モータロイ再現品添加



 みなさんはモータロイという商品をご存知でしょうか。このページにたどり着いたということは
ご存知の方かもしれません。今から数年前に市場から消滅してしまいました。効果効能は当ページ
にもありますし、検索すればどんどんヒットしますので割愛しますが、なぜこれほど渇望するのか?
もちろん、コンセプト、効果が現在にも通じるというか、エコブームの昨今でさえ未だこれを凌駕
する製品を知りません。個人的な感情からすれば、それだけではなく、今から10数年前、ネットも
ない時代、DOSが必須のような時代です。情報も雑誌などがメインでエコなど言葉すらない時代。
そんな中で、愛車を少しでも労わりたいというオーナーの目にしかとまらないような、活字だけの
広告でモータロイは載っていました。値段もそれほど安くなく、情報は読みにくい小さな活字の広告
のみ。期待半分、不安半分で試行錯誤しながら自己責任でマシンと接していた古き良き時代の残り火
のように自分には思えます。もう買えない・・・。お金を出しても買えないという状況は死別にも
相当しますが、上には上がいます。なんと再現品を製作してくれる熱心な方がおられます。早速購入
したのですが、折角なので当時から少し考えていた、投入レスの添加方法を考えることにします。
タンク内を固形物が直で転がるというのが気になりました。まぁこれを否定するとモータロイ自体の
特徴を否定することになりますが・・・。長所だけ活かせれば最高です。

これがモータロイの商標?萌えなどの要素一切なし。
内容で勝負というところでしょうか。商売っ気なし。業販のような割り切りを感じます。

これがモータロイの再現品。届いたものではなく、商品説明用の写真なので
実物とは異なる可能性がありますが、形は型の形状で違うのは理解できますが
ここまで金属光沢あったかなぁ、という印象です。

で、こちらが手元にある使用済みのモータロイの表と裏です。9Rに入れていましたが
外装オールペイントに出す際にタンクから取り出し、そのまま保管していました。純度の差か、
型の表面の差か、なにか工程の差か?少なくても金属光沢は再現品は異なります。
引き出しには1粒しか入っていなかった。排気量によって投入する個数が違いました。
9Rは1粒で良かったのか、他を捨てたのか?もう忘れました。
使用済みなのでモールドが甘くなっています。タンク内を転がって身を削った証拠です。
R1−Zの時も取り出したことがあるのですが、そのときはかなり走行したあとだったので
もっと磨耗して小さな粒になっていました。

この身を削るってのが特徴でもあり、唯一気になるところでした。

これはあくまでイメージですが、先日キャブのドレンからガソリンを抜いたときの様子です。
紙コップ底面左上に少し粒々が視認できるでしょうか。これは今のバイクの様子ですから
モータロイは入っていません。モータロイ添加時のガソリンを抜いてみると、残念ながら
当時の写真はないのですが、同じように容器に受けて軽く振ると、非常に細かな粉が
霞のように揺れ動くのが確認できました。モータロイが分散したコロイドと思いましたが、

なにしろ、固形物がタンクの中でゴロゴロ動くので、タンクのめっき層が剥げたのではと
心配にもなりました。錆びる原因、目詰まり、オーバーフローなどの原因になり得ます。

錫は柔らかいが、錆、めっきなどが燃焼室に入るのはなんか嫌です。

念のため硬度を調べると、錫は鋼板やめっき層に比べてかなり柔らかいので
減るならモータロイ側だと思うのですが、できればタンク内で転がるのではなくて
タンク外でコロイドにできないか考えました。構想30秒。超音波洗浄器のようなものを
使えないか、考えてみることにしました。

ただし、極力安く!です。

で、振動子を捜したのですが、家にあるのはアクセサリー用の超音波洗浄器、さらに
水槽用のエアーポンプまで考えましたが、どうも金属粒をこすり合わせるパワーがあるとは
思えません。ひとつ、目をつけていたのはこのシートマッサージャー。それなりに振動はしますが
10分しか連続動作しません。これをなんとかするにはコントローラー部をキャンセル
する必要があります。どうせキャンセル=配線切断するなら、振動子を直接取り出して
使ってみることにしました。スポンジなどの緩衝材がないほうがシャッフルできそうです。
ツインバード シートマッサージャー EM-2535BL

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中をあけて見ます。振動子?は薄いスポンジで隠されています。

さらにクッション材のスポンジも剥ぎ取ります。

出てきた振動子?これを取り出して使いたいと思います。

配線をカットして外します。コントローラーと切り離します。


切り離された振動子。コントローラーでどんな仕事をしているか分りませんが
直流を流せば動くのでしょうか・・・。


何をするにも配線が短すぎるので延長します。

ACアダプターを見ると12V直流。接続口が丸なので接続にいつも困ります。

振動子に極性があるかどうかは分りませんが、丸コネクタに
芯線をむいたコードを直接触れさせてみます。中心と外側を接触させると
振動子がばたばたと踊りました。直流で動くようです。


こすりあわせるために容器が必要です。金属容器は余計な粉などが発生すると
嫌なのでGA-01の容器を使ってみます。これを振動子で挟み込んで見ます。ばたばた
動き回るのでダンボールに入れてみます。

モータロイのコロイド溶液を作成して添加剤を作ろうと思います。
問題は何で溶くか。壊れるまで連続運転するつもりです。そこまでシェイクすると
ガソリンなど怖い気がします。気化しにくくてガソリンに混ぜられるもの。
手元にあったのは水抜き剤です。イソプロパノール。アルコールなので大丈夫と思われます。

完成した撹拌機に水抜き剤を入れて電源を入れてみます。
ブーンと言う音ともに、表面が波立ちます。これにモータロイを数個入れて
ひたすら連続運転するつもりです。こすれてコロイドができるでしょうか?
もともとは10分が連続運転の制限でした。これを壊れるまで連続運転するつもりですが
騒音対策と、なるべく寿命を長持ちさせるために冷蔵庫にいれて
シェイクしてみるつもりです。コロイドはできるのでしょうか?

届いたモータロイ再現品です。

こちらがオリジナルとの比較です。直径は小さいが厚みはあります。
試しに重さを量ってみます。

ちょっと使ったオリジナル14g。再現品13g。
4つとも同じ13gでした。

シャッフル容器に投入です。4粒入れようと思ったのですが、
どうしても試して見たいという人が現れたので、こういうものがあったという
語り部になってもらうために1粒譲ることにしました。

3粒投入です。やはり確実に接触させるためには4粒が適量のようです。

なかなかうるさい自作撹拌機。連続運転に挑戦するために冷蔵庫にぶち込みました。

約24時間撹拌後。濁っている!金属粉が舞います。

フラッシュをたくと良く見える。ただ大きすぎる削り粉が多数。これは
何かろ紙でも用意して濾す必要があります。上澄み液を使えば
コロイド溶液なのでしょうか。透明ではないように見えますが。

コーヒーフィルターを使って薬瓶に濾してみます。

中から出てきたモータロイ再現品。粒どうし研磨されまくって鏡面になっています。
撹拌は表面が削れる程度には行われているようです。ただエッジが取れた面というのは
削れる量が減ってくる気がします。

ちゃんとしたろ紙ではないので目が粗いかと思ったのですが、目視できる
金属粉はキャッチしました。この粉がもったいない気もしますがキャブには危険です。

ろ紙で濾してみると、コーヒーフィルターごときですが金属粉をキャッチできました。
それはそれでキャブの詰まり防止などには良いのですが、濾しすぎてスズが入っていないって、
いうことは避けたいです・・・。ただの水抜き剤を入れているだけになってしまいます。
コーヒーフィルターなので間違いなく、濾しすぎはないと思いますが、逆にコロイドになる程度
撹拌機で小さく粉を生成できたかは、別問題です。コロイド溶液になっているかどうかは
チンダル現象で確認でしょうか?家にあったレーザーポインターは壊れていました。
買うと安くないのでLEDマグライトにマスクをして光線を確認しやすくしてみました。

左はモータロイ再現品入りです。右が対照実験用。容器も同じ、同じ水抜き剤です。

暗闇でライトをあてると、撹拌したほうは、光の線が見えました!線の中に
粒々が視認できますが、コロイドというには大きすぎると思います。線を浮かび上がらせる
事実が重要です。右の水抜き剤のみの容器のほうは光はあたっていますが
中に光線は確認できません。スズはコロイドとなって光を拡散しているようです。これでこの
撹拌機を使ってモータロイ入り添加剤を作成可能ということが分りました。

まだバイクにもクルマにも添加していませんが!
イストに添加してみた
特濃モータロイ作成
VTRに添加してみた
後日DCジャックを取り付けました

これは今回の撹拌器の例ではありませんが、いつもこんな風に結線して使ってます。
この例は振動しないので、問題なかったのですが、今回は振動がこの結線部に伝わり、
よく接触不良を起こしたり、ショートした痕跡があったので、
しっかり接続することにしました。これでさらに精製が進みます。

取り寄せたDCジャック。剥き線で接触させていましたが
芯線はアフロ状態。ショートして欠損したりしています。


接続法は不明でしたが、このように分解できます。

半田付けして終了です。芋半田ですがまぁよしです。半田が邪魔して
ゴムブーツがしっかり被せられませんでしたが、絶縁にはなりそうだったのでそれもよしです。
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