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「りいちゃんぺいじ」トップPC-9800紹介A-Mate礼賛

A-Mate礼賛

A-Mateの簡単なスペック紹介です。

A-MatePC-9800シリーズアーキテクチャーの最終進化形と言えるでしょう。これ以降、PC-9800シリーズはX-Mateへ変身しますが、それはPC-9800シリーズアーキテクチャーの一部を切り捨てる(=互換性がなくなる)ことにつながります。

初代A-Mate

PC−9821Ap/As/Ae

PC-9800シリーズ完全上位互換の初代A-Mateです。

PC-9821Api486DX2 66MHzPC-9821Asi486DX 33MHzPC-9821Aei486SX 25MHzをそれぞれ搭載しており、PC-9821As/Aeはオーヴァードライヴプロセッサ用のソケットがありました。

PC-9821Ap/Asはベースクロック33MHzですのでi486DX4を搭載すれば100MHzになります。しかし、PC-9821Aeはベースクロックが25MHzなので、75MHzまでにしかなりませんから注意が必要です。

なお、これらはメモリーに特殊なSIMMPC-9801-61シリーズ)を使っています。また、14.6MBまでしか増設できません。

2代目以降のA-Mateと比べると搭載可能なメモリーやセカンドキャッシュなどで拡張性に劣りますが、初代は初代で良いことがあります。それは旧来のPC-9800シリーズと同様のインターフェイスを持つため、古い機材の使いまわしがしやすいのです。古いPC-9800シリーズとの相性も良いので、過去の資産を活用したい方にはお勧めです。

1.5代目A-Mate

PC−9821Af

国産初のPentium機で、計算間違いで有名な5V仕様のPentium 60MHzを搭載しています。改造はほどんどできないため、人気は今一つです。多分にプロトタイプ的要素があり、個体差があります。

他のA-Mateより横幅があります。

このモデルから14.6MBを超えるメモリーを搭載できるようになりました。また、72Pinの汎用SIMMが使えるようになりました。

2代目A-Mate

PC−9821An/Ap2/As2

2代目から1MBフロッピーインターフェイスがオプションになり、装備の簡略化が進みました。一方で、14.6MBを越えるメモリーの増設、通常のSIMM使用可能など使い勝手が良くなりました。

また、セカンドキャッシュを内蔵できるため、同じ486マシンでも初代A-Mateより格段にパフォーマンスが良くなります。

モニター出力とマウスコネクターが変更になり、前者はPC/AT互換機と同様のD-Sub15Pin3列タイプ、後者は丸型のコネクターになりました。

PC-9821AnA-Mate最強スペックのPentium 90MHzを搭載しています。最も人気の高いA-Mateです。ただし、クロックアップは難しく、特殊な改造でPentium 200MHzにするのが精一杯のようです。

なお、PC-9821Anは長くラインナップに残ったため、初期型と後期型で個体差があるようです。

PC-9821Ap2i486DX2 66MHzPC-9821As2i486SX 33MHzをそれぞれ搭載しています。

3代目A-Mate

PC−9821Ap3/As3

ファイルベイ兼用のファイルスロットを搭載したモデルで、その他は2代目とほぼ同じです。

PC-9821Ap3i486DX4 100MHzPC-9821As3i486DX 66MHzをそれぞれ搭載しています。

なお、3代目A-Mateは2つある256色表示の方式のうち、1つしかサポートしていません。(X-Mate以降も同様です。)このことからも3代目A-MatePC-9800アーキテクチャのX-Mate化の先鞭なのかも知れません。

 

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