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★ジオジオからのメッセージ
           



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308 号

はや、6月。梅雨の季節です。
今年は、5月の初夏のさわやかな時期がなんだか短かったようです。
昨年とはちがって台風が多いだろうという予想も聞かれます。
どうぞ今年は、自然が人間の暮らしにやさしく あるように祈るばかりです。

節電の夏になることと思います。
できるだけクーラーにたよらないで体力気力、そして知恵を使って、なんとか気持ち涼しく夏を乗り切りましょう。


ジオジオは選書会の季節です。

6月、7月は選書会の予定が入り、ジオジオもいつもよりちょっとバタバタと忙しく なります。
今年は、毎年、選書会を行っている小学校だけでなく、初めて選書会を試み てみようという小学校あり、5年ぶりにお声をかけてくれた小学校もあります。
生徒たちだけでなく、先生、保護者のかたの参加の選書会もありで、緊張しながらも、楽しみにしています。

図書室を見せていただき、ご希望を聞き、リストの作成にかかります。
この絵本は先生が読んであげたらクラス中、爆笑だろうなあ、とか
この本、こっそり読んで元気づけられる子いるやろなあ、
このシリーズは続編が出ているから 忘れないように入れなくては...などあれこれ考えながらです。
その時に、ブッククラブの配本で、おもしろかった〜とか、続きが読みたい〜など、皆様から頂いてきた感想やおたよりに
助けられていること実感しています。

今年も、楽しい会になりますように...。
かくれて一冊の本に夢中になっている子、
むらがってわいわいと図鑑を 見ている子ども達。
なかなか決まらなくて、いろんな本を見て歩いている子、またみんなに会えること、嬉しいです。


雨の日もまた楽し…かな

「雨の海辺でキャンプしようと言ってつきあってくれるのはあなたしかいない。」というせりふで
よりを戻す男女の映画を昔、見たことを記憶しています。
確か香港映画、ン?台湾の映画だったかなァ。

確かにじめじめとして、お洗濯物も乾かないし、雨はゆううつですが、
いっそ、雨のキャンプというのも楽しい かもです。
そういえばストレスのたまった孫を、長靴をはかせて水たまりを踏む散歩にでかけたことありました。

私は昔から雨の日があまり嫌いじゃありません。
なんだかほっとするんですよね。あったかいコーヒーを入れて雨の音を聞きながら読書を...なんてこと思いながら、
家の中に干した洗濯物にため息ついていますが...。

絵本には雨を楽しむお話がたくさんあります。せめて絵本で心明るくいきましょうか。
配本にもよく使う絵本です。

「あめがふるひに」 イ・ヘリ 
    
韓国の絵本です。
単純な黒い線で描かれた雨の表現が見事です。
雨が降る日はチーターやライオン、虎たちはどこでどうしているのかな…。
そんな空想がどんどんとひろがります。
最後はえ〜!お父さんまで加わって、雨の日はこうでなくっちゃ〜!と楽しむこと、楽しむこと。
ダイナミックで爽快!ゆかいな雨の絵本です。1365円


「あかいかさ」 ロバート・ブライト
 
雨がふるのかなあ、ふらないのかなあ、
そう思ってもってきた赤いかさ。
あっふってきた!
その赤いかさに入れてと、いぬ、ねこ、にわとり、こひつじ、いろんな動物たちがやってきます。
かさの中は、とても楽しそうです。
30年以上前の絵本です。  840円


「あめのひのピクニック」ガブルエル・バンサン

くまのアーネストおじさんとねずみのセレスティーナのシリーズの一冊です。
このシリーズのお話はどれも貧しくても、暮らしを楽しむ二人が描かれています。
ちょっぴりわがままなセレスティーヌをやさしくつつむアーネスト。二人はいったいどんな関係?と気になりながら人気のシリーズです。(やがてわかりましたが...)
あしたはピクニック。二人はサンドイッチをつくって楽しみにしていましたが、朝、おきるとどしゃぶりの雨。
悲しむセレスティーヌにアーネストは言います。「今日はとってもいいお天気だというつもりになってピクニックにいこう!」まわりの大人に「こんな日になにやってるんだ。」と言われたって平気です。    1365円



“3.11絵本プロジェクトいわて”にご協力いただいてほんとにありがとうございました。
ジオジオからはダンボール17箱、約 750冊程の絵本や児童書を届けることができました。
HPによると集まった絵本や児童書は 軽トラックに書棚をとりつけた絵本カーを製作して、小さな避難所や保育施設などにきめ細かに本を届ける“絵本カーを被災地へ”プロジェクトとして活動を続けていくようです。
本の受け入れは終了しましたが、皆様からカンパやブックスペースのコーヒー代金はひき続き こちらのほうの支援にしていきたいと思っています。
一日もはやく、子どもたちの笑顔が戻り、被災地が元気になりますように...。                                                                       



 2011.6




ブックランド紙上で紹介した本をご希望の方は、配本に追加する、あるいは配本に入れる、 という形でご注文くだされば、翌月、翌々月にはお送りできます。
不明の点は、TEL、FAX、Eメールでお問い合わせください。またブッククラブ以外の方のご注文もお受けします。
注文


今月の新刊より                                                                     


福音館書店


「みんなでせんたく」
フレデリック・ステール 作 たなか みえ 訳
エレナが川で遊んでいると、動物達がやってきてせんたくをはじめます。
ねずみ、あらいぐま、かえる、ビーバー、洗濯板にせっけんを泡立てて、じゃぶじゃぶじゃぶ。
見ていたエレナもシャツやズボンを脱いで せんたくをはじめますが...。
最後は川で 体もせんたくです。気持ちよさそう。    
(1260円)
 


文溪堂


「じっちょりんのあるくみち」
かとう あじゅ
じっちょりん、ほんとにいそうです。
とても小さなじっちょりんの家族は、どんぐりで作ったかばんに入れた花の種を
コンクリートの道や壁のすきまに蒔いていきます。
どおりであちこちに花が咲いているのを見かけます。
じっちょりんのしわざだったのですね。
雑草といわれるかわいい花たち。嬉しくなる絵本です。  
(1365円)    


BL出版


「これは 本」
レイン・スミス 作  二ノン 絵  青山 南 訳
パソコンの出現によってこれからの時代、いろんな変化が起こってくる、
いや起こりつつあるのだと思います。
電子書籍の時代もまもなくなのでしょうか?
パソコンが得意なロバくんは、本を読んでいるサルくんにたずねます。
どうやってスクロールするの?ブログする?マウスはどこ?パスワードいる?ハンドルネームは?
これは本。充電もいらないんだよ。
本のよさってなんだろう。確かに便利さではパソコンなんだけど...。
(1365円)


偕成社


「なぞなぞおめでとう」
石津ちひろ  スズキコージ 絵
言葉遊びの達人 石津ちひろさんのなぞなぞが50こ。
スズキコージさんのユニークで楽しい絵の中にヒントがかくれています。
表紙のなぞなぞ。
“はるにとけるのはやまのゆき。でもこちらは じっくりかんがえればふゆでもとける。”
さていったい なあに?   
(1050円)


偕成社


「へんたこさん せんちょうになる」
いとうひろし
おくさんとぼうやと3人で楽しく暮らしていたへんたこさん。
実は誰にも言っていない秘密の夢があります。
それは船長になって船で世界中をまわること。
たこには無理だとあきらめていましたが、でもとうとう夢に挑戦することになり、
努力の末に船長になるための試験をうけることになります。新シリーズです。
(1260円)
 


徳間書店


「ハスの花の精リアン」
チェン・ジャンホン 作・絵    平岡敦 訳
貧しいけれど親切な漁師、ローが、ふしぎなおばあさんからもらった種を植えると、
見事な蓮の花が咲き、リアンという花の精が現れます。
リアンは魔法でローおじさんを次々と豊かにしていきます。
そのうわさを聞いた王様の娘はリアンを捕まえに行き、リアンをかばったローおじ さんを牢屋にいれてしまいます。
リアンはおじさんを助けようと…。
絵の迫力、お話の 構成、ともに質の高い絵本です。 
(1890円)


PHP研究所


「ばいきんあたろー」
村上しいこ 作  大島妙子 絵
おいらは ばいきんあたろー。
おとっつあんの ばいきんおに と はみがきしない子の口の中に入ってチクチクするのがしごと。
今日 は初仕事。
呪文をとなえて小さくなって女の子の口 に入ろうとしたその時に、まちがって鼻の穴に...。
女の子は大きなクシャミ。
ふきとばされたあたろー はもとの大きさに…。
展開のおもしろさ、大島妙子 さんの絵に大笑い!です。
1・2年生向き読み物。
(1155円)



偕成社


「アルフレートの時計台」
斉藤 洋
斉藤 洋さんのタイムファンタジー。
小児科医として赴任したイェーデシュタットの町は、実はクラウスが20年前に少年時代を過ごした所だった。
その町には不思議なうわさがある時計台があった。
すっかり様子の変った町の時計台にふっと足を踏み入れてしまったクラウスは、
少年時代をともに過した一人の 友だちのことを思い出す。
そして次に時計台で 出会ったのは、幼い少年のままの友だちアルフレ ートだった。
病気で亡くなったアルフレートの 友情が時を超えてクラウスに届けられる。 
(1260円)
                 


講談社


「大草原のちいさなオオカミ」
姜 戎 作 唐 亜明・関野喜久子 訳
毛沢東時代、下放政策によって北京よりモンゴルの草原にやって きて羊飼いとして働く少年たち。
その中でもぼくはモンゴルでは家 畜を襲う天敵でもあり、
また同時に遊牧民に草原を守る神として崇 められるオオカミに魅せられていく。
そしてついにオオカミの赤ん坊を手に入れることができ、小狼(シャオラン)と名付けて飼い始める。
しかし、小狼は決して野生の魂を失うことはなく、やがてそれはむごい結果をもたらすことになった。
国も人も変わっていこうとする時代の背景の中で、自然への人の驕りを学んだ少年の物語。
作者の自伝的作品。   
(1680円)


あすなろ書房


「チョッキー」
ジョン・ウィンダム    金 利光 訳
地球人以外の異星人っているのだろうか…。
いる可能性は高いと かのホーキング博士も言っているようです。
SF界の巨匠と言われる著者の最後の作品。新たな翻訳で刊行されました。
少年マシューがよく独り言を言っている事に気がついた両親。
空想の世界に 入っているだけだと受け止めとめようとするが、
会話の相手チョッキーが実在することを認めざるを得ない出来事がおこってくる。
はたしてチョッキーは、何者なのか…。
SFの面白さと養子マシューを心配する両親の思いもよく描かれている。    
(1470円)                                         
                 



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