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★ジオジオからのメッセージ
           



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281 号

卒園、卒業の季節です。

ブッククラブの中にも、保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、そして大学を卒業される方がいらっしゃ います。
あっ、加古川市にある老人大学を卒業される方も...。
心からおめでとうございます。
「いないいないばあ」や「もこもこもこ」をお届けしていた頃から、いつのまにか小学校、そして中学校、 高校と...
ブッククラブの配本はそのままご成長の証でもあり、私たちも選本しながら、一緒にそのご成長を感じさせていただいています。
お会いしたことがない方もたくさんいらっしゃるのですが、
ジオジオにとっては、何か特別なまた大切な思いを持ちつつのお付き合いです。
幸せな本屋だなあといつも感謝しています。

みなさまのそれぞれの新しいご出発が すてきな未来につながっていきますようお祈りしています。


1985年3月24日、日曜日にジオジオは開店しました。

開店した時にお配りした古いハガキが見つかりました。
24年前になります。
ということは、開店の年も同じ干支、丑年だったんだなあと気がつきました。
子ども達はまだ小学生でした。レジなど触ったこともなく、
前日、夫婦二人で説明書を 読みながら練習したのを思い出します。
気負いでいっぱい、何もわからないままに、
かなりモタモタとしたスタートだったと顔が赤らむ思いです。

たくさんのお客様、子ども達、作家の方たち、そして絵本、児童書などの子どもの本に ささえられ、
元気をもらってここまでたどりつきました。

お店を閉店して3年が経ち、それでもこうやって皆様に本をお届けできることほんとに 嬉しく思っています。

開店前、子どもの本屋をしようというきっかけにもなった
児童文学作家上野 瞭さん(2002年に亡くなられました。)の講演会に二人ででかけました。
その時に、上野さんがおっしゃっていた言葉が忘れられません。

   “子どもの本の作家ということで、子どもにどういう本を読ませたらいいのか...とよく聞かれます。
   でもあなた達大人は、これからどういう本を読んでどういうふうに生きていきたいのか...。
   逆に自分に問いかけてみたら...。“

30代半ばだった私は、それを聞いて、子どもにかまけているわけにはいかない...(笑)
私自身がいろんな 本を読んで、いい出会いもして自分自身を成長させ、変えていきたい...と強く思いました。
そして、そいういう視点でなら子どもの本屋をやりたいと。

ジオジオのお客様には、児童書や絵本の お好きな大人の方もたくさんいらっしゃって、
こういう思いを共有していると勝手に思っています。

子どもの本に関って、とても幸せな24年間でした。
これからもどうぞよろしくお付き合い下さい。



■こんな本があります■

「じょうぶな頭とかしこい体になるために」  五味太郎VS子どもの疑問・悩み・希望  1470円   

成長していくということは、いろんな疑問を積み重ねていくことだと思います。
誰かにたずねてすぐに解決できることもあれば、
本を調べて(いまはネットという 手もありますね。)自分で答えを探ることもできます。
それでも、大半は明確な答えがでないままに大きくなっていくようにも思います。
実は大人だって確かな答えをいつも持っているわけではないのです。




「学校へは行かなくちゃいけないの?」
「何をしたいのか自分でよくわからないんだ」
「担任の先生と気が合わない」
「ぼく今日休みたい」
「お金が欲しい」
「お寺や教会って 何をしてるの?」などなどなど...

たくさんの疑問や思いに絵本作家の五味太郎さんが答えていきます。
学校の先生やお父さん、お母さんの答えとはちょっとちがっているかもしれません。
でも本音で答えてくれますので、こういう大人もいるんだ...という楽な気持ちになれるかも、と思います。

本のカバーをはずすと、表紙に

“かしこい頭はテスト用 じょうぶな頭は自分用”

と書かれています。みんなじょうぶな頭になろうね!

初版(1991年)より版のサイズも価格も変わりました。世の中は子どもにたちにとってよくなったのかな...。


 2009.3




ブックランド紙上で紹介した本をご希望の方は、配本に追加する、あるいは配本に入れる、 という形でご注文くだされば、翌月、翌々月にはお送りできます。
不明の点は、TEL、FAX、Eメールでお問い合わせください。またブッククラブ以外の方のご注文もお受けします。
注文


今月の新刊より

       


福音館書店

ばばばあちゃんの「なんでもおこのみやき」
さとう わきこ 作
佐々木志乃 協力
ジオジオのおじちゃんもお好み焼きがばばばあちゃんに負けないくらい上手です。
広島風(だと思います。)お好み焼きから クレープ、おこのみクッキーまで、
ばばばあちゃんのアイデアがいっぱいです。
裏表紙にレシピものってるよ。
(945円)


福音館書店

「あかくんまちをはしる」
あんどうとしひこ 作
くるまのあかくん、今日はあおくんとまちへおでかけです。
町の道路には、ゴミ収集車、パトカー、救急車、消防自動車など車がいっぱいです。
工事中で渋滞、あおくんが見えなくなって...。
のりもの大好きっ子に。
(840円)


偕成社

「おそとがきえた!」
角野栄子 文
市川里美 絵
大きな町の大きな建物にかこまれた小さな家に住むおばあさんと一匹のネコ。
たくさん窓のある家なのにお空は見えません。
冬の間、コトコト煮ているスープの湯気でまっしろになった窓にお花や木や小鳥を描いて楽しみます。
春が来て、念願のおばあちゃん用住宅が 抽選で当り、引越すことに...。
フランス在住の市川里美さんの絵が美しい。  (1260円)


ポプラ社

「おっぱいのはなし」
土屋麻由美 文
相野谷由起 絵
助産師さんが描かれたおっぱいの絵本です。
おなかのなかであかちゃんが育ち始めるとおかあさんのからだはおっぱいの準備をはじめます。
あかちゃんは生まれたときからおっぱいをすうことを知っているのです。
あなたを育てた大切な、そしてみんな、大好きなおっぱいです。
(1260円  3歳〜)


講談社

「だまし絵サーカス」
ウォーレス・エドワーズ 作
神戸万知 訳
かくし絵 さかさ絵 動く絵 ありえない絵
だまされたと思って絵の魔術にはまって下さい。
最後のページにたねあかしがあります。
(1680円)  


BL出版

「ストーン・エイジ・ボーイ」
きたむらさとし 作 絵
  ロンドン在住の作家、きたむらさとしさんが、
フランスの石器時代の洞窟壁画よりイメージをふくらませて出来た絵本。
森の中で突然、足をすべらせて落ちた穴。
穴から出てみるとそこには、奇妙な服を着て、不思議な言葉を話す人たちがいた。
そこで火のおこしかたや道具の作り方など1万年もっと前の生活をぼくは経験する。
そして洞窟の中にはたくさんの動物の絵が...。 (1575円)


偕成社

「かりんちゃんと十五人のおひなさま」
なかがわ ちひろ 作
ひいおばあちゃんから送られてきた古いおひなさま。
そのおひなさまたちが夜中に動き、おしゃべりしているのを見つけたかりん。
現実の世界とおひなさまたちの世界がつながり、物語られていきます。
女の子ならではのファンタジーですね。
(1260円)   


偕成社

「永遠に生きるために」
サリー・ニコルズ 作
野の水生 訳
サム、11歳、ぼくは白血病に冒されている。
家庭教師のウィルス先生に言われて、ぼくの物語を書くことにした。 “ほんと“のことを...。
ぼくは、医者の心遣いやぼくの死を受け入れられない親の言葉ではなく“ほんと”の事が知りたい。
そして同じように不治の病気で一緒にウィルス先生の授業を受けているフェリックスの協力のもとで死ぬまでにしたいことを 実行していく。
先に亡くなるこのフェリックスの存在がとてもいい。
死を見つめなくてはいけない子ども達もいる。
このサムの物語は、悲しみを少しいい思い出に変えてくれたかも...。
(1470円)     


小峰書店

「殺人者の涙」
アン=ロール・ボンドウ 作
伏見 操 訳
一面 残虐であまりに孤独で、けれども詩的な感じさえする、
人間が生きていくということのすべてが詰まっているような不思議な感覚のする物語でした。
チリの最南端、人里離れた地の果てに住む夫婦と子ども一人。
その地に殺人を犯して逃亡してきたならず者アンヘルは、夫婦を殺し、
しばしの安住の場所として残された子どもパオロと暮らすようになる。
そこへ本や詩集をかばんに詰め、父親から金をもらい、
しかし勇気無く人目をしのんで生きる若者ルイスがやってきて住みつく。
二人は純粋無垢なパオロにそれぞれ愛を感じ、生きることに喜びをみいだすようになるが...。
(1575円)     


偕成社

「ポップアップはらぺこあおむし」
エリック・カール 作 もりひさし 訳  (2940円)
ダイナミックなはらぺこあおむしのポップアップ絵本がでました!



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