★ジオジオからのメッセージ
299 号
谷川俊太郎さんの人生と詩を語った本がでました!
このぶ厚い(4.5cm!)本の中から、何か一つ詩を紹介したいと思って読み進めていました。
長年のご友人でもあり、かつて岩波書店の編集者でもあった山田馨氏との対談という形で、 絵本なども含めてその膨大な仕事の量に圧倒されますが、なにか軽やかで、
谷川さんを通して出てきた言葉や詩は、私たちの意識下にある明るさや、忘れていた“個“を引き出してくれるように思います。
20年前、ジオジオに来てくださった時は、佐野洋子さんと熱愛中の頃で、
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今月の新刊より
![]() BL出版 |
「とんでいきたいなあ」 市川里美 作 パリ在住の市川里美さんが、パリの風景を背景に、 外の世界に あこがれるおもちゃの木のひこうき、コスモスの ぼうけんを描きます。 犬のぬいぐるみウォギーを のせて、サンクレール寺院の白いドームをめざし、 嵐にも負けず、飛び続け、あらわれた風景は! (1470円) |
![]() 佼成出版社 |
「かあさん どうして」 谷川俊太郎 詩 中村悦子 絵 “かあさん かわは どうして わらっているの? たいようが かわを くすぐるからよ“ 子うさぎの心の「どうして?」に お母さんうさぎが答えていきます。 谷川俊太郎さんの詩がうさぎ 親子の叙情的ですてきな絵本になりました。 “かあさん かわは どうして やすまないの それはね うみの かあさんが かわの かえ りを まっているのよ“ 子うさぎの旅立ちです。 (1365円) |
![]() グランまま社 |
「ぼくはカメレオン」 たしろちさと さく 欧米ではロングセラーの絵本。 この度、装いを変えて嬉しい復刊です。 いろんな色に変れるカメレオンのカルロ。 めだたない自分がいやでしたが、いつもどろんこ色のカバはうらやましがります。 そこでカルロは木の実や花で絵の具を作り、森の動物たちによびかけます。 動物達はカルロに色とりどりの絵の具を体にぬってもらいますが、やがておおさわぎに...。 絵が楽しい! (1575円) |
![]() あすなろ書房 |
「野の花えほん 秋と冬の花」 前田まゆみ 作 「春と夏の花」に続いて出ました“秋と冬”の野の花ガイドえほんです。 名前の由来、食べ方、染め方、遊び方など 嬉しい知識がいっぱいです。 イラストもとてもかわいい。 へくそかずらのハンドクリーム! ふじばかまの入浴剤! えっ“おおまつよいぐさ”や “よめな”も食べられるの!などなど。 (1575円) |
![]() 新日本出版社 |
「ぼくが一番望むこと」 マリー・ブラッドビー 文 クリス・K・スーンピート 絵 斉藤 規 訳 空腹をかかえて、朝暗いうちから、パパと兄さんとぼくは岩塩の精製所で一日中働かなくてはいけない。 でもぼくの一番の望みは 食べ物じゃない。 本が読みたい、字を書いてみたい。 ある日、ぼくと同じ黒人なのに新聞を読む男の人に出会った。 はじめて自分の名前を文字で 見た感動! 黒人教育家ブッカー・T・ワシント ンの幼少期を描いた絵本です。 (1575円) |
![]() PHP出版 |
「だれかがぼくを ころさないで」 内田麟太郎 文 黒井 健 絵 6歳で生みの母を亡くしたという絵本作家の内田麟太郎さんの少年時代。 愛、薄く育ち、憎しみを抱えて過した時期にナイフを手にした少年に聞こえてきた言葉。 「ころさないで」 だれだかわからない、波のようななつかしいひびきが、ぼくを憎しみから救った。 母がくりかえしてくれた言葉の力でぼくは引き返すことができた。 内田さんの絵本、「ともだちや」シリーズなど多数。 (1260円) |
![]() 岩崎書店 |
「モーツァルトはおことわり」 マイケル・モーバーゴ 作 マイケル・フォアマン 絵 さくま ゆみこ 訳 ナチスのユダヤ人収容所にはオーケストラがあり、 音楽のできるユダヤ人にとってはそこで演奏することが生きる道でした。 しかし、収容所に到着し、ガス室に送られる者たちの気持ちを落ち着かせるために 彼らの前でモーツアルトの曲を多く演奏させられたと言います。 モーツアルトを弾かないと言う世界的に有名なバイオリニストのおいたちの話から明かされたあの時代...。 (1470円) |
![]() 岩崎書店 |
「ぼくは昆虫カメラマン」 新開 孝 写真・文 中学時代、へルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」という本を読んでチョウの標本作りに興味を持ち、 以来いろいろな本との出合いから、農学部に進み、 昆虫学を学び、プロの昆虫写真家となり小さな命を見つめ続けている。 ダイコクコガネという糞虫を求めて、 九州宮崎の 自然の中に居を構えた新開孝さんの昆虫への思い と写真がいっぱいの一冊。 心は今も少年です! (1365円) |
![]() ポプラ社 |
「子どものためのコルチャック先生」 井上文勝 大作道子 訳 助命のチャンスを拒否して200名の孤児とともに、ユダヤ人収容所でガス室におくられた 教育者でもあり物語作家でもあったヤヌシュ・コルチャック先生。 その生涯を残された資料や写真と共にたどっていきます。 子どもを一人の人間として尊重するコルチャック先生の思想、その思いは今も生きています。 「わたしは子どもに接するとき、ふたつの感情を持つのです。 きょうのその 子への愛情と 末来のその子への敬意とを。」 (1470円) |
![]() すずき出版 |
「ピーティ」 ベン・マイケルセン 作 千葉茂樹 訳 1920年代、アメリカ。 重度の脳性まひで生まれたピーティは、 そのまま知的障害者として人生を施設で送ることになる。 動けない不自由な体でもピーティは目に映るもの、感じられるも のを通して 喜び、驚き、ことばを獲得し、人生を 慈しむ。 過酷な環境の中で生きるピーティの人間 としての素晴らしさを発見し、かかわっていく人 たち。 特に少年トレバーとの交流はピーティの 人生の最後に幸福な輝きを放つ。 (1575円) |