「2000年藤沢市民オペラ」                          


9月10日(日)15:00〜18:00(C組本番)そして最後。

 藤沢市民会館大ホール(オーケストラ・ピット) 指揮:お疲れさまでした広上先生。

☆今日のキーワードは「油断大敵!」これまでまあまあの出来で練習をこなしてきたC組でしたが、やはり本番は怖いものです。緊張の

糸が切れかかって思いどおりの演奏がなかなかできません。ある事態をきっかけに一歩間違えれば総崩れの危機に直面してしまいましたが

指揮者・オーケストラ双方の必死な共同作業により、どうにかそれだけは回避できました。しかし広上先生との緊張の度合いは今回の公演

の中でもピークに達してしまったのはいうまでもありません。このままでは全面対決も辞さないような雰囲気が一瞬漂いました。が、本番

でこのような状況になるのは絶対に避けなければなりません。「メチャクチャ気まずい雰囲気...」なんとかしたくても今回のパートは

もっとも出す音が少ないトロンボーン・バッソのため、私にはどうすることもできませんでした。ただ事の成り行きを見守るのみ。

 第2幕・第3幕も淡々と進み(決していい意味ではないです、この場合)最後の終幕です。やっと我に返って冷静にそして精一杯音楽に

集中して演奏することができました。こうして今年の一大イベントは幕となりました。ぐったり疲れましたね、さすがに...

 ところ変わって打ち上げとなり、私は広上先生へお礼のあいさつをしに行きました。「トロンボーンはよかったよ、音でかかったし。

トロンボーンは音でかくないと話になんないからさぁ!」と一応お褒めの言葉?を頂戴しました。そりゃそうです、数に限りある音符を

丁寧に確実にそして効果的に吹くしかないのですから。演奏を聴いてくれたオーケストラ仲間にも好評でしたから、まあ本当の評価として

いただいておきましょう。ありがとうございました。

 今回の練習は本当に厳しくてこれまでにない経験をしました。ここまでやったのに本番でうまくいかなかった時の悔しさときたら、もう

忘れることができません。それもさることながら本番でうまくいった時の安堵感、達成感の大きさは何事にも代えがたいものでした。

これからもそう思えるぐらいの練習をしたいと思いますが...させてくれるのでしょうか?来週からさっそくトロンボーンにとっては

辛い練習(出番極少)が始まります。楽器をやっていて何が辛いかといったら吹く機会がないことに尽きます。ボヤいてもしょうがないの

ですが...モチヴェーションをどこにもっていけばよいのやら?


9月9日(土)18:00〜21:00(A組本番その2)

 藤沢市民会館大ホール(オーケストラ・ピット) 指揮:二刀流!広上先生

☆今回のオペラの本命と目されながら、今一歩実力を発揮できなかったA組(オーケストラ)最後のチャンス到来です。直前練習でも容赦

なく広上先生の檄が飛びます。こうすることによってテンションを保ち続けることができるようにしてくれているのでしょうか?!

 そしてほどよい緊張感の中で本番スタート。第1幕は大成功といえましょう。ソリストはいつも以上に歌い込みます。そしてテンポも

大きく揺れるのですが、オーケストラは広上先生の切れ味鋭いタクトについていくことができました。「やればできる!」なにかの標語の

ようですが集中力さえ持続できればこれほどまでに素晴らしい演奏をすることができるのですね!(自画自賛?)

 第2幕もバンダが一回目に引き続き遅れてしまった?のを除けば会心の出来栄えでしょう。明日は大丈夫!

 しかしこれで慢心が起こったのか、第3幕からはなにか様子がおかしいのです。油断大敵!せっかくの名演に水を差しかねない凡ミスが

出てしまいました。とたんに広上先生の表情が険しくなります...このまま先生の指揮が交通整理のお巡りさんになってしまうと一回目

の二の舞です。なんとか完全に混乱してしまう状況にだけはならずに済みましたが、かなり怖い思いをしましたよ!ついに先生の伝家の

宝刀、2本指揮棒が登場してしまいました...昨日のC組のメンバーは知っていたと思いますが、いきなり本番で二刀流を見たA組の

面々はこれだけでも注目せずにはいられなくなったでしょう。単に面食らっただけか?

 広上先生としてはやむにやまれぬ選択だったと思います。なかなかついていけなくて申しわけないキモチでいっぱいです。とはいっても

ほとんどトロンボーンの出番には関係ない箇所だったのですが。相手にされていないみたいでちょっと寂しいキモチもあるかも。

 終幕も随所?で二刀流登場!残念ながら最後まで緊張感を維持し続けることは難しかったようです。ささいといえばささいながら、一歩

間違えると「トンでもないことになるよッ!(広上先生談)」的なミスもありました。

 総体的には各幕ごとの出来不出来がはっきりとしている演奏でした。第1幕が出色の出来栄えだっただけに残念でなりません。とはいえ

今後このオーケストラがどのように練習していかなければならないのか、音楽表現をしていく上ではなにが大事なのかを知ることができた

という点では本当に貴重な経験となったといえるのではないでしょうか。

 さて、泣いても笑っても明日が最後の本番です。そのあとの打ち上げで広上先生やソリスト、そしてオーケストラのメンバーが楽しく

語り合えることができるよう全力を尽くして、しかも楽しく演奏したいと思います。


9月8日(金)18:00〜21:00(C組ゲネプロ)

 藤沢市民会館大ホール(オーケストラ・ピット) 指揮:リターンマッチ?広上先生

☆「ラ・ボエーム」最後の練習となるC組ゲネプロです。この夏の多くの時間を割いてきたこの曲ともあと2回の本番を残すのみとなり

ました。もっとも私にとっては本番が最後の練習、練習成果の集大成というところです。

 今日の練習は藤沢市内の小中学生が大勢見学にきていました。そのため幕間の練習の時、騒がしくてちょっと集中力が散漫になって

しまい残念でした。こういう見学会も教育の一環なのですからバシッと注意してもらいたかったところです。

 練習そのものはなんとなくタラ〜っと流れた感じでした。とはいってもだらけていたわけではなく、リラックスしていたというべきで

しょうか。数多くの厳しい練習をこなしてきた今となっては、この最後の練習がなにか今までの苦労話を広上先生やオーケストラ、そして

多くのスタッフの方々としているかのような感じに思えたのです。ちょっと感傷的でプッチーニに相ふさわしい?エンディングとなりそう

です。「まだ本番が残っとるやないかぃ?!」と変なツッコミを入れてしまいました、自分で。

 さて、最初は不器用で広上先生の変幻自在の指揮に付いていくこともできなかった我がオーケストラも、この期に及んで?指揮者と呼吸

を合わせられるようになってきました。とはいっても本番は何が起こるかわかりません。テンションを高めて集中して本番に臨むことに

しましょう。

 なんだか今日の広上さん(あえてこう呼ばせていただきます)はピットに入ってくるたびに一言おかしな事をおっしゃるのです!

「あそこから入ってくると遅れてきた客みてえだな!(指揮者の入場はオケピットに一番近い客席の入口から行っているのです。)」とか

「さっき『客席うるさい!』って叫んだのオレになってるぜ!(練習中に客席があまりに騒がしいので誰かがこう叫んだのですが、これは

決して広上さんの言葉ではないのです。なぜなら練習中なのでオーケストラに指示をしている最中だったからです。)」とか...

 小中学生への大サービス?なのか、いつの間にか指揮棒を2本もってあれこれ舞台上やオーケストラに的確な(確かにそうだ)指示を

出す姿も見られました。これは本当にレア・ケースです。私も初めて見ました、というより並の指揮者ではこんなことはできません。

とはいって音楽をナメているわけではなく、これはひとえに広上先生が「ココでこうして欲しいんだよぅ!(口をトンがらす)」という

強い意志をなんとかして我々に伝えようとしていることの表れだと思いました。先生、本当にお疲れさまでした!


9月5日(火)番外編

 ☆今を去ること17年前、私の故郷に本格的なホールが完成しました。常滑市民会館です。このホールのこけら落としで名古屋フィル

 ハーモニー交響楽団の演奏会が催されたのですが、この時の指揮者がなんと!広上先生だったのです。ちょうどその頃、広上先生は

 名フィルの副指揮者をなさっていたのです。事の真相を思わず名フィル事務局に問い合わせてしまいました。ありがとうございました。

 この時の名フィルの演奏は残念ながら気合い不足で、後輩たちと怒っていたのをおぼえています。こんな懐かしい話を思い出しました。

 広上先生はおぼえていらっしゃるでしょうか?ムリか。


9月3日(日)15:00〜18:00(B組本番)

 藤沢市民会館大ホール(オーケストラ・ピット) 指揮:いかがでしたか?広上先生

☆昨日の不本意な気分を振り払うかのような晴天。オペラ日和というよりも夏本番!といった感じでしょうか。むしろ昨日の方が暑かった

のですが。昨日の本番をオーケストラ・ピットで打ちのめされたかのような絶望に近い気持ちで聴いていた私としては気分一新、今日こそ

は!という気分です。

 昨日は時間が過ぎるのがとても遅く感じられ、第1幕が終わった時点で「まだあと3幕もあるのかよ...」とすっかり気が滅入って

しまっていたのですが、今日は1幕1幕がとても楽しくて「え〜!もう終わり?!」というほどによいできばえだったと密かに思って

います!昨日A組でオケ・ピットに入っていた仲間たちも大勢、今日の公演を聴きにきてくれたのですが、「今日の演奏はいいよね..」

と喜んでくれました。でも心中を察すると複雑なキモチになります。「なんで私たちの組は...」と思っているんじゃないかと...

 A組、B・C組の違いがあるとはいっても同じ藤沢市民交響楽団なのですから、あと2回の公演も今日以上の演奏をするべくがんばろう

じゃありませんか!そうできるばずだし、しなければいけません。そのためにはほどよい緊張感と集中力の維持が必要です。

 ちょっと心配なのは、今回の演奏内容いかんではオーケストラ内部に遺恨(言葉が悪いですか?では「わだかまり」ではいかが?)を

残しかねないのではないか?ということです。それに広上先生とのお付き合いが今後続けられるかどうかも重要な問題です。これほどの

指揮者にタクトを振ってもらえるなんてアマチュア・オーケストラ演奏者としては無上の歓びなのですから!!

 演奏終了後、C組でミミを歌ってくださる白石敬子先生とお話することができました。「今日の演奏は安心して聴くことができたわ!」

思わずコケました。白石先生は昨日の公演も聴かれていたのです。私が全日乗ることを知ると「大変ですねぇ、がんばってください!」と

励ましてくださいました。これぞ市民オペラのいいところです。


9月2日(土)18:00〜21:00(A組本番その1)激暑!

 藤沢市民会館大ホール(オーケストラ・ピット) 指揮:われら面目ないです...広上先生

☆いよいよ本番の第一回目。客席も満席でとても華やいだ雰囲気です。直前練習が中途半端に終わっているだけに、気分的にはやや盛り

上がりに欠けています。まだ9月9日があるさ、という感じですが、これがよろしくなかったのかも知れません。

 開演直前。いつもより緊迫感がありました。出番の少ない、しかもそんなに困難ではない箇所しかない私が心配しても仕方がないのです

が、いにしえのことわざ?にあるように「練習でできないことは本番でもできない。(実は私の作品)」という言葉が心のどこかに引っ

かかります。

 結果的には不本意なできばえでした。私自身も本当にケアレスミスを犯してしまいテンションが下がってしまいました。(#シャープを

見落としてしまいました、トホホ...)せっかく歌手の皆さんが渾身の歌唱・演技をしてくださったというのに!本来ならば音楽の流れ

をリードしてもらうべき広上先生の指揮は、信号が消えてしまった大きな交差点で事故が起こらないように一人で四苦八苦する警察官の

手信号のごとくむなしく宙を切ることのなんと多かったことか...これは本当にオーケストラ全体が反省しなくてはなりませんね!!

9月9日に本番直前練習をして今度こそ納得のいく演奏をしたいと思いました。

 観客の反応です。「オペラなんて初めて聴いたけど、寝ないで全部観られた!やっぱり生の歌声は迫力があった。第2幕がすごく立派で

思わず拍手しちゃいました。第3幕でのミミとロドルフォの別れ方はなんだか納得できない。」第4幕はどうでした?泣けましたか?と

尋ねると「別に?!」おまけに「私はムゼッタみたいなキャラが好き!」ときたもんだ。こりゃいかんです。別にいいけど... 


9月1日(金)18:00〜21:00(B組総練習)

 藤沢市民会館大ホール(オーケストラ・ピット) 指揮:本番よろしくお願いします!広上先生

☆昨日のA組ゲネプロでの凄まじい練習の様子がB組のメンバーにも浸透していたのか、練習開始前から異様なほどの緊張感に包まれて

いました、ってこりゃ私だけかい?だって怖かったんだモン...自分の少ない出番は当然として、演奏しない箇所でも広上センセを

ずっと見続けずにはいられませんでした。それにしても2ndトロンボーンの席からは指揮者が見にくいなぁ。

 今回のオペラは(というか、いつもなんですが)ABCと3つの組に分かれています。それぞれソロを歌う歌手が違う組み合わせに

なっていますが、オーケストラはBとCがほぼ同じメンバーで演奏します。ところが、練習はABCそれぞれ1回ずつしかセッティング

されません。もちろん歌手が違えばオペラアリアの歌い方も異なりますから必ずしもすべて同じとはいきませんが、それでもA組より

多く練習をこなしているのは何ものにも代えがたい貴重な経験となります。

 そして練習(演奏)が始まりました。すごい集中力であまり返されることもなく無事ゲネプロは終了しました。昨日の猛特訓はもしか

したら広上先生独特の気合いの入れ方だったのかも知れません。あまりにも集中力を欠いたオーケストラの手綱をキリリッと締めてよい

結果に導くのも指揮者の大事な、そして一歩間違えると誤解をまねいてしまいかねない役目なのですね。いやぁ〜大変だよなぁ。

 では本番を乞うご期待!!C組のゲネプロもね! 


8月31日(木)18:00〜21:00(実際は22:30!)(A組総練習、いわゆるゲネプロ)

 藤沢市民会館大ホール(オーケストラ・ピット) 指揮:本当にお疲れさまです!広上先生

☆ついにきました、ゲネプロが。本来ならほぼ仕上がっているべきなのですが、予想どおりまだ練り切れていません。そのため今夜も

広上先生の激しいゲキが飛んでしまいました!出だしはにこやかだったのですが、打ち合わせどおりできていない箇所が露呈するたび

ほとんど罵声に近い言葉(ちょっと紹介できないなぁ、こりゃ)も発せられてきます。このためオーケストラ・ピット内は極度の緊張に

包まれました。A組の練習回数の少なさが裏目に出てしまったのでしょうか?

 でも、あの出来ですもの、仕方がないですよね。まあ、オーケストラ全体の責任ということで予定を1時間半もオーバーしての居残り

練習はやむをえないところでしょう。トロンボーンの出番は相変わらずほとんどありませんでしたが...ちなみに本番当日も16:00

から直前練習することが決定!しました。せっかくのA組、なんとかしないとね。

 プロの中のプロである広上先生にしてみればこんな甘っちょろいオーケストラは許し難い存在なのかもしれません。それでもうまく

こなしたところは「ブラヴォー!!!」と親指を立てて褒めてくださるのです、ありがたいじゃありませんか!この熱意に我々も応え

なければけっこうバチ当たりですよ?!

 明日は平日。お仕事のあるメンバーの皆様、お疲れさまでした。私は休みなので...


8月27日(日)14:00〜17:00(B組舞台合わせ)

        18:00〜21:00(C組舞台合わせ)

 藤沢市民会館大ホール(オーケストラ・ピット) 指揮:お疲れさまです!広上先生

☆今日は正規のメンバーが揃う日です、チューバはまだですが。C組は全員揃います。しかし揃えば揃ったで大問題が!それは狭い

オケピット(オーケストラ・ピット)でトロンボーン4人が並ぶのは至難の業なのです。実際やってみたらキツイのナンの!いつもなら

スライドを動かすための縦のスペースが不足しがちなのですが、今回は横のスペースが絶対的に不足しています。4人が横一列に並ぶのは

不可能なので、可能な限り(ややオーバーラップ気味)縦位置をずらしています。そのため右隣の奏者のベル(ラッパ)が頭の真横にきて

しまうのです。こりゃうるさいのなんのって!演奏すること以外にもいろいろ苦労があるもんですね。

 今日は練習開始直前になんとか飛び込みました。思わぬ渋滞に巻き込まれてしまったのです。こういう敵にも注意ですね。

 ←オケピットから客席を望む   ←初公開!(やらせ)練習風景


 

 練習は緊迫の中で行われました。あとゲネプロ(総練習)を残すのみとなっているのにもかかわらず、まだまだ練りきっていない現実が

指揮者にも演奏者にも重くのしかかっているのです。広上先生のきびし〜い叱咤の声が響き渡ります。「ボクの指揮棒は(岡っ引きの)

十手なんですよ!あなた方の楽器は武器!かなうわけないんだから!!よろしくたのみますよ!!!」とか「な〜んで出を間違えるの?!

本番でもやっちゃうよぉ〜そんなことじゃぁ!絶〜対に間違えないで!!!」「ここで(間違いを)やっちゃうと、もう曲が台無しなんだ

よぉ!本番ではボクはフォローできないんだからネッ!」ともう怖いのナンのって...でもトロンボーンは幸か不幸か出番が絶対的に

少ないため、なかなか怖い目に遭えないのです。確かに本番は一回ポッキリですからね。それだけで決まってしまいます。

 ←緞帳は見てのお楽しみ! ←Trb.セクションの1コマ


8月26日(土)18:00〜21:00(A組舞台合わせ)

 藤沢市民会館大ホール(オーケストラ・ピット) 指揮:もちろん広上先生

☆今日からはオーケストラ・ピットに入ります。舞台では衣装も付けて本番さながらの練習となります。オペラの唯一の楽しみ?となる

ピットからの鑑賞はトロンボーンセクションの並び位置の都合でほぼ不可能となってしまいました。

ちょうどこの辺です→  ←指揮者方向を見ると...


 しかもいつもと違い左から1番、2番、3番、チューバという並びのため、気分はすっかりトップの気分!なんて浮かれていたら、

なぜか会場にはトロンボーン奏者が私一人しかいないではありませんか。そういえばA組の2番奏者は今日欠席だっけ。それに1番奏者

は遅れてくるはず。チューバはゲネプロ(総練習)からしか来ないし...ということは開始早々独り吹きかよ〜、ということに気付き

ました。だいたい気付くのが遅いですよね。他に助っ人(代吹きともいう)は来られないはずだし。というわけで第1幕は私一人でトム

(トムとジェリー)のように1番からチューバまでの全パートのおいしそうなところを吹きました。食べ過ぎだぁ。

 ここで大きな問題が!それはアマチュアの私たちがオーケストラ・ピットに入って演奏すると、どうしても舞台上のできごとに気を

取られて演奏に集中できなくなるということがあるのです。そのためこのA組の練習は散々なものとなりました。これでは広上先生も怒る

わけですよ!練習はあと1回しかないのです。でも本番は2回...


8月20日(日)14:00〜17:00(B組初顔合わせ)

        18:00〜21:00(C組初顔合わせ)

 藤沢市民会館第1展示ホール 指揮:広上大センセ!

☆連日の練習お疲れさまです、ってオレだけかい?!さすがに夜の部の練習になると私の疲れもややピークか。でも歌が入っただけで

こんなにも楽しめるとは。恐るべし!オペラパワー。今回は原語による上演なので、練習に参加する前に大まかな筋や歌詞の内容を勉強

しておかないといけません、というか、楽しめません。それでも「ラ・ボエーム」に登場する個性豊かな人物を芸達者な歌手たちが楽しく

そして真剣に演じているのを聴くとそれだけでも十分に楽しめます。まさに役得か!トロンボーンの出番の少なさがこういう時だけは役に

立つのです!なんて自虐的な発言だろうか... 


8月19日(土)18:30〜21:00(A組初顔合わせ)

 藤沢市民会館大ホール(舞台上) 指揮:広上センセ。 

☆ついに初めての全体練習です。ソリストから合唱までほぼ全員勢揃いです。やはり歌が入ると感動もひとしおですね。曲の作りもよく

理解できるようになりました。

 ここで最大の問題点が発覚しました。もともと狭いオーケストラピットの中では舞台上とは大きく異なる並びで演奏するのですが、

今回はまたさらに恐るべき位置でトロンボーンは演奏しなければなりません。そこはなんと指揮者から向かって左側、いつもとは正反対

で、なんちゃってウィーン風の並びです。いつもなら右側にいる2nd奏者が左側にいます。目の前はトランペットですがその前には

2ndヴァイオリン軍団!一番右外側にはコントラバス、これはちょうどいつもと正反対なので問題は少ないですが、恐らく一番迷惑

しているのはヴァイオリンの皆さんでしょう。トロンボーン・トランペットのホーンセクションの至近距離からの直撃を受けることは

普段ないでしょうから。実は一番残念なのはこの位置からでは舞台上の歌手が見えそうにないことです。こりゃ失敬!


7月29日(土)19:00〜21:30

 鵠沼公民館 指揮:櫻屋敷滋人先生(藤沢市民オペラ副指揮者)

☆第4幕をじっくりやりました。私はバストロンボーンパートをやりました。このパートはC組で演奏しますが、その他の組はチューバ

で演奏します。特にイタリアの作曲家に多いのですが、3本のレギュラートロンボーンの下の音域に「トロンボーンバッソ(バス)」を

指定することがあります。音域の都合上、通常はチューバで演奏しますが、厳密にいうとトロンボーンとチューバの楽器の属の違いから

音色が異なるために、頻繁にオペラの演奏をするオーケストラでは「チンバッソ」や本格的になると「コントラバストロンボーン」を

使用することもあるようです。私はいつもの楽器でやります。本格的じゃないなぁ...

 1番以外は正規のC組メンバーが揃いました。4パートがトロンボーンで統一されているのも音色的にはおもしろいものです。かための

音質が劇的効果を高めます。とはいっても「トスカ」のような曲ではないのでなんともはや、ですが。

 私のテクニック不足のせいでペダル音域がかなり不安なのですが、それも気合いを入れてなんとか無事にいけそうな感触を得ました。

 これにて私のオーケストラ練習は終了です。8月5日・12日はお休みをいただきます。次回は組ごとに別れての本格的なオペラ練習

なのです!いよいよか...


7月22日(土)18:30〜21:00

 藤沢市民会館大ホール 指揮:三原明人先生(藤響常任指揮者・藤沢市民オペラ副指揮者)

☆第1幕から第3幕までをやりました。私は3番、最も吹く機会の多いパートです、といっても2回ですが。メンバーも正規のA組の

面々が揃い意気揚々でしたが...

 時間的には長かったのですが、トロンボーンセクションの絶対的な稼働時間は大したことなく不満の残る練習でした。オペラは大規模

ですから1セクションのことだけ気遣うのは不可能だと思いますが...よって以上、いうことなし!


7月20日(木)14:00〜16:00、19:00〜21:00

 藤沢市民会館大ホール 指揮:広上淳一先生(本番指揮者の初登場!)

☆今日は本番指揮者の広上さんが初登場とあいなりました。思えばヴェルディ「レクイエム」以来のことです。

 あの時の本番では広上さんの靴の裏が見える(なんでか?)ほどの大熱演に大いに感動したおぼえがあります。さて今回のプッチーニ

「ラ・ボエーム」も期待が持てそうです。

 さっそく第2幕のラストから!ここではバンダというオペラの舞台上で演奏するいわば別働隊とのややこしい入りの練習です。

オーケストラがゆったりとした3拍子で進む中、バンダはまさに帰営する軍楽隊のシーンで割って入ってきます。当然2拍子です。

なかなか思うように合いません。バッチリ合えば唐突な入りがそれはそれで効果的な場面ですが。

 第2幕は全曲中でもっともトロンボーンが吹く場所の多いところです。他は...ごく少ないので練習としては貴重な吹きどころと

なります。気合いを入れないと。でも午後の練習のトロンボーン・セクションは2人しかいないので私は2・3・Bassパートを

とっかえひっかえでやらなければならないのです。まあ、好きでやっているので心配ないのですが。幸いにもトロンボーンセクション

(バストロンボーンを含む)は音域がそれほど広くないので私にだって演奏可能です。

 さすがに広上師匠(勝手にこう呼ばせていただきます)はキューも明確で吹きやすいことこの上ないです。オペラは音楽の起伏が

激しいので指揮者の意向が演奏者に伝わらないと、とたんに演奏しにくくなってしまいますが、師匠はさすが師匠!音楽の流れがよく

理解できるのです。これなら数多いtacet(お休み)を乗り越えて楽器が吹けるってモンですな。