日本テレマークスキー協会 updated 2013-12-05
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2013~14シーズンに向けて   会長 栃内 譲

2013年11月15日

皆様、お変わりなく元気にお過ごしでしょうか。
もうすぐスキーシーズンが始まりますので準備や計画をされていることと思います。日本テレマークスキー協会も発足し来年2014年についに30年目のスキーシーズンを迎えようとしています。
2013~14シーズンの計画、活動が遅くなり申し訳ありません。現在の状況ですが新しく引き受けてくれる理事候補と会計、監事が決まったところです。事務局は12月末までは神戸ですが次はどこになるかは今の所未定でまだ決まっていません。そのような状況ですので今までよりも皆様方にはご不便、ご迷惑をお掛けいたしますが何卒ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

日本テレマークスキー協会は30年、若返りを図り新しく生まれ変わる時期になりました。今までと同じような、ニュース等の発行など、広報活動はボランティアで賄われていましたが数年前からかなり限界にきていました。紙にこだわりはありましたが出来るだけ合理的に会を運営する必要がありインターネットがあたりまえになった現在、TAJホームページで情報をお知らせし広報、事務局の負担を減らす考えです。もちろん必要な手紙ではならない部分は今までのようにニュースとしてお知らせいたします。

いつもの年は郵便振替にて年会費を収めていただいていましたが、2013~14シーズンよりスポーツエントリーにて会費を納入していただきます。これにより事務作業の負担を減らし会費は年間\4,000から\2,000に値下げいたします。家族会員はいままで\2,000でしたがこの制度は廃止し、一会員年会費\2,000となりますのでよろしくお願いいたします。しかしながら出来る範囲でより良いサービスを続ける努力はいたします。

話は変わりますがこの30年、どちらかというとテレマークスキーの道具は滑りの追求という形で変化しました。細板・革靴・3ピン金具という所から始まったテレマークスキーは太板・プラスチックブーツ・ウォークモード付ケーブル金具などが一般的になりました。技術の方ではゲレンデやパウダー、山を滑るというところでヒールフリーの可能性を信じて挑戦しテレマークスキー技術を上げ、アルペンスキーまでのターンスピード無理でしょうが、条件によってはアルペンとそれほど変わらないテレマークターンが出来るようになりました。テレマークスキーはアルペンスキーと比較されてヒールフリースキーでダウンヒルすることに対してアルペンスキーと同等に自分に対する満足感や他に認知してもらいたい気持ちもあったので、今までの30年は道具や技術に於いて本当に発展的で変化のある30年でした。
テレマークスキーのレースでは種目、ルールはほぼ決まった感がありますし、テレマークスキーの指導の仕方というものもほぼ確立しています。山を滑るということも一般的な山スキールートならば普通にテレマークスキーでテレマークターンを楽しむことができます。しかしながら、テレマークスキーが一般的になるほどなぜか昔のようにヒールフリーのテレマークスキーに対しての強いこだわりを持つ熱い人達は少なくなったように思います。
初期の頃の道具のようにクロカンとアルペンスキーの中間的な感じであり、道具的にすごくシンプル、そしてスピリッツは自由な気持ちがあってテレマークスキーに取り組んで、滑りのスタイルにはこだわらず自分流、そのような人達はテレマークスキーをしているというだけで日本全国どの地域の人達も、お互いを理解しあえてすぐに友達になりました。これは楽しい思い出であり、今でもテレマーカー同士の結びつきは他のスキー、スノーボードよりも強いと思います。そこがテレマークスキーの良さの一つだと感じています。

最後にこれからの協会の活動ですが、テレマークスキーの指導に関しては教育事業部で今までと同じく行います。レース部はシリーズレースとしてポイントを獲得しシリーズチャンピオンを決めていましたがレース数の減少、本格的にレースを行っているレーサーの少なさもありキリンカップ、秀岳荘杯はファンレースを交えた大会を行い色々なレベルのテレマーカーが楽しめるイベントを目指します。よって2013~14シーズン、シリーズ戦ではありません。少しでも多くの方にテレマークスキーレースに参加していただき底辺を拡大する必要があるからです。
トップクラスのレーサーや、海外のFIS大会をめざすレーサーは新しくレース部の下部組織として「選手強化・国際レースプロジェクト」を発足させます。世界をめざすレーサーはまずはここに所属してもらいFIS国際レースに出場する場合「選手強化・国際レースプロジェクト」の推薦、TAJ会長の承認を得てSAJの許可で参加することになります。代表は国際レース経験豊富でFISテレマーク委員の畑 あやのさんです。よろしくお願いします。

テレマークスキーの最大の楽しみはパウダーを滑ることや、歩いて山を登りテレマークスキーで滑り、楽しむことで、ほとんどの多くのテレマーカーはこれが楽しくてテレマークスキーをやっていることと思います。バックカントリー部はテレマークスキーならではの色々なバックカントリーのノウハウがあり、安全に関すること雪崩、怪我、山の装備のことや快適でかっこいい服装、最新装備、バックカントリーでの滑りのテクニックなど協会が発信すべきものがあります。本格的な雪崩講習やガイド資格などは他団体にお任するとしてもテレマークスキーだけの団体として、テレマーカーの為にやる必要のものもあります。これから地道に行っていきたいと考えています。よろしくお願いいたします。