★ジオジオからのメッセージ
284 号
新型インフルエンザ 突然、関西地方に感染者がふえつづけ、大丈夫だろうと思いつつも、なんだか町はマスク 姿だらけ...ちょっとパニック状態でした。 自然界は人間が考えたり、想像したりするよりは、はるかに複雑で神秘で、人間の力が及ばないことのほうが きっと多い。 鳥や豚など身近な動物にかかるウィルス、新型といわれても目に見えないものだけに、なすすべが ありません。 でも、多分、今までだって知らないうちに、ひそやかに通り過ぎていっていた様々 なウィルスがある のだろうと思います。 ウィルスも含めて、いろんな未知なものとも共存して生きているのだなあ、とあらためて。
ともあれ6月の本をお届けする頃には、いい意味でいい教訓、笑い話となって騒ぎが終息していることを祈り
つつ...です。
ジオジオの前には一本のケヤキの木があります。25年前には幹も10センチに満たない細い木でしたが、 いつのまにか、高さも10メートルを越す大木に育ちました。
葉が落ちた後は、あたたかい冬の陽を家の中に通してくれます。
が、いつのまにか怪獣ケヤゴンが出現!(笑)→
まもなく今年のセミたちがやってくる季節です。 どうするんだろうなあ〜セミたち。 ケヤゴンに変身したケヤキをながめながら、ちょっと心配しています。
スーパーやお店に青梅が並び始めました。梅干、梅酒、梅シロップを漬ける季節です。
漬物屋で仕事をしていた友人が言うには私の母が漬けた梅干やらっきょうはとても美味しいとのことです。
塩漬けしていた梅を、土用の頃に干す時の香り、太陽の光を吸い込んで色づいていく様子...
「うめぼし」 指導 石橋國男 料理 辰巳芳子 撮影 山本明義 1050円
料理家 辰巳芳子さんの梅干の作りかたが出ている絵本があります。
今年はお子さま達といっしょに梅干を漬けてみるというのはどうでしょうか?
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今月の新刊より
![]() 福音館書店 |
「おおきくなりたいこりすのもぐ」 征矢 清 ぶん 夏目義一 え はじめておかあさんからはなれて、ひとりでたべものをさがしにでかけたこりすのもぐ。 たくさん たべてはやくおおきくなりたいもぐです。 「ほらおおきくなったでしょ!」という もぐの表情のかわいいこと! オススメ。 (840円) |
![]() 福音館書店 |
![]() ディック・ブルーナ ぶん・え 松岡享子 やく うさこちゃんシリーズ2冊。4〜5才向です。 ひとりでキャンプにきたうさこちゃんは、 その様子をおうちにあてて手紙でしらせます。 もう一冊は、うさこちゃんはおかあさんとお買い物に行ったときに、 ついおいしそう なキャラメルをだまってポケット に入れてしまいます。その夜...。→ <各630円> |
![]() 福音館書店 |
「むかしむかしとらとねこは」
大島栄太郎 文・絵 同じネコ科なのに木に登れないとら...そこから中国でこんな昔話が生まれました。 のろまでえものをとるのがへたなとらは、いつもえものをとってくるねこに その方法を教えて欲しいとたのみます。 ねこは音をたてずにえものにちかずく方法や速く走る方法などをとらに教えます。 でもひとつだけ教えるのを忘れます。それは...。 なあるほど! (1365円) |
![]() 岩波書店 |
「おおかみのおいしゃさん」 オルガ・ルカイユ 文・絵 こだましおり 訳 ウサギのマルクの調子がよくありません。 お母さんはお医者さんに連れて行こうとしますが、なかなかいいお医者さんに出会えません。 最後にふくろうが教えてくれたのは、おおかみの おいしゃさん。 お母さんうさぎはこわくて逃げようとしますが...。 みかけはこわくてもいいお医者さんなら安心です。 両親はロシア人のフランスの絵本作家。 (1890円) |
![]() ポプラ社 |
「天才少年ダンボール博士の日記 宇宙船をつくれ!」 フランク・アッシュ 作 白井澄子 訳 矢島真澄 絵 うるさい弟とおさらばしようと ぼくは宇宙船をつくって地球から脱出する計画をたてた。 ダンボールでできた宇宙船はおもちゃではない。 天才のぼくはこういう発明は、得意中の得意なのだ。 そこに弟のじゃまが入り、計画が...。 「ぼくお月さまとはなしたよ」など絵本で知られるフランク・アッシュのスピード 感あふれる楽しい読み物です。 小学校低学年〜 (1155円) |
![]() 福音館書店 |
「タイムチケット」 藤江じゅん 作 上出慎也 画 電車のキップのコレクションが趣味のマサオ。 今、探しているのは昭和44年4月4日のキップ。 そんな時、不思議なネコにみちびかれて手に入れたタイムチケットで 4時間だけ過去の世界に戻ることに...。 昭和44年のそこには10歳のお父さんがいた。 今の父親につながる子どもの頃の父と ふれあうことで、マサオは...。 (1260円) |
![]() 偕成社 |
「あの庭の扉をあけたとき」 佐野洋子 作 佐野洋子さんの世界です。 この方の言葉が好きです。考え方や 生き方にも惹かれます。 時を越えて出会う女の子とおばあさん。 どちらも佐野洋子さんの分身でしょうか...。 「強情っておもしろいの?」 「そりゃあおもしろいわよ。強情でない人がどうやって生きているか わからないわ。」 心痛く、ほろ苦く、温かい物語。 (1260円) |
![]() 毎日新聞社 |
「「君と一緒に生きよう」」 森 絵都 作 生を受けた同じ命を考える時、この犬たちの現実に愕然とし、心が震えます。 野良犬や捨て犬、また虐待、人間によって苦痛の中で生きてきて、 そのままでは保健所で死を待つしかない犬たちを救うべく里親探しに奮闘する人々。 その中で救われた犬たちのノンフィクションです。 作者の森絵都さんご自身、そういう境遇から救われた2匹と暮らしています。 (1470円) |
![]() 光村教育図書 |
「空の飛びかた」 セバスティアン・メシェンモーザー 作 関口裕昭 訳 一羽の鳥になりきれば、きっと空を飛べるはず、と思い込んで いるペンギンにひょっこりでくわした。 わたしはそのペンギンの願いをかなえるため、あれやこれやと協力することに...。 失敗の連続だったけれど...。 色の少ない見事な鉛筆画で、二人?の日々が描かれる。大人のメルヘン絵本かな...。 (1575円) |
![]() 絵本館 |
「四字熟語グラフィティ」 五味太郎 作 90もの四字熟語に五味太郎さんの絵と新?解釈 が楽しめます。 少し独断的過ぎると思ったのか、 最後に蛇足として正しい(?)解釈も。(笑) 軽快軽妙、斬新新鮮、前代未聞、笑顔誕生!の一冊。 (1365円) |