サイレンサー グラスウール交換&リペア

 近頃排気音がやたらに大きいマイ9R。音量・音質共に不快に近いレベル。しかもサイレンサーのクリア
層も消えうせ焼けてきているよう。そろそろ走行距離も増えてきたしグラスウール劣化したかな。前オーナー
が開けた穴からも排気漏れしているし、本格的にリペアをすることに。
用意する工具

ハンドドリルは5000円以下でも
十分だが、充電式はお勧めできない


廉価なハンドリベッタ。やはりもう少し
高いほうが楽でいいかも。

手が痛い。作業性も??


工具屋ドットコム楽天市場店
上記工具はここでそろえることも出来る

入手困難な工具は特に必要なし
リベットをさらって取り除くためのハンドドリルと
その後に組み付けるためのハンドリベッタ
組み付け時使用する液状ガスケットと
穴を埋めるための耐熱粘土
その他に主役のグラスウール
ドリル刃とブラインドリベットは普通のホームセンター
でも売っていると思うが、ハンドドリル、リベッタが
入手困難なら左の店舗からネットで探して購入できる
取り外してみたら

1005gしかなかった


やっつけ補修の痕


ガスケットも残っていなかった
外してみてその軽さにビックリ!こんなに軽いなんて
さすがはカーボン社外製品とみるか、中身がなくなって
いると見るか・・・。振ってみると中からガラガラ音
する。ついでに計量してみる。家にあるのは1kgまで
のはかりしかない。乗せてみると、なんと量れてしまった!
ほぼジャスト1kg
それにしても転倒痕は生々しい。以前貼った時は車載状態
だったので手探りだったからリペアが適当だった
しかも車両内側だったからなおさら。せっかく外したから
今回はしっかり直そう
リベットを外す

リベットは16箇所


抜けないので思いっきり叩く!


そうすると反対側が抜けてくる
リベットの中心にドリルを当て、掘り下げていく
今回はφ4mmを使用したが、中心は貫通するが頭が
なかなかもげない。もう一回り太いφ4.2mm位が
適正かも。最もφ4mmでもなんとかなった
リベットの頭が取れたら、リベットの筒の部分が残っている
のでペンチなどで突いて中に落としておく
グラスウール交換だけなら片側だけ外せば出来ると思うが
ウールを入れなおす時に筒の内側に出ている、銘板用の
リベットと用途不明?(天地を示すため?)の4本は
邪魔になりそう。今回は破損部補修のため両側外したが
テールエンドも接合側のキャップも外れない!!固い!
今回は両側外したので、左画像のような荒業で外した
つまり、片方を叩く!強く叩く!衝撃力の方がはずれ易い
片方抜いたら、もう片方は長い鉄棒や木棒で突いて外す
今回は台風で駄目になった不要の雨傘で突いて外した
中身は・・・

中身は煤と残骸・・・。右に特工の傘!


すっかりボリュームのなくなった残骸
中は飛散して砕けたウールの残骸と、カーボン
道理で振るとガラガラ異音がするわけだ
メインの消音材は残っていたが、片側が割れて開いていた
飛散したせいもあるだろうが思ったよりウールの
ボリュームは少ないようだ
今回購入したグラスウール

【金太郎0413】デイトナ:消音グラスウール/セラミック
ウールはここで買える。ついでにガスケット
を買っておいてもいいかも


セラミック含布は丈夫そう


2つ折にして厚みを稼ぐ


付属の針金で巻く


やっぱりウール2セットで適量か


貧乏人はあきらめない


汚い。・・ウ○コ状
各社からいろいろ出ていたが、今回は耐飛散性を考慮して
セラミックウールを選択。サイレンサーの長さは490mm
とのことだったので330X900X5のウールを2セット
購入。900を2つに折り返せば約450でサイレンサー長
に等しくなり厚みも稼げる
左がウール両面の拡大画像。下がセラミック含布側。こちら
をセンターパイプ側にすると飛散が抑えられるらしい
で、その布を2つ折にしてパイプ長くらいになるように調整
する。センターパイプ側に布目側を配置。もう1セットを
用意しておき、巻き始める。強く巻くと消音効果は低いが
耐飛散せいが向上し、ゆるく巻くと消音するがよく飛散する
らしい。巻き方で音質が左右されるが、トライ&エラーで
試すことが出来ないので適当。今回は若干ゆるく巻き、消音
効果を期待した。セラミック配合だし?
これを筒に入れて芯を調整。だがやはり銘板のリベットが
邪魔だったので今回は結局外してしまった
エンドキャップを入れるときにガスケットを塗ろうとしたら
さすがに5年近く前の開封済みガスケットは口先が硬化して
使えなくなっていたが、金もないってことでチューブの底
の方をニッパーで切り欠き、絞り出した。
これが、出方も汚らしいが、塗った状況もビジュアル的に
最悪だ!何かを想像させる・・・
パテ盛りで穴埋め

マフラー用耐熱ねんどパテ


手袋付属はありがたい


適当に造形
キャップを戻す際はきついので慎重にリベット穴を合わせる
一度入れてしまうと回すことも困難だ
普通ならここで終わりだが、穴のリペアもある
今回は変形、欠損が多く見られたので思い切って外側から
クルマ用マフラーの耐熱ねんどパテを盛ることにした
幸い欠損部は車両内側なので見えにくい。排気漏れが
起きないように思い切って大量に盛る。2種類の粘土を
混ぜ合わせるが水を加えながらやらないと練りにくい
あとは10時間くらいかけて硬化させる
硬化後の硬度は十分ありそうだ
リベットを打ち直す

芯出しする必要はない?


安物リベッタは固い!!!


なんとか完成!


重さも1kg超えエラー表示!
エンドキャップの芯出ししようと思ったが、そもそも
キャップとボディはキツキツ。芯は自ずと出るという話も?
ベビーサイレンサーに合うブラインドリベットサイズは
4.8がいい。4じゃないので注意が必要
締め付け可能板厚サイズは5mmくらいあればいけそう
リベットに液状ガスケットを塗ってから打ち込んでいく
ただ、今回購入したハンドリベッタは超廉価品なので
すごく力が要る。握りすぎて手に内出血の痕が・・・
なんとか苦労してリペア完成!ウールも欠損も機能的には
満足いくレベルで出来上がった。適度な重量感もある
試しに再び計量すると、エラー表示が出た。1kg用なので
やはりはじめよりは充足されたことが分かる
サイレンサーを取り付ける

汎用のバンドを購入。キジマ製
転倒の際の交換にも使えるか?購入前には一度実際の
サイレンサー径を要計測です!失敗者は語る・・・

【金太郎0413】キジマ:ステンレス マフラーバンド / バンチャータイプ小

ガスケットも今回が最後で固まってしまう
ので贅沢に盛る


バンド径を間違えた。ベビーならφ110が
正解。今回はゴムバンド2枚重ねで対応


サイレンサーを入れる。すんなり入る

ステーもぴったり。バンドの形体が変わった
ので退色痕が露骨に見えるように・・・


スプリングはつける方が楽だ

後はガスケットぬぐって終了
やっとバイクに取り付けできる。サイレンサーバンドだが
こいつにも転倒の痕が残っていた。特に気にしていなかった
のだが、どうせ外すから汎用品を買ってみる。選んだのは
キジマ製。なぜか昔からキジマ製品が好きだ。汎用だから
径とステー取り付け穴位置が合うかが心配だった。径は
バリエーションが豊富で迷った。サイレンサーを測ると
φ113。普通に考えるならφ110だが、製品内に運悪く
φ115もあるから性質が悪い。悩んだ挙句φ115を選択
したがこれが若干大きい。皆さん、普通にφ110を選び
ましょう。返品する時間も惜しいので、付属のゴムバンドと
今まで使っていたゴムバンド2枚重ねで締めこむ。これで
ガタはなくなった。次に心配だったマウントステーの位置が
合うかという懸念だったが、これはぴったり合った。ただし
ボルトは純正品を流用しないと長さが合わないと思う
スプリングは外すときより楽につけることが出来た。
ガスケットもうまく塗れたし、バンドもメッキがかかって
いてビジュアル的にもシャインだ。
振り返ると
 今回はツールも満足になかったので買い足しから行ったため結構予算がかかったが、もし工具
も揃っているなら、実質購入するのはグラスウールだけでいいから安いウールを買えば3000円
程度でリペアできる。買い換えたり、メーカーに頼むより安いと思う。自分ライクなサウンド
チューニングもできるかも?
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