ロビンちゃんの圧倒的な可愛さを感じられる劇。 けど、それがその劇の価値の全てじゃないって感じを受けるんだよ。 その可愛さを、とても有効に劇に活用しているって感じがして。 「劇」小劇場に入ると、劇場の狭さと一体感に驚く。 座席は横10数席×7列。 舞台は、出演者12人が横に並ぶといっぱいいっぱいになっちゃうくらい。 奥行きも、2、3メートルくらいしかないよね。 その舞台と、最前席の椅子とは25センチくらいしか離れてない。 かたっぺの足だと、まっすぐにしてられないくらい。 最前だと膝が舞台に当たる。 舞台を通る演者の起こした風が感じられるし、汗も飛んでくるし。 演者さんたちのパワーをビシビシと肌で感じられる。 ただ、その近さとか一体感も、魅力の一つでしかないんだと思う。 物語の舞台は、自主映画を作成していたメンバーが集まる喫茶店。 そこに、いきなり現れてアルバイトとして雇ってもらう女子中学生役にロビンちゃん。 最初の登場シーンで、喫茶店に駆け込んでくるロビンちゃん。 中学生役なんで、衣装はセーラー服。 その瞬間にね、舞台の空気を一瞬にして変えちゃう位の可愛さのインパクトがある。 役柄的には、決して物語のメインの流れとなるモノではないんだけど。 ただ、出演している時間はとても多い。 話の流れのアクセント的な役柄なんだけど、その「存在感」がすごいんだよね。 そのキャラクターで、物語をグイグイと流していくっていうパワーがとてもあって。 演技力も34丁目の奇跡の時よりも、格段に上がっている。 特に、表情の変化とか、間の取り方とか、驚くくらいに上手くなってるよ。 表現作りとか、かなり難しい役どころだと思うのに、違和感感じる所が全然ない。 きっとね、ロビン自身が考えて作り出している部分も多いんだと思うよ。 演技を付けられているっていう感じが、あまり見えないんだよね。 キャラクター的には、めちゃくちゃ明るくて、素軽くて、超天真爛漫な女の子。 そうなんだよ。 レポを書くのに振り返ってみて初めて、ロビンの役は「アクセント的な役柄」だったん だって思ったけど、実際に舞台を見ていると、主役級の存在感を発しているんだよ。 それは、その超天真爛漫な女の子っていう役が、ロビンにはまり過ぎているからだと。 ロビンちゃんがアクションを起こすたびに、場の空気がガラっと動くんだよ。 ホントに、ロビンちゃんの持ってる魅力や演技能力を最大限に発揮させてる劇だと思う。 そんな役柄をもらっている。 たまたまこの物語のこの役に、ロビンちゃんがはまったのか、それともロビンちゃんの 能力を見てから、そういう役柄を作りこんだのか分からないけど。 「とんでもない純粋な可愛さ」を持つロビンちゃんの魅力を、ここまで引き出してくれる っていう事に、すごい感動をした。 もちろんね、その可愛さだけが、この劇を見る価値ではないと思うよ。 その可愛さを最大限に引き出して有効に使ってる事で、劇自体の楽しさも上げてる。 劇としては、やっぱりこういう劇は、その劇団の色がとても濃く出るものだと思う。 作り出す世界観とか、演技っぷりとか、その劇団の色がやっぱり出てると思った。 そういう部分は、実は個人的には苦手だったりするんだけど。 けど、その世界に自然に引き込まれていくんだよね。 それは、その世界が「独りよがり」では無いからなのかなって思ったり。 役者さん達のキャラクターも楽しいし、劇としてもとても楽しめるものだと思う。 それと、1日と2日の2日連続で見たんだけどね。 たった1日違いなのに、2回目のほうが、より洗練されているように感じた。 この劇場で、これだけ客席と一体感を持ってやっている劇だから、客席へ伝えたい っていう思いが、公演をやる毎に劇を成熟させていっているんだろうな。 そういう事からも、何回でも見たいと思う劇だった。 だから、2日の公演の後、急遽もう1公演追加予約しちゃった。 もちろん、あの圧倒的なロビンちゃんの可愛さを、もっと味わいたいってのも理由。 平日はまだ空席あるんで、当日券もあると思うし。 メールとかで予約も出来るみたいだし。 いろんな推せる理由がある。 とっても楽しい劇だから、多くの人に見て欲しいな。 |