今日はいいことがいっぱいあった。小さな幸せを多々感じた。襟裳岬突破か、カワイイ娘をいっぱい見れたほうか、どちらもよかった。朝、雷鳴で目
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が覚めた。一発だったがかなり大きかった。7:30だ。これじゃ今日も好天は望めないかと暗くなる。雨音を聞きながらテントで横になる。雨がや
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んだら動こうと思っているのだが一向にやむ気配がない。うだうだと10:30まで横になる。いい加減あきらめ起きてテント内で荷物をまとめる。昨
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日夜来たライダーの話を思い出すとシャワーがあるらしい。センターハウスを探しに霧雨の中出かける。センターハウスと思ったのはレストハウスだっ
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た。中のレストランは11:00開店だ。シャワーはありそうもない。さらに上にも施設があったので行ってみる。これはキャンパー用ではなく明らか
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に宿泊施設だ。使えるはずもない。あきらめテントに戻る。トイレで歯磨きと洗顔する。時計を見るとちょうど11:00を回ったところだ。せっかく
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食堂があるのだ。ここで食べることにした。様似ラーメンを食べる。ここで今日の幸せ1。眼鏡をかけていなかったのでよく分からないが店員の女の子
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がカワイイのだ。髪はショートで性格がしっかりしているような感じだ。優しいお姉さん風だ。品がいいのだ。北海道に来て店員がみんなかわいいこと
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に気づく。顔じゃなく(十分琴線に触れるが)性格が良さそうだ。そう、スレてないのだ。気取ってないので好感度が高い。やっぱり女の子は北国だ。
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色白で美人だ。ついでにテレビを見る。国道5号の橋が八雲で陥没したとか言っていた。今年の北海道の雨は異常らしい。天気予報が始まる。食い入る
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ように見るが、よく見えない。北海道全域がグレーペイントと言うことは分かった。晴れ間はまだ期待できそうもない。テントとバイクの間が離れすぎ
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ていたため撤収に苦労する。2:05頃襟裳岬を目指して出発。昨日の接触でかなり恐怖心を植え付けられた。覚悟する。なんとしても越えなければな
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らないのだ。分岐点近くのセイコマートに食料を買うため寄る。ここまでは昨日ほどの風ではなかった。行けるか?少し期待する。店内にはいた!すげ
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ーカワイイ娘!(美人ではなくカワイイのだ)昨日もいた。やっぱり女の子は北国だと一人で納得する。今日の幸せ2。ホットのコーヒーを飲みながら
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ヤッター!襟裳岬攻略。風が強かったゼ。
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コンビニから襟裳岬をのぞむ。紡ぎ出されるような雲は見えない。雲は昨日よ
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りかなり上を走っている。襟裳岬へのルートへ入る。風はない!無いと言うよ
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り風はパーシャルなのだ。突風ではないので進める。昨日Uターンした地点を
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パス。がんがん進む。岬が近いのか起伏を伴ったワインディングになった。左
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右に起伏に富んだ丘が続き、尾根を走る格好となった。尾根はさすがに横風だ。
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突風にあおられ悲鳴をあげる。そろそろやばいと思いつつ走っていると目の前
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にパーキングが現れた。襟裳岬だ!襟裳岬は風が強かった。空もグレー。その
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荒々しさが逆に自然のダイナミクスを感じさせた。岬への小道を歩く。眼鏡が
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飛ばされるのではないかという気さえしてくる。岬の先頭に立った。海へ日高
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山脈がそのまま落ち込む。断崖絶壁だ。海は見渡す限り何も見えない。まっす
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ぐに見ていれば向こうはオーストラリアか等と考えてしまう。3度目の兆戦でや
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っと襟裳岬を攻略した。記念品を買おうとレストハウスに入ったら食堂のおば
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ちゃんの客引きに捕まりそのまま食堂に入ってしまった。腹はそんなに空いて
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いない。失敗したなーと思っていると、今日の幸せ3!アルバイトと思われ
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る高校生ぐらいの3人の女の子からおにぎりをもらったのだ。頼んだ月見そば
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を食べていると、おにぎりはいりませんかと話しかけられたのだ。要領を得な
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いで聞いているとどうやらあまりものらしい。ただですよと、黒いTシャツの
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ショートの女の子が言うのでもらうことにした。こんぶとおかかがあるとのこ
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と。おかかをもらう。黄色のTシャツの娘はちょっと茶髪。白いTシャツの娘
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はおとなしそうな娘だ。話しかけてくれただけでも感激なのにおにぎりまでも
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らえるなんてライダーでよかった!と痛感した。この娘たちが作ってくれたの
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かなと夢も膨らむ。そばを食べていたら3人がこちらの様子をうかがっている
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ので何かなと思っていたのだ。とにかくよかった。自分は白いTシャツの娘が
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気になったずっとナプキンを折っていた。大人しそうな娘で、口数も少ない。
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暫く見入ってしまった。ちょっと得した気分で食堂を出て今度こそみやげ物を見
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る。店員が寄ってくるのには少し辟易した。すると店のおばさんが話しかけて
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きた。どこまで行くのと尋ねられた。帯広までと答えると、”ちょうどよかっ
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た。今通行止めが3時に解除になったばかりだから急いで行きなさい。雨がま
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た降り出したらすぐまた通行止めになるから。”と教えてくれた。襟裳岬につ
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いて浮かれて忘れていたが、確かにこの先には異常気象時には通行止めになる
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区間がたくさんあるのだ。道路情報の掲示板にも庶野〜目黒間通行止めと出で
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いたのを忘れていた。おばさんに感謝しつつトイレを済ませ襟裳岬を出発した。
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4時だった。女の子達にちょっと後ろ髪引かれる思いだ。好みがどうのではな
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くいろんなすてきな娘達はたしかに存在するのだ.殺伐とした現在の環境に一
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瞬だが潤いを持たせてくれた娘達に感謝した。とりあえずこれで百人浜ではキ
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ャンプしなくて良さそうだ。だが急いで庶野〜目黒間はパスしなければならな
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い。だがまた霧と風が出てきた。シールドを拭きながら走る。我慢のライディ
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ングを続ける。庶野に入った。黄金道路が始まる。これで一安心だ。耳にたこ
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ができるほど聞いた黄金道路。確かに道自体は寂れている。周りの民家も寂し
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い。至る所工事中だ。落石の注意も多い。海も荒れている。確かに名前倒れだ。と仁かく内陸部仁入りたい。広尾町辺りで内陸部にシフトした。もう風
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の心配はない。道も北海道らしくまっすぐなゆるい起伏に富んだものとなる。道の上には矢印が並ぶ。これも北海道らしい。晴れていないのが残念だ。
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今日のキャンプ場はカムイコタン農村公園キャンプ場にする。着いてみると満杯だった。泊まれない!?と思っていると、上の方はまだ余裕があった。
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夜はテントの中で女の子達からもらったおにぎりを食べた。コンビニとは全く違う。ちよっと堅かったけどそれは愛嬌。とてもおいしかった。襟裳岬レ
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ストハウスの食堂の女の子達、忘れません。
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