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★ジオジオからのメッセージ
           



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289 号

11月。
ジオジオのツタの紅葉に心奪われます。自然からの毎年のかけがえのない嬉しいプレゼントです。
冬支度の季節ですね。生活がだらしなくなるのは承知の上で、今年もまたこたつを出しました。
こたつにもぐりこんでの うたたねのひと時、私にとっては至福の時間です。

今年はオリオン流星群が月明かりがなくよく見えるということで、10月20日過ぎの明け方近く、 何度か毛布にくるまって星空を眺めました。
時間帯がうまく合わなかったのか、それでも3個の 流れ星を見ることができました。
願い事をする間もなく...でしたが、凛とした冷たい空気を感じながら 秋の星空をながめていい時間を過ごしました。

新型インフルエンザの勢いが衰えません。どうぞお気をつけて、お元気でいてくださいますように。


少しはやいですが、冬にむかっての子ども達の最大の関心事はクリスマスでしょうか。ビッグイベントです。
サンタさんもそろそろ準備にかかるころではないでしょうか?

サンタクロース
どんな人で どこに住んで どんなくらしをしているの?
どうして、いい子かどうかがわかるの?
どうやって、一晩で世界中にプレゼントをくばれるの?
たしかに不思議です。「サンタクロースなんているわけないじゃん」と 言う子もいます。
サンタクロースが来ない子もいるわけだし...。

ジオジオの定番の絵本になりますが、ぜひこの2冊を...。


「サンタクロースとこびとたち」
  マウリクンナス さく
 1890円

「サンタクロースってほんとにいるの?」
 てるおかいつこ 文  杉浦範茂 絵
 945円

宗教とは関係なく、すっかり日本にもなじんだクリスマス。
クリスマスの朝の子ども達の歓声や笑顔を想像するだけでも、この行事をのがす手はありません。
大人の方がどれほどの幸せや喜びをもらっていたか、私もいい思い出として残り続けています。

どういうわけか幼い頃、私はカトリックの幼稚園に行かされて、(そういう雰囲気のある家ではなかったのですが)
サンタさんの存在を信じて育ちました。
昭和の20年、30年代、まだクリスマスもサンタさんも、そんなに一般的でなかったように思うのですが、
何か親の意図があったのでしょうか...。
ベッドはありませんでしたので、タンスの金具の取手に靴下をつってワクワクする気持ちで寝たのを覚えています。
毎年、なぜサンタさんが自分の欲しいものがわかるのか不思議でした。
お正月に着る新しい服だったり、文房具だったり、運動靴だったり...。
実用品というか、そのうちに必ず買うことになる必要品だったことに、後に気がつきました。そういう手があったか...と。(笑)


クリスマスの物語の中から...  こちらも、やっぱりジオジオの定番ですが...  

「なるほどクリスマス降誕劇」 バーバラ・ロビンソン 作 たかはしえいこ 訳  1029円
毎年、出版社に電話して在庫を確認します。
1983年初版のまま。ページはもう黄ばんでいます。
でもジオジオにとっては大切なクリスマスの配本の一冊です。今年も在庫は大丈夫とのこと!
わんぱくどころではない町の問題児ハードマン兄弟6人がお菓子ほしさに教会にやってきて、クリスマスのキリスト生誕劇の主役をさらってしまった。
が、彼らは聖書もイエスキリストが何者かもまったく知らない。
練習が進むうちにかれらは、かれらなりの、生まれたばかりの幼子キリストへの思いを劇にする...。なるほど、ほんとはこうだったかも...。


「アンナの赤いオーバー」 ハリエット.ジィーフィールド ぶん アニタ・ローベル え 松川真弓 やく 1365円
第二次大戦後に実際にあった出来事を絵本にしたものです。
アンナのオーバーはもうすりきれて小さくなっていました。
戦争は終わりましたが、ものはなくお母さんにはお金もありません。
そこでお母さんは家にある大切にしていた物と交換することで、
羊毛を手に入れ、糸つむぎをたのみ、コケモモの実で羊毛を染め...。
ねばり強い意志で、何ヶ月もかけてアンナのための新しいオーバーを手に入れます。
そしてその年のクリスマスは...。
物がない、というところから生まれる最高の幸せをアンナは贈られたのです。



 2009.11




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今月の新刊より

        


絵本館

「ひなたぼっこです」
高畠 純 さく
ひなたぼっこ。
こういう時間を味わうこと忘れていました〜。
動物たちの表情にのんびり〜とした気持ちがわいてきます。
高畠純さんの 絵がひなたぼっこの心地よさにぴったりです。
(1050円)


偕成社

「まんまるおつきさん」
ねじめ正一 さく
さいとうしのぶ え
おつきさまっておいしそうなんですね。
子ども達の目にはどうみえるのでしょうか?
おせんべい?メロンパン?
ねじめ正一さんの ことばが楽しいおいしいお月さんの絵本です。
<735円>


福音館書店


「あかちゃんがやってきた」
角野栄子 作
はたこうしろう 絵
お母さんがぼくの耳にささやいた。
「あかちゃんがうまれるの。」
少しずつ大きくなっていくお母さんのお腹。 男の子かな、女の子 かな...。 
お母さんと一緒にあかちゃんを迎える準備をします。
あかちゃんが生まれるまでのおにいちゃんの気持ちを描きます。
そして生まれたのは...!
(840円)


講談社

「みみかきめいじん」
かがくいひろし 作
みみかきめいじんの ひょ・うーたんせんせいのところには
いろんなおきゃくさんがやってきます。
おてつだいのひょうすけは、おきゃくさんに合うみみかき草をとってきてせんせいにわたします。
ほじほじほじ...あまりのきもちよさに、みんなとろとろ...。
とうめいにんげんも思わずその正体を!
先月亡くなられたかがくいひろしさんワールドです。
  (1260円)


徳間書店

「おたすけこびとのクリスマス」
コヨセ ジュンジ 作
なかがわちひろ 訳
人気の「おたすけこびと」クリスマス編です。
サンタさんからの電話です。
おたすけこびとたちはブルドーザーやロードローラー、クレーン車などなど
たくさんのはたらく車を用意して サンタさんからプレゼントを受け取ります。
夜の町を走って、プレゼントを届けるために大活躍。
言葉は少ないのですが絵のすみずみまで楽しめます。      
(1575円)


徳間書店

「クリスマスのてんし」
エルゼ・ヴェンツーヴィエトール 作・絵
さいとうひさこ 訳
クラシックな雰囲気の絵と
10人の天使の顔の型が切り抜きになっている装丁は
クリスマスのプレゼントにぴったりです。
もうすぐクリスマス。
10人の天使たちはこまっている人をみるとそっと手をさしのべます。
そして、クリスマスイブ。10人の天使の歌声が...。
カバーの折り返し部分はメッセージカードに使えるようになっています。
(1785円)


文研出版


「パラレルワールド」
小森香折 作
森友典子 絵
宇宙はひとつなのでしょうか...、それとも...。
こういう世界はありえないと思うか、ひょっとしたら...と思うか、
ハラハラドキドキのSFファンタジー。
小6の村上里菜の前に突然あらわれた友達そっくりの如月斗真。
滅ばされようとしている自分の世界を救うために、彼は時空を超えてやってきたのだ。
わけのわからまいままに斗真と共に、3つのパラレルワールドを行き来することになった里菜。
はたして里菜の住む世界は...。
ありえるかも...!?
(1365円)


ポプラ社

「反撃」
草野たき 作
人生けっしてあきらめない...。どこかでだれかとつながり、何かに救われ、きっと道はあるはず。
方向転換だっていいんだからと...。
そんな、しぶとく、おかしく!生きていく中学生の女の子の5つの物語です。
スポーツでヒーローになれなければ、素適な 彼をみつけてやる!
デブでもブスでもクラスの平和を守るのは、私だ!
なんで私はパリではなく、こんな田舎に生まれたんだ!などなど。
みんな真剣にたくましく自分をはげましながら生きてるよ〜と
なんだか大人の私には嬉しい本でした。
(1365円)


福音館書店

「魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち」
角野栄子 作
佐竹美保 絵
「魔女の宅急便」シリーズ新刊。
キキはトンボさんとの恋を実ら せ、家庭をもち、今ではふたごの子どものお母さんです。
やがて自分もそうだったように二人の子どもたちもそれぞれに旅立ちを迎えます。
「魔女の宅急便」もこの巻で完結となります。
キキの成長はジオジオの開店の年からでした。
絵は途中から佐竹美保さんに。
(1680円)


福音館書店

「小さな生きものたちの不思議なくらし」
甲斐信枝 作
草花や小さな虫たちにかぎりない愛情をこめて、
40年にわたって絵本を描き続けてきた甲斐信枝さんのエッセイ。
鋭くしんぼう強い観察と、深い愛情、そこから 生まれた感動や驚きが
豊かな、そしてやさしい 文章で綴られます。
ところどころに、その時々 の絵本の絵が紹介されているのも嬉しい。  
(1470円)



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