TOPへ


★ジオジオからのメッセージ
           



最新のBOOKLANDに戻る



244号

1月の配本が遅れて申し訳ございませんでした。年末のドタバタを引きずってしまいました。 今後はこういうことのないように気をつけます。

社会を騒がせる事件が国会に持ち込まれ、しばらくは鳴りをひそめている憲法第9条「改正」論 ですが、水面下では着々と準備が進んでいるそうです。 さて、最近、憲法について考えさせられることがありました。

1つは「日本国憲法」という映画です。

企画・制作は日本人ですが、監督はアメリカ人で、 監督自身がインタビュアーとなり、
アメリカ、日本、中国、韓国、シリア、ヨルダンの 政治学者、歴史学者、ジャーナリスト等様々な職業の方々12名にインタビューをするドキュメンタリー です。
世界というか、国際関係の中で日本国憲法がどのように捉えられているのかがよくわかりました。
もちろん、その視点は第9条にあります。
平和主義と呼ばれている第9条の基本姿勢は、武力(軍隊)を持たない、一切の戦争をしないという ことです。
なぜ、このような条文を加えたかというと、言うまでもなく、連合国に対してだけでなく、 東アジア・東南アジア諸国に対する深い反省を示したからに違いありません。
9条を改正して、ブッシュを喜ばせても、アジアの国々との友好関係、世界の国々からの信頼は 失われていくでしょう。
また、国内では、軍を従えた政府に対し、批判や反論が許されない、こんな時代が来ない、と 言い切れるでしょうか。
この映画の中で、世界は平和憲法を持つ日本に大いに注目しているのがよくわかります。 わたしたちは、小中高の教科書程度の知識ではなく、世界の中の日本国憲法を考える必要が あると思います。
この映画は、この視点で作られているので、ぜひ多くの方に見ていただきたいと思います。

「映画 日本国憲法」(DVD、78分 2,940円)
ジオジオで扱います。ご注文お待ちしています。

もう一つは「日本国憲法の論点」という本です。
副題に「高校生からわかる」とありますが、 その通りです。
憲法の意義や役割が簡潔にわかりやすく述べられています。
「小中高の教科書 には書かれていない」本当の日本国憲法です。

『日本国憲法の論点』(1,890円) これも扱っています。絶対おすすめです。



現在、ホームページをリニューアル中です。
新しいHPにブッククラブの会員の方々の写真のページを作ろうと思います。
大きさはお一人、写メール位(たて90ピクセル)です。
親、子、兄弟姉妹、一人ずつでも一緒でも、楽しい写真をお送りください。
できればジオジオのEメール宛に。
ケータイからでもOKです。普通の写真は郵送してください。
リサイズ、トリミングは 当方で行います。
また、名前や住所など個人を特定する情報は一切掲載しません。
よろしくご協力ください。お願いします。

 えぐさもとはる   2006.2



今月の新刊より


ひさかたチャイルド

「ゆうびんでーす!」
間瀬なおかた 作
「でんしゃでいこう でんしゃでかえろう」の 間瀬なおかたさんの新刊です。
やまおくむらのゆうびんやさんは、どんな山奥でもバイクにのって郵便を届けます。
ある日、配達を終えたと思ったら、
カバンの中に聞いたことのない住所の手紙を 見つけました。
雪の中をどんどん山奥へ入っていくと、動物たちが道案内をしてくれます。
最後に折りたたみページを開くと楽しい場面が大画面に。
これからの季節にぴったりです。
(1,050円)


BL出版
「えかきたんじょう」
G・ブライアン・カラス 作
今週は毎日絵を描くという先生の提案です。
フレッドは本物と同じくらいの大きさのティーピー (ネイティブアメリカンが住居にしていたテント)を作ろうとしたけれど、なかなか作れません。
とうとう最後の金曜日になってしまいました。
自分のアイデアを表現できずに苦しむフレッドは「芸術家」の産みの苦しみを味わっているのでしょう。
そして、そこを突破したとき素晴らしい作品が生まれてくるのです。
絵が苦手という子どもたちに。
(1,365円)


BL出版

「真夜中のまほう」
フィリス・アークル 作
エクルズ・ウイリアムズ 絵
飯田佳奈絵 訳
真夜中12時、鐘の合図とともに、村の古い宿屋にある看板に描かれた生き物たちは そこを飛び出して、夜明けまでの短いひとときを楽しく過ごします。
ある日、「ライオンとヴァイオリンのおやど」にある高価な絵を盗もうとしている二人組みの 話を耳にした動物たちは、
モリフクロウの知恵を借りて、二人組みのドロボーたちに罠をしかけます。
不思議で素敵で痛快なお話です。
(1,365円)


早川書房

「ドールハウスから逃げ出せ!」
イヴ・バンティング 作
ロン・バレット 絵
瓜生知寿子 訳
誘拐され、薬の力で小さな体にされてドールハウスに閉じ込められた4人の少年少女と 1匹の犬。
何かと知恵を使い、力を合わせて脱出しようとするが、相手は狂気の世界にいる ミス・シェパード。
死の危険と背中合わせに脱出を試みる少年少女たちの冒険物語。
(1,575円)


理論社

「ぬまばあさんのうた」
岡田淳 作
こそあど森の物語G
双子のクッキー、キャンデーとともに湖の西へ向かったスキッパー。
双子はそこに夕陽のかけらが 落ちているのだという。
だが、以前、そこで「ぬまばあさん」に会ったので、スキッパーは用心棒 というわけです。
スキッパーは「ぬまばあさん」は遊び歌の話、と信じないのですが...。
夕陽のかけら、ぬまばあさん、石に刻まれた歴史を読み取る「石よみ」、これらのキーワードが 哀しくも美しいサイドストーリーを作り上げます。
(1,575円)
●3月初めに福音館の月刊誌は新年度の4月号が出ます。継続の方、新規の方、いずれも改めて お申し込みください。
●「こどものとも」50年を記念して、長く再版が待たれていた傑作集の中から15冊が 限定復刊されます。こどものともセレクション
『よるのびょういん』『どろにんげん』『えんにち』等15点。各840円。(セット有)

子どもの本●ジオジオ  運営責任者 江草元治
〒675-0012  加古川市野口町野口119-9
TEL 0794-26-6704 FAX 0794-26-5660 ziozio@fan.hi-ho.ne.jp