米国式職業西洋相撲観戦的日常(6)
アメリカのプロレスマットには、世界中のレスラー
が集まっており、日本、メキシコ、イギリス、ドイツ、オーストラリアなどのレスラーをみること
ができる。
その中でも、とりわけ多くのレスラーを送り出しているのが
カナダである。
カナダ出身のレスラーといえばざっとあげただけでも、WCWの"ヒットマン"
ブレット・ハート、バンピーロ、WWFのエッジ&クリスチャン
など各団体の有名選手が少なくない。
そして、現在もっとも注目すべきなのはやはり、
"カナディアン・クリップラー"
クリス・ベノワとクリス"Y2J"ジェリコであろう。
現在、WWFで抗争と続ける2人はかなり似通ったキャリアの持ち主
である。
第一に2人は日本でレスラーとしてのキャリアを開花させている。ベノワは
新日本プロレスの練習生でもあり、ペガサス・キッド、
ワイルドペガサスの
リングネームでジュニアヘビーのトップレスラーとして活躍し、
獣神サンダーライガーなどとの抗争が有名である。
ジェリコもライオンハート
のリングネームで、WARのジュニアヘビー
戦線でウルティモ・ドラゴンや外道などとの抗争で有名になっており、WCW
参戦後は新日本のリングにも上がっている。
第二に2人はWCW参戦経験を持ち、トップレスラーとして活躍している。
2人ともWCWではクルーザー級、TV選手権の獲得経験を持つ。ベノワについては
かつてはフォーホースメンの一員としての活躍が有名なほか、USヘビー級選手権
、そしてシッド・ビシャスを破っての世界ヘビー級選手権獲得
という快挙も
成し遂げている。ジェリコについてはディーン・マレンコをおちょくった
パフォーマンスなどが印象深い。
第三に2人は現在WWFで時期エース候補とし期待されている。WCWからWWFへ
移籍した2人(ベノワは世界王者という立場まで蹴っての移籍である)は
WWFのNo2タイトルであるインターコンチネンタル選手権
を争っており、ジェリコ
はロック不在時にはWWFの興行の中心的存在になりつつあるといって過言ではない。
日本で考えられている以上に2人のステータスは高いところにまで達しており
(ノートンやベイダーより高いといっていいでしょう)、こうなると再来日
はもうないのでないかという心配も出てくる。
そして、なんといっても2人は、その試合の質の高さにおいて際立った存在である。
アメリカのプロレスが筋肉マンタイプの大型レスラーによるダルな試合から、
スピーディなものに変わりつつあることに2人は大きな影響を与えているといって
よいだろう。2人の得意技がベノワはクリップラークロスフェイス、
ジェリコが
ウォールオブジェリコ
(WCW時代のライオンテイマー)とサブミッション(関節技)
なのが日本でのイメージと異なるかもしれないが、日本でおなじみのダイビングヘッドパット
やムーンサルトなどは健在である。
2人の若干異なるのが、そのパフォーマンスであろう。ベノワはあまりパフォーマンス
をしない生粋のレスラーというタイプだが、ジェリコはWCW時代から、そのマイクパフォーマンス
のおかしさで有名である。ここでその一例を紹介
Y2J:"(観客と一緒に)Welcome to RAW is Jericho!
And it seems Y2J is in hot water yet again.
Last week I was punished for calling Stephanie McMahon-Helmsly
a bargain basement slut.(*1)
And I also called her the filthest, dirtiest, most disgustingly skankiest
brutal bottom-feeding trash bag Ho,
I have ever ever seen in my life!(観客大喜び)
So I came out here tonight to apologize.(ブーイング)
I came here to apologize to all of bargain basement slut!(再び観客大喜び)
And to all of the filthy, dirty, disgusting, skanky, brutal, bottom-feeding
trash bag Hos.
I apologize for even comparing you to the miserable slime ball pig that
is Stephanie.
So I apologize for offending anybody with the exception of Steffy, baby!"
(*1)前週にジェリコは会長ビンスの娘、ステファニー・マクマホン-ヘルムスリー
をおちょくってこう呼んでいる。
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