★ジオジオからのメッセージ
318 号
歩みの遅い春の訪れでしたがようやく...。 いっせいに草花たちが芽吹き始め、心嬉しい季節になりました。
ご入園、ご入学、社会への新しい門出、そして新しい学年へのご進級、心からおめでとうございます。 先月に続いてまたまた詩の紹介になりますが、大木 実さんの詩 「前へ」 を。 私の大好きな詩です。
「ポケット詩集」「ポケット詩集U」「ポケット詩集V」 各1313円
戦後という言葉が遠くなってきました。 福音館書店から創立60周年を記念して出版されました。今の時代を見つめるためにもぜひ親子3代で楽しんで下さい。
富士山の見えるとある町の1946年から2011年までを追って、
1993年に書かれた川上弘美さんの短編「神様」
3つ隣の部屋に最近 引越してきた くま にさそわれて、暑い季節なのにお弁当を持って散歩に出かける。
さようなら原発1000万人アクション の署名は5月31日までです。日本から 世界から原発が無くなることを祈って。
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今月の新刊より
![]() すずき出版 |
「これなあに?」 みやにしたつや 作絵 おなじものでもいろいろなよびかたをするものがあります。 「おむすび」・「おにぎり」や「うんち」・「うんこ」 「かたつむり」・「でんでんむし」「べろ」・「した」 などなど。 「これななあに?」と聞いたら、お父さんやお母さんはなんて答えるのかな? (1155円) |
![]() こぐま社 |
「ぼくはブルドーザー!」 三浦太郎 三浦太郎さんの迫力ある絵がいいです! 一人で砂遊び。 ブルドーザーになったり、ロードローラーになったり、 ショベルカーになったり、クレーン車になったり、 とうとう砂のお城が完成です。 そこにやってきたのは、お父さんのリフト車。ウィーン、ガシャン、さあ帰ろう! (1155円) |
![]() すずき出版 |
「ねないこせかいチャンピオン」 ショーン・テイラー 作 ジミー・リャオ 絵 木坂 涼 訳 もう、寝る時間。 だのにぬいぐるみのさくらんぼブーちゃんといなずまネズミとチョッキがえるは、ちっとも寝る気がありません。 ステラはなんとかみんなを寝かそうと 枕をお船にしたり、靴箱を汽車にしたり、かごを気球にしたりして、 お話を作ります。 ステラの空想の世界がダイナミックですてきです。 ようやくみんなベッドに。 お疲れさま。ステラもおやすみなさい。 (1575円) |
![]() くもん出版 |
「おひさん」 たかべせいいち さく 高部晴市さんの絵からは、のどかで陽気で どこか生真面目な かつての日本の人々の雰囲気が伝わっってきて なつかしい気持ちがします。 風太の村に突然 おひさん がやってきます。 小さくなって、蝶ネクタイに背広姿です。 村がえらく楽しそうでワシも一緒に楽しみたいと言いますが、 村人たちはあつくて死んでしまうと大騒ぎです。 それでも結局、 おひさん を受け入れ、楽しい時を過ごし、最後は 宴会まで! でも、もうおりてこないでね! (1260円) |
![]() ブロンズ新社 |
「まわるおすし」 長谷川義史 長谷川義文ワールド。笑わせられます。 今日はお父さんの給料日。 月に一度の“まわるおすし“の日です。 お店の前で気合いを入れてお父さんの指示とルールに従い、 まわるおすしから目をはなさないよう、 そしてお父さんの出すサインを見落とさないよう、次々とお寿司を取っていきます。 ここまで 楽しみますか〜(笑) 「おとうさん ごちそうさま」「らいげつも またくるぞー!」 (1470円) |
![]() ほるぷ出版 |
「トンネルをほる」 ライアン・アン・ハンター 文 エドワード・ミラー 絵 青山 南 訳 なかなかおもしろいトンネルの知識絵本です。 モグラやアリの掘るトンネル。 人間もいろいろな目的でトンネルを掘ってきました。 水を得るため。しのびこむためのトンネル。金や銀の宝物を見つけるため。物を運ぶためのトンネル。 町の下、川や海の下にもトンネルがあります。 トンネルの歴史や役割、掘り方、形などを 楽しいイラストでわかりやすく描いた絵本です。 (1365円) |
![]() 岩崎書店 |
「いるの いないの」 京極夏彦 作 町田尚子 絵 東 雅夫 編 怪談えほんシリーズ3冊目。 京極夏彦さんのお話も町田尚子さんの絵もぞくぞくと恐い。 おばあさんの家で暮らすことになった。とても古い家だ。天井は高く、梁の上のほうは暗い。 その暗がりの中にぼくは怒った男の顔を見た。 おばあちゃんに聞くと「上を見なければ恐くないよ。」と言う。 「見なければいないのとおんなじだ。」と。 いるの?それともいないの? 最後のページは見ちゃだめ! 4冊目は「ちょうつがいきいきい」 (1575円) |
![]() 岩波書店 |
「あたしって しあわせ!」
ローセ・ラーゲルクランツ 作 エヴァ・エリクソン 絵 菱木晃子 訳 エヴァ・エリクソンの挿絵がすてきです。 小学校への入学。ドゥンネは友だちができるか心配です。 やがておたがい一人ぼっちだったエッラと友だちになり、二人は大の仲良しに。いつも一緒でした。 でもエッラは引っ越すことに。悲しい別れとエッラのいない毎日。 でも少しずつドゥンネは、また幸せを見つけていきます。 そして最高の幸せが…。 エッラに会いに出かけるのです。 悲しみもいつかはまた喜びに、そんな力を感じさせてくれる一冊です。 (1575円) |
![]() 福音館書店 |
「そして、ぼくの旅はつづく」
サイモン・フレンチ 作 野の水生 訳 小林万季子 画 バイオリンの才能に恵まれた少年アリの10歳までの旅路。 幼くしての父との死別。母と身を寄せた祖父からバイオリンの手ほどきを受けます。 母との旅。やがて母の再婚。 ドイツの祖父のもとを離れ、遠いオーストラリアで新しい暮らしが始まります。 大人と共にある運命を悩み、受け入れながらも、 自分を愛してくれ る人々と、いつもそばにある音楽がアリの人生の旅路を豊かに導いていきます。 音楽の調べと幸福感が残り続ける物語です。 (1575円) |
![]() 徳間書店 |
「もういちど家族になる日まで」 スザンヌ・ラフルーア 作 永瀬比奈 訳 パパと妹を事故で亡くし、やがてママは何も言わず家を出てしまった。 11歳のオリーブはたった一人で一週間を過ごす。 やがておばあちゃんが来て、引きとられることに。 ママを許せない気持ちと求める気持ち。 傷ついたオードリーの心は日々の暮らしの中で少しずつ再生していく。 そしてママとの再会。 おばあちゃんへの思いも含めてオリーブの出した結論とは...。 (1680円) |