかしいような気がして(?)買ってしまいました。


次の日は、まず朝食に「お粥」を食べに行きました。『粥郷』という専門店です。おいしかったけれど、思ったより高いものでした。 2泊3日とはいえ、実質丸一日使えるのはこの日だけですから、とにかく行けるところは行こうと、地下鉄、タクシーをうまく利用して(安くて便利です) 東大門と明洞を歩きまわりました。東大門は繊維関係の問屋、小売店が集まっているところで、大変に活気のある所でした。周辺には市場がたくさんあって、 市場の中に屋台街もあって、時間があれば全部寄ってみたいと思いました。東大門が大阪的だとすると、明洞は東京的なのかもしれません。 百貨店やおしゃれな店が大きな通りに沿って並んでいます。ここで本場の「石焼きビビンバ」を食べました。


いっこさんはメガネを買うというのでメガネ屋さんへ、オヤジは店の前の道に座っていると、突然ベニヤ板1枚ほどの台の上にブランドのマークが入った財布やバッグを 並べた屋台が現れて、日本人観光客に声をかけます。もちろん日本語で。「にせもの500円、2つで800円!」しばらく見ていると、 5つ、6つと買う人が何人かいました。後で話を聞くと、本物と言って売ったら犯罪になるので、「にせもの」と言うのだとか。 こういう怪しさってオヤジは好きです。

2日めはアストリアホテル。ツインを2部屋。1部屋10万ウォン。ちょっと贅沢をしてしまいました。もちろん夜食に出かけます。 東大門の屋台街へ。言葉がうまく通じなくて、注文する前に次々と食べ物が出されて、大あわてで「ストップ!」と言いましたが、 結局お代は41,000ウォン。安い!

高級なレストランよりどうもこういう屋台にすわっておばちゃんと話しをしながら食べるほうが我が家の家風に合うようです。

超足かけ旅行でしたが、韓国の、いやソウルの煮えたぎるような熱気を肌で感じました。なんだか日本が妙に上品でおすまししているような気がします。 景気というより人間の勢いが違うという気がしました。




2003年5月 もとはる



●TOPへ ●地図 ●お知らせ ●ご注文 ●ブッククラブ ●選書会 ●日々日々 ●リンク