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メス! 外国為替資金特別会計(財務省所管)  為替も債務超過となるのか?海外投資企業の保護も限界!
1 政府が行う外国為替の売買とこれに関する取引を円滑にするの資金が外国為替資金であって、この運営経理を行う会計.平成16年度の予算は以下となっている.日銀から財務省に管理が変わったのは戦後からか戦時中か?この会計の概要を簡単に言えば、円相場の調節とかIMF(国際通貨基金)への出資とかに携わっていると言えば判り易いか?1ドル100円と1ドル150円では、100円の方を円高という.単価1円当たりのドルの値で高低をつける.
(注:億以下の単位は切り捨てているので合計が合わない事がある.赤字は借金.は問題点.は他会計への資金提供
歳入(単位億円) 歳出(単位億円)
外国為替等売買差益
運用利子収入
国際通貨課金報酬
雑収入
1400
16672
84
0
事務取扱費
諸支出金
国債整理基金へ繰入
予備費
11
209
4603
4500
18156 9323
この会計は、内国債(国際通貨基金通貨代用証券)を発行してIMFへ出資している.又、政府保証短期証券(外為証券)も発行して外国為替相場に介入している.外国為替の売買などで得た外貨(米ドル又は米国債)などで管理している.政府・日銀は外為特会を通じて市場介入を実施し、外国為替相場の急変動を抑制する(本邦の外為市場は1973年12月以降、変動相場制になっていおり、為替市場が大きく乱降下する際に、介入が実施される).

円売り・ドル買い介入を実施する場合には、財務大臣の決定により、国保有のドルを取り崩すか、上記の政府短期証券(FB)を発行して民間金融市場から調達した円資金を使ってドルを買い入れる。買い入れたドルは、そのまま保有するか外国債にかえて保有する訳である.介入限度枠はFBを発行して介入資金を調達できる上限。国会の承認が必要で、この枠を超えて為替介入できない。16年度は140兆が限度額だが、この分が累積債務となっている.

みずほ証券の試算によれば、介入資産の為替評価額は2003年度末時点で15兆5000億円に達している。介入資金を運用する米国債の利子などから得た積立金11兆円を上回っており、外国為替資金特別会計の財務内容の悪化を改めて示しているが、情報が公開されないので実態が良くわからない。

この会計も債務超過なら、海外投資企業を守ることは難しくなり、日本の経済理念が曲がり角に来ていることを意味する.
2 国際通貨基金(IMF)は1944年7月に米国ニュー・ハンプシャー州のブレトン・ウッズにおいて開催された連合国国際通貨金融会議において調印されたIMF協定に基づき、46年3月に設立されました。IMFの目的は、IMF協定によれば、通貨に関する協力を促進すること、為替の安定を促進すること、加盟国の国際収支不均衡を是正するため基金の一般資金を一時的に加盟国に利用させることなどです。しかし、71年のニクソン声明に端を発した主要国通貨のフロート移行後、78年に発効した第2次協定改正では、従来の固定相場制の原則が改められ、為替相場制度は各国の自由な選択に委ねられることとなり、IMFに求められる役割も変化しました。現在184カ国の加盟国を有するIMFは、世界のほぼ全ての国が加盟する国際機関となり、その期待される役割もますます大きくなっています。
3 為替は難しい?
参考 1)「特別会計への道案内」松浦武志著:創芸社出版
2)「財務省ホームページ」
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