スリムATX のHDD冷却!

 スリムケースは排熱との闘いとは、よく聞きますが今回CPU温度だけでみるとそうでもない。以前と変わらない。
CPU周りはサイドファン、天井ファン、背面ファンと重点的に排熱されている。ところがフロントパネルを外し、
何気に触れたHDD。熱い!!やけどしそうなくらい熱い!HDDが相当な熱源とは認識ありましたが、これほど
とは・・・。2台積んでいますが、側面に配置したHDDがやけに熱いです。スリムケースはフロントにファンを
つけられないので前後エアフローの間にHDDを配置とかできないんです。なんとかしなければ。
現状の温度

こちらは日立製ドライブ。システム専用。

こちらはSeagate製ドライブ。熱い!
ハートマークの意味は説明がありませんが、
良い印象はないですね。不穏・・・。

HDDの温度は気にしたことがないから、測定
するソフトをまず探す。フリーでもいろいろな
やつがある。今回はHDDInfoというやつを
導入。早速温度をみてみる。
熱いのは容量の多い、システムの方ではなく、
個人データのほう。結果56℃!!
ちょっと調べると、一般的なHDDの保証?
温度は55℃でみていることが多い様。
明らかに高い。もうちょっと調べるとこの
Seagate製は温度が高くて有名らしい。
エアフローはどちらも良い条件じゃない。
同条件とも思えるが、強いて言えば温度が高い
ドライブのほうは、電源が近い?くらいか?
(この電源が悪い説は、後で無関係と判明。)
なんとかしないと。
まず空冷の効果をみてみる

究極の空冷。音も爆音です!

効果は絶大!実用性はないですが・・・。
やれるのは空冷方式しかないと思います。
その前に空冷で効果があるかどうかの検証。
フロントパネルのDVDパネルをあけて
ドライヤーで強制空冷です。ドライヤーは
さすがに卑怯です。外気を吸気できるし、
エアフローの量が桁違いです。
その差は温度モニターにも現れました。
ガンガン落ちていきます。10度以上落ちて、
2つのドライブともほぼ同温度で収束です。
空冷でも究極のエアフローを確保できれば
こんなに効果あるんですね。今回は外気を
吸気できないし、風量も少ないし期待はあまり
できないですね。
HDD用冷却ファンを探す

こんなやつ。16db静音。20CFM。
スリムケースはベイの構造も特殊で
よく売っているHDD用のファンを設置する
スペースがありません。このPCケースには
まだ3.5インチ専用のベイが1つあります。
3.5インチベイに設置できるHDDクーラー
を探すと、ありました。
ThermaltakeのTMG HD1というやつです。
ほぼ大きさは3.5インチHDD。写真では
側面と底面にタップらしいものが見えます。
このPCケースは側面で締付けができません。
底面にタップが切ってあれば、縦置きにして
PCケースサイドよりビス止めができます。
なんか、写真で見ると、底面のタップは?
怪しい。穴だけに見えますが、まずは購入。
とりつけてみる

両面テープで貼ることにします。


HDDの熱原にファンがくるように接地です。
心配していたことが起こりました。底面の
タップは穴だけでした。重さもあまりないので
両面テープで取り付けることにしました。
接地面積が少なく、筐体にしっかり接地する
ことができるか不安でしたが、難なくしっかり
ベイの中に据え付けることができました。
ファンの位置をHDDのモーター付近に
くるように接地したのですが、ベイの間に
仕切りがあり、打ち抜きの小さな穴が
散在している程度です。せっかくのエアーが
熱源部に十分当たらないようです。
まぁ無いよりはましでしょうか。
効果は・・・

無意味な光モノです。


結果4℃下がりました。
コネクタをつなぐだけで起動です。
LEDが搭載されていますので光ります。
流行の光モノでしょうか。ケース内なので
まったく無意味です。色だけでみるといかにも
冷たそうです。音もまぁ静かです。
気になる結果をモニターです。
結果56℃が52℃まで下がりました。一応
ファンの効果はあったようです。しかし、所詮
外気導入のないファンです、逃げ場のない熱は
しっかりともう1台のHDDの温度をその分
あげてくれました・・・。閉じた系ですか。
もっとももう1台は温度が上がっても50℃に
行っていませんから、よしとします。
最後は・・・

思い切って3分でHDD落とすことにします。


44℃〜46℃まで下がりました。日立製ドライブ並みです。
ということで電源に近いから熱い?ということはなさそうです。
それからしばらくして根本的に使い方を
見直しました。常時PCは立ち上がっている
ことが多いのですが、作業をしていない
アイドルタイムが圧倒的に多いのです。
今回熱くなっていたドライブは作業用の
データがメインです。つまりアイドルタイムは
電源が入っていなくても問題ありません。
HP作成なども打ち込み始めるとHDDに
アクセスしない時間がかなりあります。
そこで電源のオプションで、HDDの電源を
3分後に切ることにしました。
結果冬場ですが45℃前後になりました。
システムのドライブより低いこともあります。
ただ、このHDDInfo。面白いのですが、計測で
常駐させているとHDDが落ちません。最近は
温度の状態も把握したので非常中です。
たまに見ると驚くほど低温の時もありますね。
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