アンダーカウルやっつけ補修と自家塗装



 単純なドレスアップ心から探していたアンダーカウル。中古のオークションでもすぐに価格が
高騰する。塗るのは覚悟だから程度は気にしない、と思っていると無地、そこそこの即決価格で
アンダーカウルが出ていたので、まずはキープと、落札。海外品、ということでしたが、これが
相当厳しい物件でした。やはり中○製の部品は要注意です・・・。

「作りは荒いです。塗装ベースでお考えください。」
と注意書きがありましたが、現品を確認して仰天です。得体の知れない
未知の感触です。FRPってこんな感触だった?ピンポン球の感触?
もう、刷毛の毛が埋め込まれて透けてます。なんかそれが大理石の模様にも見えます・・・。
触りたくない感触です。前オーナーが捨てたくなるのもわかります。

表面の荒さだけではありません。欠け、割れ、巣穴など無数にあります。

で、送られてきた箱を確認すると、取り寄せた元箱をそのまま使って送ってきたのでしょう、
いやな予感的中です。箱には中○文字が、出張先でもよく見ましたが、
もう、フォントから見たくありません・・・。

厚塗りのし過ぎでしょうか?重心が変な感じです。持つと違和感があります。
思わず重量を量ります。1.7kgでした。

巣穴、欠けう埋めるために薄づけパテで埋めます。

パテが乾いたのでペーパーで研磨します。削りやすい材質か不安でしたが
一応削り粉もでるので削れそうです。表面も滑らかになってくるのが
感触でわかります。最初の音はあまりに表面が凸凹なのか、洗面器を叩くような?
ガコガコと言う音でしたが、だんだん、シャー、という磨き音に変わってきます。
削れるのはいいですが、この削り粉、線香臭い!さすが中○です。芳香族?

削ると、まだ面が通っていない部位、新たな巣穴などできてくるのでもう一度パテ埋めします。

2回目の研磨。・・・きりがない。巣穴無限地獄。

これがパテが地に埋まっている状態。こんな凸凹が全面に。全体的に慣らすには
全面にパテを盛って仕上げるか、地の最低面に揃うまで削るか?
ただ、削っても新たな巣穴が現れるだけなので、やはり全面パテ盛り?

それは気が遠くなるので、プライマーを厚塗りして凹みを埋めて削り代に
してみることにしました。だから安くて量の多い、いつも使わないプライマーです。


完全な捨て塗りなので厚く塗ります。垂れても関係なし。凹がよく見えます。
さすがにこれに本塗りしても見栄えは悪そうです。

削ってみました。少し表面は慣れたようです。もう1缶プライマーを買ってきて
捨て塗りと研磨を繰り返しました。


繰り返したのはいいですが、クリアなので仕上がりが見えません。そろそろ
いつもの灰色のプラサフを塗ってみます。

薄くさっと吹き付けただけで、もう全然できていないことがわかります!
でも飽きてきたので、これのまま本塗りにいくことにしました。

そこそこ塗って乾燥させます。

乾くとこんな巣穴が無数にあります。ホットケーキのようです!

巣穴やえくぼにプラサフを紙コップに受けて、楊枝で盛り付けていきます。

無数とも思える巣穴、凹にプラサフを盛り付けました。
でも乾いてくると引けてきます。きりがありません。穴が目立たなくなったところでやめます。

点付けしたプラサフを慣らすためにペーパーをかけました。
点付け部を完全に慣らしたい!でもそうすると新たな巣穴が生じて・・・、
という悪循環になりそうだったので、軽く研磨しました。なので、点付けの段差が
残って見えまくりです。下地処理としては0点!でも、もういいです・・・。

辛抱たまらず、本塗りです!

薄く塗ったらゼブラ!ムラムラです。

数回塗ります。表面凸凹、色もムラムラ。スタートが悪すぎるので
これでも上出来に思えてきてしまい、作業が進みます!

もう、クリアも塗ります。安く!ウレタンクリアなんでもったいない。
見かけないブランドですが買ってしまいました。あとでウレタンクリアの
偉大さを知ることになります・・・。

クリアを吹いたものの感動するほどの艶ではない?

磨いてないので映りこみもなし。

クリアが乾いたのでコンパウンドの前にペーパーで表面を慣らします。
玉のように弾いていた水もしっとりになるくらいには磨きます。

ペーパーをかけて全体的に白く曇っています。
コンパウンドで粗から極細まで磨いていきます。

余分なコンパウンドを脱脂、洗浄して乾燥して終わりです。
表面も悪いので感動的な仕上がり!というわけではありません・・・。

もうひとつの課題です。どうやって取り付けるか。ステーなど付属しないので
車体に実際にあてがってステーの取り回しを検討しなければなりません。
で、仮組みしてみた。
色違う!大きくて野暮ったい!などネガティブな印象ばかり先行します。


早速エキパイにガリっとこすって塗膜削れました。そんなことはウンコカウルなので
どうでもいいのですが、熱で溶けそう?映り込み皆無です。またいつか塗り直しても
いいかも知れません。このクリア、弱そうなので。

太陽光の下でエッジをよくよく見ると、塗料が乗っていない部分がありました。
無視してもよかったのですが、ステーを検討する間は時間があるはず、ということで
上からスプレーで塗ってみました。局部だったので垂れ気味になりました。やっぱり
上塗りはやめようと直後にウェスで拭いたら、地まで一気に剥げました!
あわてて上塗りしたのですが、旧塗膜と厚みの差が明白で、かさぶた状態です。
レベルアップを目指してとんだダメージです。大きくペーパーを当てて周囲の段差を
慣らして、上塗りしなおしました。元に戻るでしょうか?ここでウレタンクリアの
硬化後の強さを実感です。ガソリンにも負けないものなら、今回のこんな
ハプニングはなかったはず・・・。

再塗装が乾くまでの間、ボルト穴を整形します。M6でとめる感じです。さすがに
ボルト直締めではこのカウルは耐えられそうにないので、グロメットを用意します。
検討中のグロメットの下穴はφ8.5〜φ9.5程度とあったので小さいところは拡大します。

塗りなおした部位。ちょっとレベルダウンしたが、もともとウンコなので妥協です。
とりあえず塗りはここまで。ステーを検討中です。
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アンダーカウル再塗装
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