米国式職業西洋相撲観戦的日常(2)
現在のアメプロの状況はWWFの独擅場
(どくせんじょう)といった感があるが、この成功の秘訣は
存在感のあるスター選手と、連続ドラマ的なストーリーの面白さ
にあるといえる。そして、そのストーリーラインの中心にいるのが
ほかならぬ会社オーナーのマクマホン一家
である。
基本的な構図は、ストーンコールドやロックといったスター選手
が会長ビンス・マクマホンの策略に対抗するというものになっており、
さしずめ、悪徳上司と不良従業員の対立といったところである。
ビンス本人がストーンコールドやロックの技を食らうのしょっちゅうで
、試合が組まれることもあり、実際それでビンス自身が世界王者に
なってしまうこともある。
日本にいたころは、素人の試合なんか見て面白いものかと
疑問に思うものだが、実際にTVで毎週見ると結構はまってしまうものがあり
、高視聴率もうなずけるところである。
WWFのオーナー、ビンス・マクマホン・Jrはアナウンサー出身で
アメリカを代表するスポーツエンターテイメントビジネスのトップに
のしあがったわけであるが、ビンス自身、アマレス、ボディービルの
バックグラウンドがあり、その鍛えられかたは、相当なものである。
高視聴率獲得のためのビンスらのやられっぷりはなかなかのもので、
ビンスのコルベットにストーンコールドのミキサー車が生コンを流し込んだり、
ストーンコールドが試合会場のなかまでクアーズのトレーラーで
のりこんで、ビンスにビールを放水(放ビール?)したり、入院中
のビンスを医者に化けたストーンコールドが襲ったりと、
無茶苦茶以外のなにものでもなかったりする(もちろん、ビンスはやられてばかり
いるわけではないが)。
他のマクマホン一家としては長男
シェーン、長女ステファニーそして
妻のリンダがいる。シェーンははじめはベビーフェイス(善玉)として
登場し、その後、ビンスとは和解と敵対を繰り返している。
最近はこのシェーンがマクマホンのメインレギュラーといった感がある。
実際、ロックを椅子でなぐったりしているシェーンの動きは、父同様
なかなかのものである。
ステファニーも当初は清純派といった趣で、父のビジネスの犠牲者
という役どころであったが、現世界王者(2000/
APR/29現在)の悪役レスラートリプルH
と結婚させられる羽目になった後、ステファニーをかけた
トリプルHとビンスの試合(このときはビンスも悪役というわけではない)
でビンスを裏切ってトリプルHに荷担したのちは、夫トリプルHとともに
悪の道を順調にすすんでおり、今年の年間最大イベントの
レッスルマニア2000では
ロックの必殺技ロックボトムやピープルズエルボーをくらうほどになって
いる。
リンダの存在はやや異色で、ストーンコールドをCEOに任命したり、
トリプルHに対抗するため、"ハードコアレジェンド"ミック・フォリー
を復帰させたりと、従業員よりの存在になっている。しかし、こうした
状況でも、トリプルHがリンダに必殺技
のペディグリーをかけようとした際はシェーン(トリプルH陣営)が
殴って止めにはいったりするなど、家族の絆は失われてないようである。
しかし、アメリカ人はこうやってボスがやられるのを観て、日頃の鬱憤
をはらしているのだろうか?
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