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★ジオジオからのメッセージ
           



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290 号

今年もジオジオとお付き合いしてくださってありがとうございました。

一年、ほんとにはやいですね。
なんだか昨年の反省もしないままに、また今年の終わりを迎えてしまった...。
そんな反省!が残ります。いや、何を反省していたかも忘れたぞ!
年をトルってこんな得もあっていいなあ(笑)。

今年もたくさんの本に出会いながらの一年でした。
みなさまもジオジオからお届けした本を楽しんでいただけた でしょうか?いつも私たちにとって気になることです。
いろいろといたらないことも多 々 あると思いますが、お付き合いをいただいて感謝の一年でした。
どうぞみなさま、お体に気をつけて、お健やかで良いお年をお迎え下さい。

来年は寅年、阪神ガンバレ!? どうぞよろしくお願いします。平和ないい年になりますように...。


詩人のまどみちおさんが今年の11月で100歳を迎えられました。


「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」など子どもたちの心に残り続けるたくさんの 詩を書き続け、
今なお現役です。
詩が生まれるまどみちおさんの心の真っ直ぐさ、 豊かさに驚かされ、
またその居心地のよさに心ゆだねたくなります。
100歳を記念して最新の書下ろしの詩集が出ています。
100年の年月を重ねてきたまどみちおさんの詩にどんな思いがあるのか...。
簡単にわかるとは言えないものがあることを感じます。
ひょうひょうとしてユーモラスな言葉の中にも、
どこかでピンとはねかえされる 緊張感があり、心うたれます。

「逃げの一手」(小学館 1470円)の挿絵はまどさんご本人。個展を拝見したことがありますが、心魅かれる抽象画です。
「のぼりくだりの...」(理論社 1365円)の挿絵は「のはらうたカレンダー」の版画の保手浜 孝さんのご子息、保手濱 拓さんです。


お正月は 落語絵本で初笑い!  

川端 誠さんの人気の落語絵本シリーズ。わかりやすく、絵は落語の雰囲気をそこないません。新年に読むにふさわしい2冊を...。

「はつてんじん」 1260円
菅原道真公をおまつりしてある天神さん、新年になってはじめてお参りすることを初天神と言い ます。
息子の金坊をいやいや初天神につれていった父ちゃん。
「あれ買って〜これ買って〜」 とは言わない約束でしたが...。
笑わせる親子の会話と落ち。
ほのぼのとまた豪快な親子関係です。
裏表紙の絵は川端誠さんの思いがこめられています。
落語にはない絵本ならではの親子の姿です。
実はこの絵、「ひとめあがり」の中にも出てきます。


「ひとめあがり」 1260円
数字の妙を楽しむ落語です。
掛け軸の絵にそえる言葉 讃(三)それから 詩(四) 語(五) おめでたい七福神 主人公の八つぁん 俳句の句(九)。
今の住宅にはあまりみられない床の間。
お正月はおめでたい掛け軸を飾りました。
ご隠居さんの家に新年のあいさつに行った八つぁんが 掛け軸をほめるところから落語が始まります。
教養の高さによって人を見る目がちがってくる...というお話ではあるのですが、
こうやって落語を通して、日本に伝えられた文化や知識にふれる こと、とてもいいなあと思います。
ひとめあがり、数字がふえていくおめでたい落語です。



 2009.12




ブックランド紙上で紹介した本をご希望の方は、配本に追加する、あるいは配本に入れる、 という形でご注文くだされば、翌月、翌々月にはお送りできます。
不明の点は、TEL、FAX、Eメールでお問い合わせください。またブッククラブ以外の方のご注文もお受けします。
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今月の新刊より



ブロンズ新社

「おふとんかけたら」
かがくいひろし さく
おふとんだいすき。
あったかくて気持ちよくって〜。みんな、くーるくる の と〜ろとろ の に〜こにこ の こ〜ろころ...。
そしてやっぱりぬ〜くぬく。
かがくいひろしさん!です。
(892円)


のら書店

「なぞなぞあそびえほん」
角野栄子 さく
長谷川義史 え
身近なものをあてるなぞなぞが30個。
3〜4歳から楽しめます。
リズミカルななぞなぞの問いに長谷川義史さんの ユーモラスでダイナミックな絵の中に答えが...
声に出して、なぞなぞあてっこを楽しんで下さい。
<1260円>
 


偕成社


「ちか100かいだてのいえ」
いわいとしお さく
「100かいだてのいえ」に続くシリーズ第2弾。
今度は地下へ。
地下100階からパーティのお誘いです。
まず地下1階から10偕まではうさぎさんのお家。
10偕ごとにいろんな住人が住んでいます。
それぞれの家の様子が楽しい!
地下100階では誰のなんのパーティだったのでしょうか?
たて長に開いて見る迫力のある絵。見ごたえあります。
(1260円)


福音館書店

「おじいちゃんのSLアルバム」たくさんの不思議傑作集
佐竹保雄 写真・原案
小風さち 文
SLの好きな人にはたまらない一冊だと思います。
特別そうでない私も途中から(なつかしさもあってですが)胸が熱くなりました。
SLの好きなおじいちゃんとおばあちゃんが写した
1948年から1975年の旅客列車としては最後の SLの走る姿までの写真アルバム。
煙をはきだしながら力強く列車をひっぱって走る蒸気機関車の 姿と背景にマニアでなくとも、心魅かれます
  (1365円)


偕成社

「カタカナダイボウケン」
宮下すずか さく
みやざきひろかず え
「ひらがなだいぼうけん」に続く「カタカナダイボウケン」
らっちゃんのノートに書かれたカタカナたちの冒険。
しりとりの出番が少なくて悩むヲとン。
きんぎょの水槽に落ちたカタカナは誰?
ソとン、ツとシ、リとソ、まちがいだらけのらっちゃんのノート。
さてカタカナたちは..。
3つのお話が入っています。
      (1260円)


あすなろ書房

「着物のえほん」
高野紀子 作
普段着としては、もうほとんど着る事のなくなった着物ですが やはり、日本の文化。
お正月、七五三、夏のゆかた、結婚式など着物を着る機会もあることと思います。
楽しんで着物の知識を身につけましょう。
親子で楽しむ着物入門絵本です。
着物の名称や種類、文様についてや
着付け、手入れの仕方ものっていまよ。
(1575円)


光村教育図書


「水曜日の本屋さん」
シルヴィ・ネーマン 文
オリヴィエ・タレック 絵
平岡 敦 訳
本屋を営むものにとっては、本音はこんなお話、とても困るのですが(笑)
主人公の女の子の気持ち同様に本屋さんの気持ちがとてもよくわかってしまいます。
毎週水曜日に来ては、同じ本を読み続けるおじいさん。
女の子はいつも気になってしかたありません。
店を出るときには「この本が売れてしまわなければいいけど...」
でもクリスマスも近いある日、とうとう...。
(1575円)


福音館書店

「すみ鬼にげた」
岩城範枝 作
松村公嗣 絵
父親のような宮大工になりたいと奈良の唐招提寺の修理に見習いとしてやってきた少年ヤス。
ある夕暮れ「うぉーん うぉーん」と泣き声が聞こえる。
それは屋根の隅木を支えている小さな鬼の の声だった。
聞くともともとは日本の鬼と勝負 しようとやってきた唐の国の鬼だという...。
唐招提寺、金堂の屋根をささえるすみ鬼の一体の 表情から生まれた宮大工の少年と鬼の物語。
(1575円)


理論社

「こそあどの森物語 霧の森となぞの声」
岡田 淳 作
こそあどの森物語シリース新刊。10冊目になります。
このシリーズを楽しんでくれていた子ども達ももう大学生になっていますね。
スキッパーをはじめとする登場人物もすっかりおなじみになりました。
こそあどの森に不思議な歌声の聞こえる場所があることに気がついたスキッパー。
その歌声の正体を知るために、こそあどの森の中をあちこち探って いるうちに、
ある穴の中に落ち、そこで不思議な 体験をする。
森の中のもう一つの世界とは...。 
(1575円)


偕成社

「マルベリーボーイズ」
ドナ・ジョー・ナポリ 作
相山夏奏 訳
1892年、イタリア、ナポリから母のもとを離れ、
たった一人で アメリカのニューヨークに来ることを余儀なくされた9歳のユダヤの少年ドム。
イタリア移民の暮らすマルベリーストリートで、貧しさと淋しさの中でも、絶望的になることなく
工夫に工夫を重ねてサンドウィッチを売ることでなんとか、自分の暮らしを手に入れていく。
実話にもとにした物語です。
現代のアメリカの繁栄の礎の時代が迫力をもって描かれています。
(1680円)



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