SC-E212をデジタルアンプで復活!

 PCのサウンド環境は最初、AVルームにあったのでAVアンプに接続してそれなりの迫力(音質とは言わない)
で聴けていました。引越しを機にPCはロフトに上げてしまったので、簡素なデスクトップ用のPCスピーカーで
ごまかしていました。が、オンボードアナログ出力、プアなスピーカー。このシャカシャカ音、我慢できません!
かと言ってシンプルなシステムが希望なのでそこそこ聴けそうなUSBスピーカーを購入し、聴いてみました。
まぁ、PCで音楽聴くこともないだろうし、なんかPC然としていて、これはこれで落ち着いていました。
 そこに学生の頃に購入し、弟に貸していたDENONのSC-E212が帰ってくることになりました!USB接続の
スピーカーを検討した際、手元に手ごろなスピーカーがあればデジタルアンプを試してみるのも選択肢だったので
安くなったデジタルアンプを使って本格的なサウンド環境を構築することにしました。

メーカーPCに乗り換えたらサウンド出力はアナログミニジャックのみ。この頃は調子の悪かった
自作PCを辞めた時期でPCはなにもいじらないことにしていました。なのでためしに
2.1chのELECOM製のデスクトップスピーカーを購入してみました。
「世の中きっとこういうコンセプトが繁茂してるんだ。」と言い聞かせて・・・。

AMラジオでした・・・。

せめてモニタースピーカーと言えるものを・・・。ONKYO製が欲しかったのですが、
サウンドカードの増設は不要で、デジタル接続するにはUSB接続スピーカー!?ってことで
まずまずのユニットサイズでモニターと謳われているALESISのUSB接続スピーカーを購入しました。

スタンドまで自作し、まずまず?PC相応の環境でした。

帰ってきたDENONのSC-E212。学生の頃少ない予算で初めてオーディオシステムを構築したとき
その価格帯の中で当時評判の良かったスピーカーです。製作はイギリスだったか、ドイツだったか?
強くヨーロピアンサウンドを意識したスピーカーでした。大きさが大きさなのと珍しい?密閉式なので
量感は多くを望めませんが、鳴りっぷりの良さとスピード感、芯の通ったボーカルなど聞かせてくれました。
繊細でシルキーがヨーロピアン、という時勢にあって、メリハリのあるサウンドでした。

メインスピーカーとなるのは10年振りです!
デザインは当時でさえ家具チックな印象でしたが、よく言えば楽器然としています。
ただ、密閉&ダンピング剤のためか、能率が低く駆動にはアンプを選ぶ印象でした。

弟が送り返す前にエッジをポリメイトなるものでメンテナンスしてくれました。

エッジに塗りこむと劣化したエッジが軟化?し、新品のように復活するようなのですが。
左が塗布前。右が処理後。新品のような艶!

デジタルアンプの評判はまったく分らないし、試行なので安いほうがうれしい。
勉強するのも面倒。そこでオークションで探す。USB接続に限ると、ほぼこの製品。
中国製か。TOPPING TP-30とかいうやつ。シンプルなのが○。

リアパネルもシンプル。USBが1。AUXが1。出力もRL2chのみ。
取説がないのもうなずける構成。

スピーカーも直置きはよくない。ALESISのモニタースピーカーでさえも直置きは音像がぼやけていた。
かといって適度な高さ、底面サイズのスピーカースタンドも見つからない。自作はもうこりごり。
別用途で何かの飾り台を見つけて購入。2つで3000円強。3000円ではこの出来栄えは
自作できないので即買いです。


スピーカーケーブルはどうしようか悩む。手元にホームセンターでいつか購入したOFC線が残っていたが、
長さが少し足りない気配。鳴ればいいくらいの感じで、あまっていた自動車DIY用のコードを使ってみる。
愚弄している。ピュアオーディオ扱いされていない・・・。


愚弄ついでに、アンプの端子との接続にも自動車DIY用のYラグを使ってみる。
サイズはこれくらい?


ジャストフィット!

ささっとUSBでつないでACアダプターを挿してシステム完成です。
果たして、小さいとはいえブックシェルフ型のスピーカーを駆動できるのでしょうか。
スペックの上では適合ですが・・・。

 試しにゲームのデモ版ムービーなど再生してみる。意外に音が小さいぞ?ボリュームを上げるがイメージと
マッチしない。さすが能率の低いSC-E212か?ALESISでは分らなかったが圧縮ソースはやはりそれなりの音質
と分ってしまう。それでは、と音楽CDを再生してみる。
 !意外や意外。PC向けソースではやや淡白さを感じたが音楽CDを再生するとまじめなサウンドシステムだと
驚いた。このスピーカーは楽器だ!!!いくら高価なデスクトップスピーカーでもこの表情は出せないのでは?
ちゃんと音楽しているのでリファレンスを持ち出して一気に聴いてみた。思い出せばこのスピーカー。アパートで
隣人を気にするような音量では低能率のせいか歌わず、鉄筋のアパートに引越し後、ある程度音量を出すと確かに
鳴りっぷりは良いのですが、定位は良いがスケールは伴わず、という感覚でそういうものと割り切る必要があった
のですが、今回はロフトと言う狭い空間とリスニングポイントが近いということもあるので、ボーカルの音像は
大きいですが量感が感じられます。近距離で聴くことになるのですがデジタルアンプのせいか、情報量は多く、
横の広がりはさすがに感じませんが、セパレーションは悪くないので楽しめました。なにしろ、この構成で初めて
見えた音のつくりに気づいたところもあるくらいです・・・。PCと思っていましたが悪くないシステムです。
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