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徒然



2001/11/06  悪者を捜せ



 ちょっと、友人のお話。



 小さいとき、父親が将棋を買ってきたそうです。
厚いやつ。ウン万円するようなやつです。で、実はそいつの父親も実は将棋やるのは初めてだったらしく。

 で、駒の動かし方を覚えて、いざ勝負。

 あっさり勝ってしまったらしいんですよ、そいつが。


 それから、父親の対応が変わったらしいです。
 (多分、それだけでって事はないとは思います。)
 それを、言葉になおすと、こうなるそうです。




 『お前が俺に、勝てるはずがない』




 何をやっても…そう、認められることがない。
 誉められた記憶は、ないそうです。
 人として扱われてない、って、そいつは言います。


 「たとえ、俺がオリンピックで世界新記録を出して金メダルをとっても認められなそうな気がする。」



 ちょっとショックを受けました。

 ただ、この後の彼の台詞はもっとショックでした。


 「恐らく、俺は子供が生まれたら同じ事をする、だから結婚はしない。たとえすることがあったとしても、それは親父が死んだ後だな。」


 何故?


 「死んだ人間になら、悪口は言わなくてすむ。俺は子供が出来たとしても、親から恨みを教わるような人間に育てたくない。死んでくれたら、褒め称えてやるよ。」




 誰が、悪いんでしょうか?




 彼の言動や考え方は、誉められたものではない。
 でも、生きるって事は、こういうことなのかも。







 尊敬はできない、でも、単純に軽蔑もできない。