★ジオジオからのメッセージ
270 号
4月です。春です。園児・生徒・学生・社会人、色んな1年生たちのスタートの日。 Here we go!
■ 4月といえば「桜」です。
さて、絵本でも満開の桜が描かれたり、重要な役割を演じる登場人物(?)となっているものがあります。
狂言に「菓争」(このみあらそい)という演目があり、それを土台にして生まれたストーリーです。
春のある日、タチバナ(の実)が、ひとつ向こうの山に大きな満開の桜を見つけた。 タチバナ一族も山の木の実も恐い顔をしてますが、これは戦いの顔。宴会の顔は満面の笑顔です。
■ あれれ?な話。
以前「ベイカー少年探偵」というシリーズをご紹介しました。 その子どもたちを主人公にして、名前も「ベイカー・ストリート・ボーイズ」とかえて、
第1巻は「消えた名探偵」という副題どおり、さらわれたホームズの救出と
さて、「カラス同盟事件簿」という本が後を追うように出ました。
ジオジオのオヤジとしては「ベイカー少年探偵団」の方が好みです。
■ 落語
「じごくのそうべえ」田島征彦・作 童心社(1,470円)
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今月の新刊より
![]() 福音館書店 |
「もりのおふろ」 西村敏雄 作 もりのおくにおふろがわいています。 やってきたのはライオン。 顔、おなか、手、足と洗っていると、ゾウがやってきました。 「せなかを洗ってください」とライオンがたのむと、 ゾウはライオンの背中をごしごし、しゅっしゅ。 すると、ワニ、ブタ、オオカミ、ゴリラ... たくさんの動物たちがやってきて、 おふろのまわりにぐるっと輪になって、背中の洗いっこです。 最後はみなでおふろにつかっていいきもち。 動物たち、何て言ってるかわかりますか。 おふろ嫌いの子どもにぜひおすすめしたい絵本です。 (780円) |
![]() 福音館書店 |
「バルバルさん」 乾 栄里子 文 西村敏雄 絵 バルバルさんはとこやさん。 あたりまえですが、人間相手のとこやさんです。 ところがある日、ライオン、ワニ(?)、ヒツジ、リスと次々に動物たちがやってきました。 不思議に思って看板を見ると「どうぶつの」と落書きがしてありました。 消そうと思ったけど、バルバルさんは消すのをやめました。 初めてとこやにきた動物たちが、とても満足そうに帰っていったからです。 次の日からは人間も動物もやってくるとこやさんになりました。 最後のページで落書きの犯人(?)がわかります。 (840円)
※二冊とも西村敏雄さんのイラスト。 |
![]() 佼成出版社 |
「おしりしりしり」 長野ヒデ子 作 長谷川義史 絵 歌って、踊って、しりとりあそび。 おしりしりしり「り」りんごんごんご「ご」ゴリラリラリラ「ラ」...と続いて、 おとうさん。 「ん」で終わりかと思ったら、うんぱぱ うんぱぱ うんぱっぱとおまるにまたがっている子どもが出てきて、 りっぱっぱなうんちっちをします。 うんちにバイバイをして、おしりはすっきりいいきもち。 おまるをつかうのが楽しくなるかもしれません。 (1,365円 1才〜) ※姉妹編『しっこっこのこけこっこ』もあります。 |
![]() 徳間書店 |
「それいけおもちゃだいさくせん」 土屋富士夫 作・絵 しょうちゃんはジクソーパズルに熱中しています。 あと一つで完成というのに最後のピースが机の下にころころころ...。 必死で探しても見つかりません。 すると、昔あそんだ消防車、飛行機、ロボット、潜水艦たちが協力してくれることになった。 どうやらいたずらドラゴンが持っていったらしい。 いたずらドラゴンを追いかけて、しょうちゃんとおもちゃたちの大冒険がはじまる。 (1,470円 4,5才〜) ※土屋さんの絵本は子どもたちの日常がとんでもない出来事に発展していくストーリーがみもの。 「もっちゃう もっちゃう もうもっちゃう」「よりみちエレベーター」「つみきつんで もっとつんで」もおすすめです。 |
![]() 福音館書店 |
「からだがかゆい」 岩合日出子 文 岩合光昭 写真 体がかゆいとき、動物たちはどうするのだろう。 手足を使うのはもちろん、岩や木や砂にこすりつけたり、 何ともユーモラスなかっこうです 。ペンギン、アシカ、ゾウ、ライオン、チーターetc. 11種類の動物たちのかゆいかゆいをとらえた写真絵本。 (945円2,3才〜) ※姉妹編『10パンダ』『いるいるだあれ』も動物写真家の第一人者、岩合さんならではの写真絵本です。 |
![]() 絵本館 |
「わらった」 内田麟太郎 文 竹内通雅 絵 ものすごい変な絵本です。 ストーリーがあるようなないような...。 この絵本で唯一わかったのは最後に男の子が大笑いします。 だから「わらった」というタイトルなのでしょう。 この絵本を読むときは、絵本の常識を捨て、解説や説明をすることなく、 勇気と元気で最後のページまで行きましょう。笑! (1,365円) |
![]() 福音館書店 |
「みずたまレンズ」 今森光彦 作 葉っぱや茎についた小さな水滴。 ようく見ると何かが見える。 向こうにある物が逆さに写っている。 これがみずたまレンズ。 雲や空が写ることもある。 これは「小さな宇宙」といってもいいくらいだ。 (880円) |