厳しい暑さが続いています。お変わりございませんか?オヤジは汗っかきなので、日に二度三度と
下着から着替えなくてはなりません。暑さには強いのですが、汗には参ります。
昼間は暑くても、
日が沈んで一瞬、涼風が吹きぬけることがあります。子どもの頃、家の前の細い路地は土のままでした。
打ち水などすれば尚更です。祖母はその涼風を”極楽の余り風”と言っていました。祖母の造語では
ないと思うのですが、他ではあまり耳にしたことがありません。うまいことを言ったものだと思います。
団扇と扇風機の時代、生活の中に「清涼感」と取り入れて暑さをしのごうとしたのでしょう。
冷蔵庫も本物の氷を入れる、いわばアイスボックスのような代物でしたから、飲み物もキンキンに
冷えるというようなことはなかったはずです。暑さの中、外から帰ってきて冷蔵庫から”三ツ矢サイダー”
を取り出す。栓を抜いてコップに注ぐとシュワシュワっと泡立ち、それがおさまるとと小さな気泡が
底のほうから昇ってくる。コップの表面に水滴がついて曇りはじめる。そのまま一気に飲むのが
もったいなくて、麦わらのストローで少しづつ吸い込むと口の中で小さな気泡がはじけ、心地よく喉を
刺激しながら体に吸い込まれていく。
オヤジはこれ以上の”冷たい飲み物”に出合ったことはありません。
8月24,25日の『しかけ絵本教室』は例年より申し込みの出足が早く、定員まであとわずかと
なりました。お申し込みは早い目に。
この教室も14回目になりますが、毎年おもしろいアイデアの
作品が生まれて、オヤジも楽しみにしています。身近な道具、材料だけで思わぬおもしろい作品が
出来上がるという意外性が人気の秘密なのでしょうか。8月初旬から店頭にも”しかけ絵本”を
並べますのでこちらもお楽しみください。
千葉県幕張メッセで大規模な恐竜展が開催されています。中国からは「中華竜鳥」と名づけられた
羽毛の痕跡を残す化石が出品されているそうです。仮説であった恐竜が鳥へ進化したという考え方が
定説になる日も近いのでしょうか。
昨年刊行された「恐竜探検」(福音館)、今年刊行された
ばかりの小学館の図鑑NEO「恐竜」にも羽毛を持った恐竜が描かれています。数年前には
考えられなかった事です。恐竜だけでなく、科学の世界は年々新たな発見があり、新たな説が出てきます。
子どもの本だからこそ、このような新しい考えを示すものを取り入れた本作りをしてほしいと思います。
”科学万能”を信じる人はいないでしょうが、”科学する精神”はあらゆる場面で必要ではないかと
オヤジは思っています。
「赤いイヤリング」白石美津乃著(1400円)
若い時代の人との出会い、別れ。海外15カ国を旅した思い出。最愛の母との別れなど、時々に綴った
エッセーを一冊にまとめたものです。白石さんはオヤジと同時期に同じ大学に在籍していました。
友人の友人という関係で会う機会は少なかったのですが、友人からは彼女の話を聞いていました。
個人的といえばあまりに個人的な内容なのですが、彼女自身が一つの区切りとしてこのエッセーを
出したのではないかと思います。そしてこの一冊が彼女を後押しして、新たな生き方を模索するなら
少し力を貸そうと思っています。
HPは8月中旬に…といっこさんは言っております。ジオジオの西隣のフェイヴァリット住宅の
覚道さんは以前にコンピューター関係の仕事をされていたそうで、並々ならないお世話になっています。
そして今も毎日の”覚道詣で”が続いています。これが終わるまで…HPの道は遠そう…。
2002年8月 もとはる