| 今日渡道してから初めてライダーと知り合う。ライダーハウス等を使わなかったので知り合う機会に恵まれなかったのだ。彼は埼玉の大学生で就職も |
| 決まり2度目の北海道で9月上旬までいるらしい。西崎君はなんと9月2日生まれ!ぜルビス乗りだ。かなりきてる。北海道に来てまたひとつの目標を |
| 達成した。昨日はかなり疲れていたのだろう。いや疲れが出たのだろう。ノックの音で目覚める。なんと8:45だ。あわてて支度する。8:55チェ |
| ックアウト。早業だ。名寄の空はどんよりとグレーだった。雨は降りそうにないが。昨日9時頃力ワサキGPZ400のライダーもチェックインしてい |
| た。ナンバーは札幌だった。9:15分項ビジネスホテルはやしをスタートする。フィルムを買うためコンビニに寄る。バイクが2台駐輪しているのは |
| 確認できた。そのとなりに駐輪措置をしていると話しかけてくる声。女の子だ!しかも2人!母子里から来た2人で、紋別に出て網走へ行きたいという。 |
| 地図で説明するが暗記も大変そうだ。このツーリングマップルみんな持ってますよね、と黒のライディングギアの娘が言う。2人でこの地図を買おうか |
| どうか相談していた。すぐ近くは本屋さんだ。彼女たちはその書店に入っていった。開店まで待つらしい。黒いライディングギアの娘はアリだ!気が強 |
| そうだが決してわがままそうでもなく絶妙のつり合いいを醸し出していた。髪もきれいでうっすらと化粧を怠らないそのこだわりもナイスだ!実はかなり |
| タイプだ。北海道で出会う女性ライダーはみんな |

名寄ひまわり畑。60万本!
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| どこか見所がある。ライダー最高!とりあえずひ |
| まわり畑へ向かう。約60万本のひまわりと聞い |
| ては見ないわけにはいかない。彼女たちも見よう |
| かどうか迷っていたが黄色い娘に水を差されてあ |
| きらめてしまった…。今10時くらいだ。雲も多 |
| い。ひまわりはまだ怠けているだろう。ひまわり |
| 畑の案内発見。かなり細い道だ。いきなりダート |
| になる。走っても走っても終わらない。今までで |
| は一番長いダートだ。左力一ブの頂上を迫ぎると |
| 目の前はひまわりで埋まった!快晴には恵まれな |
| いが数が数だけに迫力がある。だが近づくとやは |
| り半分は怠けている。人も早い割には結構いた。 |
| 即席の高見やぐらがある。昇ってみる。カメラの |
| 御マニアさんと思われる人達がぼやいている。確 |
| かに満開ではない。ふと、台の先端に脚をぷらぷ |
| らさせている子?が気になった。一応ライディン |
| グギアは着ているが、性別不明。でも女の子と分 |
| かる。ひまわりは緩い丘陵に植えられていた。こ |
| こを去ろうとしていると雲が切れ太陽が照りだし |
| た。戻って撮り直す?とも思うがそれはそれで旅 |
| の記録だ。さらにダートを抜け再びR40号に合 |
| 流した。智恵文と言う地名がなんとなく頭に残る。 |
| となりはもう美深。街もにぎわってくる。道の駅 |
| びふかに入る。スタンプラリー帳ゲット!やっと |
| 手に入れた。遅ればせながらスタンプを集め始め |
| る。道の駅をめぐることにも意味が出始める。次 |
| は道の駅おといねっぷだ。音威子府までのR40 |
| 号は道も広く気持ちよく走れる。何より天気もい |
| い。道の駅音威子府に着くとちょうど昼時だった。 |
| ラーメンが食べたい。道の駅のレストランでは立派すぎてラーメンなど無いだろう。道の駅からR40号沿いの店を見て回るがそば屋ばかりだ。駅前ま |
| で歩いていく。2件食堂があった。どっちもいい勝負だが配達からおばちゃんが帰ってきた所に出くわした方にはいった。はっきり言って小さな食堂。 |
| ラーメンはラーメンしかない。450円だ。味も素朴で何の飾りもないが印象に残る。旅行では大衆食堂がいい。生の情報を教えてもらえる。ライダー |
| と見て宗谷押付近のガイドを見せてくれた。宗谷まで行くというとバイクなら今からでも十分に間に合うと教えてくれた。宗谷と旭川の中間がこの音威 |
| 子府で、5時間かかるから2時間半で行けるだろうと教えてくれた。今いるキャンプ場もパンフを見てただと知ったので泊まっている。道の駅に戻って |
| みるとサイレンサーのビスが脱落している。応急措置をする。ここからは天塩川に沿って走る。R40号も道幅は狭くなる。ワインディング色が濃くな |
| る。高速巡航を余儀なくされる。山中は晴天で白い雲が浮かぶ。気温も温かい。山の木々の緑のコントラストも濃い。順調に飛ばす。サロベツ原野に向 |
| かっている。サロベツでは給油できないだろう。R40号から手塩に分岐する地点にある雄信内でバイクの腹も満たす。これでいい。天塩町に入った。 |
| 地図に牧草ロール点在と書かれている。確かにいきなり草原に無造作に牧草が点在している。近代芸術?オブジェに見える。1つ1つはかなり大きなも |
| のだ。写真を撮るため立ち止まる。天気は最高にいい。今までで一番だろう。思い思いの写真を撮る。しかしトイレにも行きたい。天塩町へ続く道は左 |
| 右にのどかな放牧地が広がる。天塩町の市街に入った。目に無料トイレの案内が飛び込む。弟の目には見えていまい。ツーリングコムも調子が悪い。一 |
| 気の増速してぜルビスの前に出る。後は無言で着いてきてもらうしかない。トイレはバスセンターの中にあった。これで安心してサ□ベツ原野に入れる。 |
| 突き当たりを右折すると海沿いの道道106号稚内手塩線に出た。怨念のニレという看板にドキッとする。大きな橋を渡ると海沿いのストレートになっ |
| た!道幅はとにかく広いし路面もよく整備されて |

サロベツ原野。昼下がりのハイウェイ。鉄馬2匹脚を休める。
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| いる。ただ若干横風が強い。まあ襟裳岬ほどでは |
| ないが。左手には青く、陽射しに輝くまぶしい海 |
| が果てしなく広がる。北海道で初めてみる青い海 |
| だ。道路治いは原野が広がる。右は特に地平線ま |
| で原野が広がる。海はどこまでも穏やかだ。原野 |
| と聞いて平野みたいなものかと思っていたが、そ |
| れは違った。それは湿原とでもいうのだろう。サ |
| ロベツ原野は濃い緑のもこもことした隆起が続く。 |
| そうブロッコリーの色、形だ。道端に何とも奇妙 |
| な植物が群生している。木?草?とにかく変だ。 |
| 今まで一度も見たことがない。苔のお化け?ブロ |
| ッコリー?火星人のお化けととっさに命名する。 |
| パーキングに入る。遥か彼方に島影、と言うより |
| 山が見える。利尻富士。利尻島だ。かすんで見え |
| るため何とも神秘的に見える。蜃気楼とでもいお |
| うか。パーキング出口の看板にはこの先1キロ北 |
| 緯45度と書いてある。北緯45度!なんと北ま |
| で来たことか。1度111キロ程度としてもかな |
| りのものだ。思わず感慨深くなる。R106号沿い |
| にすごいパーキングを発見する。シェルター式 |
| のパーキングだ。簡易トンネルとでも言うか。さ |
| すが最北端が近い。車の流れも超ハイペース。抜 |
| かれまくる。左の洋上には利尻島。風もちよっと |
| 強い。北限が近いと感じる。サロベツをパスする |
| と稚内だ。宗谷へ着いても近くに無料のキャンプ |
| 場はないし売店も閉まっているかもしれないので |
| 稚内市の森林公園キャンプ場を目指す。明日宗谷 |
| 岬を目指すことにしよう。稚内市入り口付近でパ |
| トカーが茂みに隠れているのを発見!おびえつつ、 |
| 稚内市内に入った。稚内と言えば最北端の駅稚内駅を見なくてはならない。これがなかなか見つからない。市内をまわる。南稚内駅の看板と間違えたり |
| する。何度目かのトライで到着。3時くらいだ。最北端の駅の割りには寂れてない。ちょっとがっかりする。スタンプはありそうだと思い中を探す。案の |
| 定スタンプがあった。しかし、これだけでは物足りない。ふと幸福駅で買った切符を思い出し入場券を買ってみる。160円。出た!ヒット。稚内駅8. |
| 16の文字の入った切符だ。これだけあれば十分だ。すぐとなりの食堂に入りラーメンを食べる。稚内の詳細地図でキャンプ場を見当づける。ホームセ |
| ンターがあったのを思い出し入ってみる。スプリングワッシャーを探す。それにしてもホームセンターは落ちつく。子どもの頃から大好きだ。小さなホ |
| ームセンターだが、その分遠くへ来たと言う実感がわく。店内のBGMのB’zを聴いて少しホームシックに似た感情がわく。店を出て何気なく空を仰 |
| いだ。いわし雲。もう秋なのだ。そう、稚内市へ来るとき港の近くを通ったがカモメが少ないことに気づ〈。1羽しか見かけなかった。やはり力モメに |
| も北限はあるのだろうか。それにしてもキャンプ場はなかなか見つからない。かなり裏路地にあるとみる。思わずツノシャップ岬まで行きそうになる。バ |
| イク専用マップルに公園までの道急坂急カーブと |

稚内で会ったもう一人のゼルビス乗り。遥か後ろに利尻富士。
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| の注意書き。弟はビビリまくる。やっと見つけた |
| 公園入り口はコメントに恥じないタイトコーナー |
| と急勾配だ。ほとんどジムカーナ級だ。怪しい遊 |
| 園地もどきをパスすると広大な墓地が現れた。さ |
| らに見通しの悪い道を行くとやっと駐車場が現れ |
| た。先客に赤いゼルビス発見!後から弟も到着す |
| る。先にテントを張ってからノシャップ岬に行こ |
| うと思っていたのだ。パッキングをほどこうとし |
| ていると弟に話しかける人物がいた。赤いゼルビ |
| スの方ですか?から会話が始まった。彼が西崎君 |
| だった。彼のマシシはかなりいじっている。中で |
| もスプロケ、ゴールドチェーンに目を奪われた。 |
| 他にもタイヤ、プリパイ、e t c.彼は今日25 |
| kmオーバーで切符を切られたらしい。1万5千 |
| 円だと言う。超ブルー入っていた。しかし弟のス |
| リップオンマフラーを見て吹っ飛んだ。マフラー |
| を変えているゼルビスに興奮気味だ。さらにバク |
| ダン等の話を聞いてあつく盛り上がっていた。話 |
| がひと段落するとテントを張りに行った。今日ブ |
| ルーなんで、と彼も隣にテントを張る。夜お邪魔 |
| することにした。とりあえず3人でコンビニヘ行 |
| って夕食を買い込む。いよいよノシャップ岬へ行 |
| く。ノシャップヘ着くと曇りとなっていた。風も |
| 強い。灯台もあった。彼はここは2度目らしかっ |
| た。力メラを持って3人でウロウロしていると、 |
| おじさんが3人入れて撮ってくれた。ラッキー! |
| 北海道で知り合ったライダーの写真が残ることに |
| なったのだ。彼は岬にいたライダーハウスでの知 |
| り合いと話しに行ったようなので先に帰った。駐 |
| 輪場で本格的にサイレンサーを補修する。グラスウールむき出しのパンチング仕様のサイレンサーに興奮する。夜彼のテントヘ遊びに行った。9時まで |
| いろいろな話で盛り上がる。ベクトルがかなり近かったので面白かった。夜、水をくみに外に出てみる。寒い。とにかく寒い。10度〈らいか。稚内市 |
| の夜景はきれいだった。最北の街の灯はそれでも賑やかだった。明日は宗谷岬に立つ。これでこのツーリングも峠を越える。少し切ない。 |
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| 補足:今日のコンビニの女の子よかったです。 |
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| 自転車でツーリングしていたショートの女の子、最高にかわいかったです。 |
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