体に必要なビタミン
現在の日本においては極端なビタミン不足が起こる可能性は少ないですが以下の症状のときは次のビタミンが不足している可能性があります

風邪をひきやすい
風邪が治りにくい
ビタミンA ビタミンC
目が疲れる ビタミンA
口内炎 ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンC
乾燥肌,肌あれ ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンC・ ビタミンE
脂性 ビタミンB 2B6
食欲が出ない ビタミンB群
手足が冷たい ビタミンE
手足がしびれる ビタミンB群・ビタミンE
頭痛に悩まされている ビタミンB群
イライラする ビタミンC
疲れやすい ビタミンB群
生理が重い ビタミンE ・ビタミンK
シミができやすい ビタミンC・ビタミンE
熟睡できない ビタミンB群
バテやすい ビタミンB群
ビタミンの分類
脂溶性ビタミン
ビタミンA
ビタミンD
ビタミンE
ビタミンK
水溶性ビタミン
ビタミンB群
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ビタミンB12
ナイアシン
パントテン酸
ビオチン
葉酸

ビタミンC

脂溶性のビタミンでレチノールといいます
疲れ目に効く
シワ・肌あれを防ぐ(皮膚の角化を抑えます)
髪・爪を強く美しく(乾燥からの角化を防ぎます)
風邪の予防(粘膜の強化)
病気の治りをよくする(抵抗力をつけます)
ガンや生活習慣病を予防する(上皮細胞を作るのに必要・免疫力を高めます)
男性2000IU・女性1800IU
牛レバー約1/4切れ(5.0g)
プロセスチーズ1箱強(250g)
ビタミンAの前駆体のベータカロチンとしては次の量をとりましょう
にんじん約1/4本(49g)
かぼちゃ約大1/4個(581g)ゆでたものだと692g
ほうれん草1/3束強(69g)

水溶性のビタミンでチアミンといいます
効能

ストレスを緩和する(脳へのエネルギーの安定供給、精神的な安定にも関与しています)
疲労回復を早める(疲労物質の乳酸を分解します)
lスポーツマンや忙しい人に(エネルギーの消費が多いとB1の消費も増えます)
1日の推奨栄養所要量 男性1.1mg 女性0.8mg
1日の摂取量を食品でとると
ほうれん草4束強(846g)
ごま2カップ弱(115g)
大豆(乾燥)1カップ弱(133g)

水溶性のビタミンでリボフラビンといいます
赤ちゃんや妊娠中の方に(代謝が盛んなときに、その働きを助けます)
口内炎・口角炎(口、舌、鼻などの粘膜を健康に保ちます)
皮膚が脂っぽい(不足すると脂漏性湿疹や脂っぽいフケがでるが可能性あります)
1日の推奨栄養所要量は、 男性1.2mg 女性1.0mg
1日の摂取量を食品でとるには
いわし約3尾(333g)
牛レバー約2切れ(40g)
アーモンド約1カップ(150〜160粒・130g)

水溶性のビタミンでピリドキシン、ピリドキサル、ピリドキサミンなど、といいます

月経前の症状を改善(月経前、女性特有の体のだるさや頭痛などを軽減します)
肌や目、口の炎症(タンパク質・脂質の代謝異常が原因であれば改善します)
日の推奨栄養所要量は、男性1.3mg 女性1.1mg
1日の摂取量を食品でとるには
にんにく大約1個(77g)
さけ切り身約2切れ(203g)
鶏肉(皮なしの胸肉で123g)

水溶性のビタミンでコバラミンといいます
肩こり・腰痛(末梢神経に働いて肩の痛みやだるさ、手足のしびれや腰痛を改善します)
月経時の悩み(造血や精神安定などようような要素が月経に伴う悩みを解消します)
集中力・記憶力のアップ(脳や神経に関係し不足すれば集中力や記憶力も低下します)
1日の推奨栄養所要量は男女ともに2.4μg
1日の摂取量を食品でとるには
しじみ1〜2個(3.8g)
たらこ親指大ぐらい(13.3g)
すじこ大きめのさじで約1杯(4.5g)

水溶性のビタミンでアスコルビン酸といいます
コラーゲンの生成に不可欠(コラーゲンはケガをしたときに修復作業を行います)
免疫力をつける(白血球の働きを助けます)
ガンにも対抗(原因物質のひとつニトロソアミン生成の抑制、インターフェロンの生成を体内で促します)
ストレスに立ち向かう(不足によりストレスに対する抵抗力が弱くなります)
コレステロール値も下げる?(悪玉コレステロールの減少します)
抗酸化ビタミン(活性酵素の次に働くのがベータカロチン、ビタミンC、ビタミンE)
次のような方は特にビタミンCの摂取について考えましょう
タバコを吸う人(1本で体内のビタミンC25mgを削ります)
アルコールをよく飲む人(吸収の邪魔をします)
クスリをよく飲む人(アスピリンはビタミンCの排泄量を3倍にします)
激しい運動や肉体労働(水溶性のビタミンなので汗により排泄されます)
睡眠時間が少ない人(ストレスが多いのでビタミンCの消費が激しい為)
外食が多い人(バランスよく食事をとる工夫もしましょう)
ダイエット中の人(栄養面とダイエットによるストレスに対抗する為)
1日の適正摂取量は男女ともに100mg
1日の摂取量を食品でとるには
レモン1個弱(111g)
いちご大粒約4個(125g)
ピーマン約3個(125g)
トマト中ぐらい約3個(500g)
キャベツ中1/2玉(227g)

脂溶性のビタミンでエルゴカルシフェロール(D2)
コレカルシフェロール(D3)といいます
骨や歯を丈夫にします
骨粗鬆症(この症状の防止に役立ちます)
カルシウムとの関係
腸⇒カルシウムの吸収を助けます
血管⇒血液中のカルシウムを骨まで運搬するのを助けます
筋肉⇒骨からカルシウムを取り出し筋肉に届けます
1日の適正摂取量は男女ともに100IU
1日の摂取量を食品でとるには
さけ切り身1/10切れ(7.6g)
しめじ約1パック(105g)
干ししいたけ5〜6個(16g)、生では7〜8個(111g)

脂溶性のビタミンでトコフェロールといいます
激しい運動時に必要(疲労物質を追い出し足の痙攣などを防ぎます)
全身に血液をめぐらす(毛細血管が拡張して血液の流れがよくなれば肩こり、腰痛、冷え性を緩和します)
スポーツマンにも(血液の流れをよくすることで全身に運ばれる酸素量もアップし持久力も上がります)
高コレステロールの人(血管に血栓ができるのを防げば心筋梗塞、脳梗塞の防止にも効果があります)
全身の老化防止(美容の面だけでなく、酸化による全身機能の低下を予防します)
1日の適正摂取量は、男性10mg 女性8mg
1日の摂取量を食品でとるには
アーモンド約1/3カップ(約27粒、32g)
ほうれん草 約2束(400g)
ポテトチップス約2袋(159g)
かぼちゃ 大きめのもの約1/4個(625g)
いわし約5尾(500g)

脂溶性のビタミンでフィロキノン(K1)、メナキノン(K2)といいます
出血時に血を凝固
カルシウムの定着に不可欠
1日の適正摂取量 男性65μg 女性55μg
1日の摂取量を食品でとるには
納豆わずか1口(7.5g)
ほうれん草 約1/6束(28g)
ブロッコリー 約3枝(28g)
キャベツ 大きめの葉 約2枚(81g)

水溶性のビタミンでニコチン酸、ニコチン酸アミドの総称です
B群はお肌の味方(不足により口内炎や口角炎になる可能性あり)
エネルギーの代謝を整える(代謝システムをきちんと働かせます)
悪酔いの防止(アセトアルデヒドの分解に活躍し二日酔いも防止)
1日の推奨栄養所要量は、男性17mg 女性13mg
1日の摂取量を食品でとるには
さば1/2尾強程度(175g)
かつお刺身7〜8切れ(90g)
鶏肉ささみ約3本(155g)

水溶性のビタミンです
効能

ビタミンCを助け傷ついた肌を治す(ビタミンCの作用を助けます)
あらゆる代謝に関わり生命活動を維持(糖質・脂質・タンパク質の代謝、各種ホルモンの合成を助けます)
1日の適正摂取量は男女とも5mg
1日の摂取量を食品でとるには
さつまいも大1本(610g)
マッシュルーム市販のパックで2パック強(227g)
大豆 乾燥したもの約2パック(294g)

水溶性のビタミンです
角化に効果(競走馬の蹄を丈夫にします)
食欲不振などを防ぐ(不足するとエネルギーのもと糖質代謝の不振を招き元気がなくなります)
1日の適正摂取量は男女とも30μg
1日の摂取量を食品でとるには
いわし1尾(125g)
たまねぎ大き目のもの約1/2個
卵 約2個(133g)

水溶性のビタミンでプテロイルグルタミン酸といいます
効能
胎児の成長に不可欠(細胞分裂が活発な時期に必要です)
貧血の防止に(赤血球の製造に不可欠、不足すれば貧血を招きます)
1日の推奨栄養所要量は男女ともに200μg
1日の摂取量を食品でとるには
アスパラガス約8本(183g)
とうもろこし約2本(714g)
ほうれん草約3束半(90g)