ポルトガルの人々
リスボン・バイロアルトのファドレストランで歌うファディスト  「大音声を張り上げている訳ではないのに、静かな声もよく響く。」
ポルトのドウロ川観光ボートの船上   「映画のダーティ-ハリーの声優のような渋い声の船長。」
コインブラ郊外の駅で、買い物帰りのオバサン 「ほどなく列車がやって来るから一番線で待ちなさい、彼女はそう言って見送ってくれることになった。」
「エヴォラの何の変哲もない坂道を下りる老人の後姿に、ほんの少し旅愁を感じる時間を持てた。」
サグレス岬の釣り人 「まさに直下の海面のポイントに落とすだけの仕種に、私は少しユーモラスな感じさえ受けた。」
エストレモス 「グリーンや黒のペンキで塗っているオジサン、オバサン。」
リスボン・ベレンの「発見のモニュメント」  「このモニュメントの『舳先』に立つエンリケ航海王子の白い像は、貴族や軍人や宣教師を従えテージョ川に目を向けている。世界史の中で百年間ほど大国として記憶された誇りの具象化。」
ポルトの酒蔵「サンデマン」で 「彼女はサンデマンの黒マント男の扮装をしたここのガイドなのだった。」
リスボン・ジェロニモス修道院のバスコ-ダ-ガマ 「入口左側に、あのバスコ-ダ-ガマの石棺。」
ポルトのバールで 「私より十七歳年下の二十一歳の誕生日を、サンドラは今日迎えたのだった。」