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今回の薬アラカルトは『花粉アレルギー』についての特集です。


 ★花粉アレルギーって・・・
 花粉症は、風で運ばれた花粉が引き起こすアレルギー。症状を引き起こす花粉を放つ植物は、我が国だけでも40種類以上あるといわれています。これらの花粉は、直径15〜40と大きいので鼻や眼の粘膜に捉えられてしまい、ハウスダストのように気管支には達しません。

春の花粉症の原因となる植物 秋の花粉症の原因となる植物
3月〜5月: ・スズメノテッポウ
・スズメノカタビラ
8月〜10月: ・アシ
・ブタクサ
セイタカアキノキリンソウ
4月〜5月: ・コナラ
・シラカンバ
・クヌギ
9月〜10月: ・ヨモギ
5月〜6月: ・カモガヤ
・ナガハグサ
晩夏〜初秋: ・ススキ
6月〜8月: ・ネズミムギ
・オオアワガエリ
*地域・気候により変動あり
★発症のメカニズム
 私たちは生まれつき自分の体内にあったもの(自己)とそうでないもの(外から侵入してきたもの)を、識別する能力するが備わっていて、非自己が侵入してくると体外へ排除しようとします。(免疫反応)病気を未然に防ごうとする働きが、同じメカニズムであっても生体に不利に働くことがあります。(アレルギー・花粉症)
★花粉症の全身症状

 花粉症の全身症状としては、アレルギー性結膜炎が主である。まれに消化器症状(下痢、吐き気)、頭痛、全身倦怠感、熱感、耳閉感をともなう。
★対策
@外出時は、防止・マスクやメガネの着用。
A室内に花粉を侵入させない。
B雑草が原因ならば除草する。
C適切な治療を受ける。
花粉症に処方されるお薬
内服薬・外用薬(点眼薬・点鼻薬)
抗ヒスタミン薬: 現在でている症状を改善してくれます。
眠気に注意。
抗アレルギー薬: どちらかというと、シーズンより少し早目から服用を開始すると効果的です。
ステロイド薬: 抗アレルギー薬との組み合わせにより炎症を改善してくれます。