クラッチレバーをグリースアップ!



 ツーリングなどで1日乗るような状況だと、後半クラッチ操作がつらくなってきます。確かに
握力はあるほうではありませんが鍛えるのも文化人として芸がありません。ブレンボのラジポン
などは効果があるようです。あとはクラッチレリーズを社外に交換するなどあるようです。
レリーズだけ換えると握り込みが増えるとか、ラジポンも径の選択をミスると効果ないとか。
両方換えると油圧レシオを計算しないといけなくなります。高額なので躊躇します。9Rのときに
アントライオンのレバーに換えて楽になった覚えがあります。レバーの形状もあると思いますが
最近わかってきました。そういうのはリプレイス時のメンテによる復調が大きいのだと・・・。
お金もないのでまずはノーマルをグリースアップ!クラッチレバーの重さをバネばかりで計測し
どれだけ軽くなるか比較してみます。

クラッチレバーの重さを測るためにバネばかりを使用です。
レバーに直接かけるところがないのでタイラップとDリングを介して
バネばかりをつなぎます。

おぉ!シンプルな構造ですがなんの問題もなくレバーを引けました。

手応えが強く出始める前の?1段階目の計測値はグリースアップ前で約1.7kgfでした。

レバーをグリップまで引き込んだストロークエンド時。6.5kgf程度。
数回測りましたがどちらもこのくらいの数値でした。

いよいよ分解整備です。ヒンジピンを抜くと油っ気は残っていました。
車齢は10年以上経っています。残っているほうでしょうか。


ホルダー側は汚れています。ブーツも破れています。頃合をみてマスターシリンダーを
分解整備したいと思います。が、9Rの時もクラッチのマスターシリンダーは
分解できなかった覚えがあります。ホルダーも脱脂して洗浄しました。

レバーのブッシュ回りを脱脂して洗浄します。
グリースアップの前に古いグリースを洗い流します。

ヒンジピンも洗浄です。ホンダ車はメッキされているのでしょうか。
カワサキは黒い酸化膜?のような仕上げでした。こっちのほうが良さそうです。

R1−Zの頃から使っている機械グリス。
ヤマハですがいいでしょう。

粘度はあります。摺動部ですからモリブデンなどよりはグリースが良さそうです。

ホルダー側にも塗ります。少しでも軽くしたいです。

プッシュロッドのヒンジにもチェーンルブで潤滑アップします。

プッシュロッド先端にもグリースを。ウレアのほうが良かったかも?面倒なので同じグリース。

組み直して握ってみると、軽くなった!軽いというか返りが早い?

どのくらい軽くなったか測定。1段目の手応えまで0.9kgf。
0.8kgfほど軽くなった?

ストロークエンドで5.3kgf。数回測ったが6kgfはいかなかった。
1.2kgfほど軽くなりました。
第1段階手応え時 ストロークエンド時
グリースアップ前:1.7kgf グリースアップ前:6.5kgf
グリースアップ後:0.9kgf グリースアップ後:5.3kgf
 グリースアップによりクラッチレバーが軽くなったのは確かめられました。気のせいなどでは
なく実際軽くなったと思いますが、レバーの返りが早いのが少し気になります。なんか腱が
疲れそうです。新車時に近づいただけでしょうがこれでもクラッチ重く感じるときはリプレイス
など検討要です。どこかのページでCB系?だったか、クラッチの重さが7.5kgfとかいう
記載をみた覚えがあります。測定条件は違うと思うので比較はできませんが、VTRのほうが
軽いのでしょうか。マメなグリースアップがコンディションを保つということですね。
クラッチレリーズ取り外しはこちら
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