蜘蛛の旋律
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「行くって、どこへ?」
シーラは既に立ち上がっていて、半歩足を踏み出してもいた。気が急いているのだろう。それでもアフルとは違って、オレの返事を待つだけの余裕は見せていた。
「あたしは薫を助けたい。だから、その方法を探しに行くの」
「だから、どこへ行くんだ?」
「そんなの判んないよ! でもここにいたら薫は間違いなく死んじゃうもん!」
そう言い捨てるようにして、シーラは病室を出て行った。今度はオレも呆然と見送るようなことはしなかった。後を追って廊下を足早に歩くシーラについて階段を下りた。
「オレも行く。一緒に連れてってくれ」
「薫を助けたい?」
彼女の声色は、違うと言えば即座に平手が飛んできかねないようなものだった。
「ああ、助けたいよ。野草は同じ文芸部の仲間だ」
「判った。巳神も協力して」
それからのシーラはもう気軽に話し掛けられるような雰囲気ではなくて、オレは黙ったまま、シーラのあとについて歩き続けていった。シーラは廊下を抜け、地下の駐車場に入った。並んでいる車の中からひとつを選び出して、手馴れた仕草でキーのロックを解き、オレを助手席に招き入れる。白のレガシィB4。小説の中でシーラのパートナーが乗っている車だった。
エンジンをかけると、ようやく人心地ついたのか、シーラの表情が緩んでいた。
「シーラ、ちょっと訊くけど……」
「タケシのこと?」
オレの質問を先回りするように、シーラは言った。
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野草が書いた小説の中のシーラは、スパイ組織の工作員で、タケシというパートナーと一緒に仕事をしている。身体が大きくてごつくて、シーラと並ぶとまるで美女と野獣といった感じだ。年齢はシーラと同じ18歳なのに、きちんとした服装をすると、30より下には見えない。2人は夫婦のように振舞いながら、各地のホテルを転々として、仕事をこなしている。
オレが読んだ小説の中では、車の運転をするのはいつもタケシだった。だからオレはシーラに運転が出来るなんて、思っていなかったんだ。それだけではないけど、オレはここにタケシがいないことが不思議でならなかったのだ。単にオレを騙すのにタケシにぴったりくる知り合いがいなかっただけなのかもしれないけれど。
駐車場を出て一般道を走りながら、シーラは答えた。
「タケシはあんまり敏感じゃないみたい。だから、眠ってもらったんだ」
シーラの答えはオレにはまったく理解できなかった。
「意味が判らないよ。鈍感だとなんなんだ?」
「……巳神、あなた、面倒だよ。意味が判らないんだったら質問しないでくれる?」
まるでオレが悪いみたいだった。文句はあったのだけど、正直美人に嫌われるのはあんまり気分がいいものでもなかったから、オレはその質問はあきらめて、別のことを言った。
「今、どこに向かってるんだ?」
野草が運ばれた病院は爆発した古本屋の近くで、駅近くの救急病院だったから、言ってみればオレにとっては庭のようなものだ。シーラの運転する車は、病院を出てからはほぼ西の方角に向かって走っている。このまま走ると国道に突き当たって、その先をごちゃごちゃ行くとオレたちが通っている高校があるのだ。そういえばさっきから対向車も通行人もさっぱり見かけない。車内の時刻表示は、そろそろ8時になろうという、まだ宵の口であるというのに。
「糸口がね、あたしにはひとつしか思い当たらないんだ。……巳神は黒澤弥生って知ってる?」
シーラが言った名前は、部の中で小説を書くのに使っている、野草のペンネームだった。
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「知ってるけど、それがなにか?」
「彼女はこの先のアパートに住んでるの。とりあえず行ってみるからね」
シーラはそれがまるであたりまえなのだという風に、そう言った。まさか、黒澤弥生が実在するのか? だとしたら……もしかしてゴーストライター? 野草が今まで書いていた小説は、野草が書いたのではなくて、その人が書いたものだったのか?
「黒澤弥生って、野草のペンネームだろ? なんでペンネームが実在するんだよ!」
ちょうど信号で停止していたから、シーラはオレを振り返って、呆れたような表情をした。
「巳神……。あなた、まるっきりあたしの話を聞いてないでしょ。あたしはさっき、ここは薫の夢の中だ、って言ったはずだよ。実際は夢っていうのもちょっと違うんだけど。……薫の夢の中に、薫のペンネームを持つ人が実在して、何かおかしいことある?」
確かに、夢の中なら何が起こってもおかしくはないけど……。
だけど、今が夢だなんて、オレにはどうしたって思えないんだ。夢だったらもっとあやふやだったり、つじつまがおかしかったり、時間が飛んでたり、もっと変なはずだろ? なのに今オレが体験していることは、夢と言い切ってしまうにはあまりに正常すぎる。微妙な違和感があるだけで、夢よりは遥かに現実の方に近いんだ。
「なあ、シーラ。もしも君なら信じるのか? 初めて会った人に突然、今が夢の中だとか言われて」
そのとたん、信号が変わって、シーラは思いっきりアクセルを踏み込んだ。油断していたオレはひっくり返るようにシートに押し付けられた。もしかしたらシーラを怒らせたかもしれない。
「判った! ものすごく面倒だけど、証拠を見せてあげる。ほんとは寄り道してる暇なんかないんだからね!」
それからのシーラは、恐ろしいことに、赤信号を無視して車を飛ばし始めたのだ。
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オレはSFもサスペンスもハードボイルドも好きだし、たくさんの小説を読みもしたけれど、不幸なことに常識人だった。異世界は書物の中にしか存在しちゃいけないものだった。信号を無視して40キロ道路を時速100キロで飛ばすシーラは恐ろしくて、いつ他の車に激突するか、人をはねるか、ヒヤヒヤしながら見守っていた。周囲には車も通行人もいないんだ。だけどオレはどうしたってそうと信じる気にはなれなかった。
住宅地を通り過ぎて、その先に新幹線の高架が見え始める。その時、ハンドルを握り締めているシーラが言った。
「あの新幹線の高架の隣に走ってるのって、何?」
このあたりは昔、それほど交通の便がよくなかった。20年くらい前に新幹線が通ったのだけれど、その高架を利用して、新幹線の脇にモノレールを通したのだ。オレはあまり利用しないけれど、うちの高校の生徒はけっこう利用している。駅のひとつには高校の名前がついているくらいだ。
「モノレールのこと?」
「ちゃんと目を開けて見て。あれがモノレールに見える?」
シーラがブレーキをかけて、速度がかなりゆっくりになったから、オレははっきりそれを見ることができていた。
高架の脇に、赤い列車が走っている。駅が近いから速度を落として、やがて駅に吸い込まれて見えなくなったけれど、それはけっしてモノレールなんかじゃなかった。……思い出した。なんでオレはあれがモノレールだなんて思っていたのだろう。あれは新都市交通だ。ゴムタイヤの両輪が、高架の脇にあるコンクリートの上を走る電車。
その車体には見覚えがある。だけど……オレが今日の午後まで教室の窓から見ていたのは、間違いなくモノレールだったんだ。車体は同じように赤かったけれど、1本のレールを噛むように走るモノレールに間違いはなかったんだ。
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「……どうして、モノレールが新都市交通になってるんだ……?」
違う、逆だ。これは最初は新都市交通だったんだ。だけどいつの間にかモノレールに変わっていて、なのにオレは今日まで変わっていたことに気付かなかったんだ。
「これが薫の夢の中だって、信じたね。すぐに引き返して今度は黒澤弥生に会わなきゃ」
「待ってくれ! どうして新都市交通がモノレールになってるのか、説明してくれよ。君の言うことが本当なら逆なんだ。あれは昔は新都市交通だった。それが夢の世界で、なんで現実の世界がモノレールになってるんだよ」
車をターンさせながら、シーラは面倒そうにため息をついた。
「ねえ、巳神って、子供の頃よく大人に『どちて坊や』って言われなかった?」
……なんで知ってるんだろう。オレにも意味が判らなかったのに。
「つまりね、新都市交通じゃ通りがよくなかったんだよ。モノレールの方がみんな知ってて、判りやすいでしょ? だから薫は新都市交通をモノレールにしたの。……もういい? とりあえず黒澤弥生に会うのを先にさせて」
疑問は山積みだったのだけど、そもそもオレはシーラにくっついてきている身分でもあるし、オレのせいでシーラの時間を無駄にしたのも事実だったから、これ以上の質問を差し控えることにした。とにかくオレの周りで何かおかしなことが起こっているのは事実なのだ。当然オレにも関係があるし、おそらく野草が深く関わっている。
黒澤弥生。野草のペンネームを持つ人間が実在するなら、オレの周りで起こっていることを説明することができるのではないだろうか。もしかしたら、シーラが期待するように、野草の命を救うこともできるのかもしれない。
「そこのアパートだよ。あの1階に母親と一緒に住んでるはずなんだ」
そう言って、シーラは車を降りた。
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呼び鈴を押したシーラの後ろから、オレは様子を窺っていた。アパートのドアは薄いらしくて、中からはテレビの音がよく響いてくる。インターフォンを取る気配がして、聞こえた声は年配の女性のものだった。どうやらこれが母親なのだろう。
シーラが自分の名前と黒澤弥生に会いたい旨を伝えると、しばらくあって顔を出したのは、まるで寝起きのように髪を振り乱してパジャマを着た、20代後半くらいに見える1人の女性だったのだ。
おそらく、これが黒澤弥生だ。まったく野草に似たところはない。野草は痩せ型でタレ目だったけど、黒澤弥生はぽっちゃり型で、やや釣り目な感じだ。その黒澤は少し機嫌が悪いのか、シーラとオレを探るように覗き込んだ。
「今急がしんだけど。小説書いてる最中だし、あと少しで夕食の時間だし」
オレは軽い失望を味わっていた。この黒澤には、気力とか意欲とかいうものがあまり感じられなかったのだ。シーラもどうやらそのようで、でも、シーラにとっては糸口は彼女しかなかったのだ。気力をあおって、黒澤に相対した。
「薫を助けたいの。弥生は知ってるの? 薫を助ける方法」
黒澤はめんどくさそうに頭をぼりぼり掻いて、少し考えるようにしたあと、靴を履いた。
「んまあ、玄関先じゃなんだから、車まで行くよ。あたしの部屋、3人も入れないし」
そう言って、黒澤はパジャマのまま部屋から出て、アパートの前に停めてあったシーラの車の助手席に乗り込んだのだ。
オレは後部座席から乗り出して、2人を後ろから覗いていた。シーラはなんとなく勝手が掴めないようで、黒澤が口を開くまで、一言もしゃべらなかった。
「薫を助ける方法ね。……はっきり言って、今の段階では薫を助ける方法ってないんだ。このままだと、薫は明日の朝、5時20分頃に死ぬことになってるから」
無気力に淡々とした口調で、しかしはっきり言い切るように、黒澤は言った。
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「……なんで! どうして弥生が薫を助けられないの!」
シーラがなぜそう言ったのかも判らないけど、オレはどちらかというと黒澤が野草の死亡時刻をはっきり予言したことの方に驚かされていた。なんでこいつにそんなことが判るんだ? そういえば、アフルも野草が死ぬことを予言していたけれど。
「しょうがないよ。だって、薫が自分で死にたがってるんだから。この世界では誰も薫には勝てないんだ。……たとえ作者のあたしでもさ」
野草が、自分で死にたがっている? ……確かに、野草にはあまり友達もいなかったし、生きていることをそれほど楽しんでいるようにも見えなかったけど、でも、死にたいと思うほどの悩みがあるようにも見えなかったぞ。……って、オレはそんなに野草のことを知ってた訳じゃないけど。
意外だったのは、シーラは黒澤の言葉を聞いて、明らかに心当たりがあるように見えたことだ。シーラには判っているのか? 野草がどうして死にたいと思っているのか。
「……あたしは、薫に死んで欲しくなんかないよ。弥生だってそうでしょ? みんな、この世界にいるみんな、薫に死んで欲しくなんかないでしょ?」
「そりゃあね、薫が死んだら、当然この世界もなくなる訳だし、そうなったらあたしも死ぬしかないし」
ここは野草の夢の中。シーラはそう言っていた。……そうか、ここは野草の夢の中で、この2人は野草の夢の住人。だから、野草が死んだら自分も死ぬ。黒澤はそう言っているんだ。
だけど……どうしてなんだ? どうして野草の夢がここにあって、夢の住人がいて、その夢の中にオレが迷い込んだりなんかしてるんだ?
夢なら夢らしく野草の心の中だけに存在していればいいじゃないか!
「ねえ、シーラ。ちょっと時間を割いて巳神に説明してやった方がいいんじゃない?」
突然話題がこっちに振られたから、オレは少し身構えてしまった。
「……弥生、もしかして、巳神がここにいる理由も知ってるの?」
「知らなかったらこの話は書けないでしょ。あたしがこの小説の作者な訳だし」
オレには2人の会話の意味は、さっぱり判らなかった。
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黒澤は助手席に座っていて、一度もオレを振り返りはしなかった。どうやらこの女にも、人の目を見て会話する、っていう習慣はないらしい。そのままの姿勢でオレに話し始めたのだ。
「巳神、あんた、シーラから断片的な情報を仕入れすぎて、少し混乱してるね。とりあえず今までのこと全部忘れて聞いてくれる?」
確かに黒澤の言う通り、オレは少し混乱していた。忘れられるかどうかは判らないけど、オレはひとつうなずいて、だけどそれではそっぽを向いた黒澤に伝わらないことに気付いて、声に出して返事をした。
「判った」
「どっから話すかな。……とりあえず、人間には願望があるよね。夢とか希望とか、後悔とか。何か失敗したりして、こうすればよかったな、なんて、巳神も思うことあるでしょ? 人間にそういう願望っていうか、想像力みたいのがあるのは判るよね」
オレは今までの流れをすべて忘れるように考えた。確かに、人間には願望がある。あたりまえのことだった。オレは今日、野草と本屋に行った。野草が事故にあった時、今日本屋に行かなければよかったと思ったことを覚えているから。
「ああ、判るよ。人間には願望がある」
「その願望は、その人の心の中に存在しているよね」
「してるだろ? 心の中になら」
「1人1人の人間の心の中に、その人の願望が存在してる。巳神の中にも、あたしの中にも、シーラの中にも、もちろん、薫の中にもね。まず、ここで前提その1。人間の願望は、ちゃんと世界として存在してるんだ。1人に1つ、心の中の世界として、ちゃんと物質を伴った世界としてね」
……ちょっと、待て。心の世界が、物質として存在しているっていうのか? 心は心じゃないか。目に見えない。触れることもできない。そんな物質がある訳ないじゃないか。
「これ、否定しないでね。巳神がこれを肯定してくれないと、この小説、1歩も前へ進まなくなるから」
黒澤は言ったけれど、オレにはそう簡単に肯定することなんかできなかった。
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「あのね、巳神。人間の五感なんて、それほど広い範囲を知覚してる訳じゃないんだよ。耳や鼻は犬の方が遥かに優秀だし、コウモリやイルカは超音波も知覚してる。人間が見たり触れたりできないってだけで存在を否定しないで欲しいな。電波なんて、誰も感じないのにすごく広範囲で利用されてるじゃない」
そう言われてしまうと、オレに返す言葉はなかった。……人間の願望が心の中に存在しているのは確かだ。それが、人間が知覚できない物質として存在している可能性だって、ゼロじゃないんだ。
「判った。認めるよ。人間の願望は、人間が知覚できない物質として存在している」
「普通の状態ではね。だけど、自分の願望の世界を自分で知覚する方法はあるんだ。それが、寝ているときに見る夢なの。夢の中では、心の世界の物質は触れることができるし、音を聞くことも、その世界の人間と関わることもできる。……シーラが巳神に、ここが薫の夢の中だ、って説明したのは、今、巳神がこうしてその物質を知覚しているのが、夢の中の状態によく似ているからなんだ。要するに、巳神が今いるこの世界は、普通の状態では知覚できない、薫の心の物質が形作っている世界なんだ」
ここは、野草の心が物質化した世界。
だからシーラがいる。黒澤弥生もいる。野草の小説の登場人物であるアフルや、会ってはいないけどタケシがいる。ここにいるシーラは小説のモデルなんかじゃない。本物なんだ。この世界で、シーラは優秀なスパイとして生きているんだ。
だけど……それならなんで、オレがここにいるんだ? オレがオレの心の世界を自分の夢として知覚できるのは判る。だけど、なんでオレが野草の心の世界を知覚しているんだ?
「野草の心の世界が存在していることは判ったよ。黒澤、あんたはオレがなぜここにいるのか、それも判るのか?」
その時黒澤は、初めてオレを振り返った。
「それも説明するよ。だけど、その前に知りたくない? どうして新都市交通がモノレールだったのか」
確かに、それもオレが知りたいことのひとつではあった。
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さっき、シーラに見せられた新都市交通は、乗って15分ほど走ると県内最大の駅に到着する。バスのような車輪で走るから揺れが少なく、時速も60キロと遅い。入学の頃からオレが見てきたのは、そういう赤い小さな列車だった。
「上位、って言葉を使うんだけどね、例えば、薫の心の世界のあたしたちは、薫が存在しなければ存在することができない。そんなあたしたちにとって、薫は上位の世界の人間なんだ。薫から見ればあたしたちは下位の世界の人間てことになる」
黒澤はまたオレから目をそらして、正面を向いて話し始めていた。
「こう聞くと巳神は、あたしたち下位の人間が上位の世界に影響を与えることができないように思うかもしれないけど、実はそうでもなくてね。けっこう強い影響を上位世界に与えてるんだ。もともとは人間の心の世界だからね。1人の人間の心が世界に影響を与える、って言い換えれば、それほど突拍子もない話にはならないでしょ」
確かに、1人の人間の決断が世界を動かすようなことはあるよな。強い力を持つ政治家の決断によっては、世界中を巻き込む戦争が起きることだってあるし。エジソンやベルが発明家じゃなかったら、今ある風景もかなり変わっていたかもしれない。
「話はなんとなく判るんだけど、それと新都市交通とどんな関係があるんだ?」
「巳神、あんた、小説好きな割にはあんまり想像力ないね」
……悪かったな。オレは文芸部にいるけど、実は自分で小説を書いたことってほとんどないんだ。
「世の中には理屈で説明できないことって、すごく多いでしょ。虫の知らせから始まって、UFOやミステリーサークルまで。この間双子を特集したテレビを見たけど、片方が怪我をしたらもう1人が痛みを感じたり。そんなの、理屈じゃ絶対に説明できない。ごく普通に生活していても数え上げるとけっこうあるんだよね、この手の話は。そういうの全部、下位世界が上位世界に影響を与えているんだって、仮定してみてよ」
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