貧乏人のデジタル水温計?自作

 冷却に難有りの私の9R。冷却系が今まで随分おろそかにされてきた感じがあった。ほぼ2年毎に壊れてきた
ウォーターポンプ。時期からすればそろそろのはず。それもあんな真水に近いクーラントで・・・。そのうえ
クルマ用を流用しているラジエターキャップ。真夏を前に水温管理にも自然に目がいく状況となった。でも
ノーマルの水温計では何度かなんてわからない。かといって市販の既製品の水温計は1万近くかかってしまう
厳密な温度は分からなくても、何か管理する指標となるデータは読み取れないものか?
用意したデジタル温度計

汎用品のデジタル温度計
安い!2000円強程度か?
−10〜110℃まで測定可能

温度計モジュール  CT-110
お好みの各種温度計はこちらで購入できる

上の製品がなくなったのでこれはどうでしょう?

−50℃〜100℃まで対応


99.9℃まで対応だがサンプリング周期2秒は◎


95℃まで。アルミテープ固定のアイディアは頂き
コンセプトは冷却系には手を加えないこと
トラブルの原因は作りたくないのでラジエターホース
を切断し、経路にプローブを設置するタイプは採用
しない。(というより安く仕上げるには採用出来ない)
そこで擬似水温で、ラジエターの表面温度を測定する
ことにした

※追記 なかなか小型汎用デジタル温度計はないので
今後追加購入するかも知れないので類似商品を列記しました
汎用廉価品のため、不備・低能は大目にみる

防水性は全く無し


クリアシートを接着してスリットを埋める


裏の大開口部は思い切ってボンド埋め


誤差はどれくらいか。レスポンスは悪い
汎用性&廉価品のためアウトドアでの使用対策は一切無し
ボディには穴が開きまくっている。設置場所はおそらく
スクリーン下になるので直接風雨にさらされることはないと
思うが必要最低限の防水処理を行う
側面のスリットには、部屋を探して見つけたクリアシートを
接着して張り付ける。裏面にある外部出力の穴は大きい
思い切ってボンドを流し込んで含浸させた
次に実際の熱源を測定テストしてみることに
近くにあったアイロンの低温度時を測定。アイロンの取説
を見ると120℃らしい。この温度計は110℃までしか
測定できないのでせめてエラー表示されるまでは上がって
欲しいものだ。
レスポンスはいまいち悪い。接点が点接地のためか上昇の
具合は緩やかだ。それでもじりじり上がり110度を突破
してエラー表示まで行った。誤差は120℃に対し10℃は
ない?ということか。上昇が遅いのは測定が10秒/回の
ため。シビアな使用には不適当です
設置はあの手で・・・

ファンスイッチの上がスペースありそう


サイレンサー補修に引き続き登場のパテ


よくこねる


プローブ先端がラジエターに接してるだけ
肝心の測定は擬似水温とみなしてラジエター表面の温度と
することに。スペースがあったのはファンスイッチ上部の所
穴など開けないので取り付けはプローブ先端を金属表面に
触れさせた状態で、前回のサイレンサー補修でも使用した
耐熱ねんどパテで盛り付けて設置することに。
新車オーナーは嫌かも知れませんが(笑)
水温を測定したいのにプローブ先端との間にはラジエターの
板厚と少量のねんどが介在していることに
板厚は薄いし、熱の伝導性もいいはずなので水温と金属表面
の温度勾配はそれほどないか?
あとは走行中の振動でプローブ先端が表面から離れたり、
パテ本体がラジエターから脱落したり、コード被覆が溶けて
きたりしないことを祈るだけです。やはり専用設計じゃない
から不安要因は尽きません
メーター上部にマウント

メーター上のマジックテープを流用


温度計の下にマジックテープを貼り付け


メータ上部に設置
取り付けには以前MOTO−FIZZの外気温計をつけて
いたときに使用していたマジックテープをそのまま流用
することにした
マジックテープはホームセンターなどで安く手に入る
センサーは振動に弱いらしいのでこれくらい適当な設置
方法のほうがいいのかも
でもそれにしても少し接着力が弱い。指先でつつくとすぐ
ぐらぐらする。後で要検討。とりあえずは視認も出来る
ので機能的にはOKか。当然バックライト等なし。夜は
見えないと思うが、熱的には夜のほうがシビアにならない
だろうからこれもOKだ
実際に使用してみる

一応アイドリング中にも水温はきちんと上昇

89℃付近でファンが始動

パテが乾いたのでエンジンを始動させてみる
10秒に1回の計測だがきちんと表示は上昇を続ける
ファンは約90℃で始動した
ネット検索すると9Rのファン始動温度は93〜103℃で
始動するようだ。この温度計は50℃以上は±2℃の誤差が
あり、かつパテ盛りでの点接触なのでこのくらいの誤差は
あるでしょう
思ったよりは誤差が少ないのかも。視認性・追従性も標準の
水温メーターよりは随分ましだと思うのですが
簡易水温計ですが
 温度計の計測サンプリングが10秒に1回でリアルタイムじゃないことと、ラジエター表面温度測定という
間接手法なのでどこまで実用性があるか疑問でしたが、自分のユースでは十分な情報量でした。走行中に水温
ばかり見るわけでもなく、もっぱら渋滞中に確認するだけですからOKです。巡航中の水温の具合、街中での
渋滞中の温度上昇の具合など、今まで何となくの体感だったのが手に取るように分かります。
パテなどはサイレンサー補修時に余分に購入していたので実質3000円弱で装備できました。大満足です。
 それにしてもGWの日中30℃近い気温でしたが、山間の巡航においては意外と水温低いですね。誤差
を入れても低いときは60℃くらい。街中だと80℃付近をさまよってます。渋滞時は90℃超えますが。
真夏はもっと高くなりそう。また真冬などの過冷却とかの具合も調べて適温管理したいですね。

【油温計・水温計】デイトナ:DAYTONA デジタルテンプメーター:ZX-9R 94-00 (ZX900 B/C/E)
水温を下げるには、高性能クーラントに交換して、
冷却能力を高める方法もあります。クレバーな方法です。

web拍手