桂林・広州の旅 |
(08年1月5日〜8日)
名鉄神宮前駅からノンストップ特急ミューに乗り 中部国際空港の国際線フロアーに着いたのは自宅を出てから
ちょうど一時間後の7時45分 この時刻は国際線の出発便が集中する時間でチェックインカウンターの行列が約20メートル
15分ほどかかる 機種を聞いたらボーイング767とのこと この機種は座席配列が2×4×2なのでウインドウサイドをリクエストする
例によってカードラウンジで一休み
9時55分発の広州行きJAL機は定刻出発 定員は約300人だが後部は空いている
すぐに飲み物のサービス ウイスキーを飲む シバスリーガルとのこと 旨い 往世はワイン
続いて食事のサービス 搭乗時間が3時間半と短いので乗務員も忙しそう
メニューは<ビーフとまと風味>と<豚カツの卵とじ>から選ぶ 食事後 新聞と備え付けの週刊誌・機内誌を見ていたら
もう到着のアナウンス JAL乗務員の応対はソフト
広州白雲空港はとにかく広い 滑走路の長さが8000mと聞いてびっくり 一本滑走路から2機の飛行機が同時に離発着できるという
以前のように並ばずすんなり入国 警官の姿もない バッグもすぐに出てきた
広州市内まで約8キロ 片側5車線の立派な道路 以前あったスローガンは目に付かなく商品の広告が多い
暖かい 20度は超えていると思う セーターの下に着込んでいたポロシャツに着替える 今は冬なので市民は
防寒コートの人も多い
広東省の陳氏一族の師弟の為に1894年に建てられた私立学校<陳氏書院> 537年創建の禅宗の寺<六容寺>
六容の意味は境内なある六本のガジュマルに因む 六容塔は高さ57m 外壁九層 内部は17層という複雑な構造
<鎮海楼>明代の1380年に広州城の楼閣として建てられたもので今は博物館となっている高さ28mの朱色の重厚な建物
<中山記念堂>辛亥革命の指導者として清王朝を破った孫文(孫中山)を記念して建てられた 高さ56mの内部は釘が
一本も使われてない
広州料理を食べて21時15分桂林行きに乗るために空港へ シンセンエアーのB737機は満席 桂林までの飛行時間は45分
深夜の空港はひと気がなくすんなり外へ 11時15分ホテル着
高度10800mを飛ぶ JAJ機 |
陳氏書院 | 六容塔 | 鎮海楼 | 中山記念堂 |
二日目
この桂林ロイヤルガーデンホテルはロビーが広く ルームも広くアメニティーグッズもなかなか上質だ
朝食はお決まりのバイキング 食べ物の種類は多いが野菜・果物の種類は少ない
10時の漓江下りに間に合わせるため8時にホテルを出るバスに乗る 昨日は暗くてよくわからなかったが 桂林市内にも
あの岩山が所々にある そんな市内を抜けるころから道も細くなり大型バスが崖下に転落している現場を通るころには周りの様子も
一変して山水画の世界に入っていく 漓江下りの出発地 竹江には十数隻の遊覧船が係留してある 物売りも多い
川幅は100m位か 今は渇水期で水量は少なめ 遊覧船の一階はソファーの席で ここで飲食をする
景色を見るのはこの時期 上の展望デッキの方がよく見える
遊覧船の展望デッキからの眺望はまさに<奇山秀水>絶景の連続 中国だけでなく世界にその名を知られた景勝の地
中国きっての名勝だ
3億年前の地殻変動によって海底が隆起し 風化と浸食作用によって数々の名峰・奇峰を生み出してきたのだが そんなガイドの
説明が無粋に思えてくるほど詩情にあふれ 旅情に誘われる
自然がおりなす山紫水明の世界を船上から満喫 今は渇水期で終点の陽朔までは行けないので
バスで陽朔へ向かう
(漓江下りのツアーは送迎・昼食・ガイドがセットで 参加人数にもよるが約1万円)
陽朔のおしゃれな小物やカフエの立ち並ぶ西街をガイドと一緒に歩く 道端で人々がマージャンやゲームをしている風景もある
ここから桂林までは一時間半ほど 途中見晴らしの良い展望所で休憩し市内へ 桂林はキンモクセイの木が多い
食事を済ませバレーと雑技の混ざったショー(送迎付き3900円)を観て 10時にホテルに帰る なかなかハードな一日だった
漓江下り こんな景観が続く | 自治区の住民は 竹製の船で行き交う |
展望デッキからの眺め | 陽朔の街並み |
バレー雑技ショー | 路上でマージャン | 陽朔の西街 | 船から投げられるお金や物を タモを使って拾う |
三日目
7時40分 朝食レストランの客は少ない このホテルは5星だが ロビーなどに他の客の姿をあまり見ない
桂林市内観光の日 桂林最大 4k平方mの広さの公園<七星公園> 四つの峰が聳える駱駝山と三つの峰が聳える月牙山
合わせて七つの峰を持つ その並び方が北斗七星に似ているところからこの名前が付いた
園内にはパンタ゜などがいる動物園もある 駱駝山はこの公園のシンボルだ
市民の生活が垣間見られる<自由市場>には犬・猫・アヒルなどが小さなかごに詰め込まれて買い手を待つ姿には憐憫の
情がわく
巨大な鍾乳洞<蘆笛岩>全長2キロあるそうだが その内500mが公開されている
大宮殿とか水晶宮などの名前が付いている それぞれカラフルな照明が施されている
ここはなかなかのもので 秋吉洞と比べても遜色が無いように思える
象が漓江に長い鼻を伸ばして水を飲んでいるように見える<象鼻山> 竹でできた数人乗りの観光船でその周りを回った
”私 日本語が少し話せます”と言っていた二人連れにちょっと案内をしてもらった 観光ガイドになりたいそうだ
漓江の畔に聳え 山頂からは桂林市内が一望できる<畳彩山>の二つの峰の頂上までは 急な石段が570段以上ある
名前の由来は岩肌の地層が畳が幾重にも折り重なった様にに見えることから畳彩山と呼ばれる
朝のランニングの為に用意してきたジョグシューとトレーナーへに替えて 1峰・2峰の両方に登った 往世は駕籠乗って1峰に登った
(写真は2峰から見た1峰 )
ライトアップされた<漓江河畔の散策>の途中に見た<大きなホテルの屋上からビルの壁面いっぱいに流れ落ちる
噴水>には驚いた この様な光景ははじめて見た
広州行きの<夜行寝台特急列車>に乗るため桂林駅へ 広いホームに人影はなく 列車が待っていた
一等寝台で4人一室のコンパートメント 写真の様に狭く 隣のベッドとの間にカーテンもなく 知らない人と男女混載
慣れないとなかなか眠られないと思う
途中停車する駅から乗ってくる人は コートなどを着て真冬の服装だ
七星公園の駱駝山 | 自由市場 | 蘆笛岩の鍾乳洞 | 象鼻岩 |
畳彩山の第一峰 | 桂林の夜景 | ホテルの屋上から壁面を 流れ落ちる噴水 |
寝台列車のコンパートメント |
4日目
朝7時半から食堂車で簡単な朝食 コーヒーは180円 夜行寝台列車に11時間乗って8時45分に広州駅到着
バス乗り場まで大勢の人たちが居る駅前広場を横切りバス乗り場へ 広州は中国の対外貿易の中心地として
世界中のビジネスマンが活躍している人口約900万人の大都市
2200年前の王墓からの出土品を集めた<西漢南越王墓博物館>へ 1191枚の玉片とシルクで作られた王の衣装の
糸縷玉衣や王墓の石室を見学した
気温は20度を超えたか 暑くなってきたので下に着込んでいたTシャツに替えた
ここで極彩色の手書きの瓶を買った
昼食は空港で広州料理 空港内には売店も品数も少ない 3時15分出発 機内食は往便と同じ ワインを飲む
日航寄席を聴いていたら秒速100mの偏西風に乗って2時間45分で中部国際空港に到着した
寝台列車の食堂車 | 広州駅に到着 | 西漢南越王墓博物館 | 博物館で土産に買った極彩色の手書きの壺 |