参考文献/史資料一覧

 

吉田稔麿と彼をとりまく人物・環境・時代背景等に関する史・資料一覧。当サイトにおける吉田稔麿研究および長州藩関連等の参考文献です。(ここに紹介しているのは全て吉田沙羅の蔵書で、図書館や友人知人から借りて読んだものは含まれていません。←内容に関するお問い合わせにお答え出来ない為。ご了承ください) 青字のタイトルは当月追加分です。 おすすめの本には、コメント欄にが付いています。

珍しいものは少ないし、偏りもありますので、この文献リストが参考になるかどうか判りませんが、絶版・版元品切れ(と思われる)本には、古書店での入手難易度を付けました。入手可能な本の場合、古書店での価格相場を付記していますが、あくまで目安としてご覧ください。難易度が「かなり難」でも、絶対に見つからないということではありませんので、頑張って探してみてください。

 

吉田稔麿と松下村塾関係、長州藩  幕末維新関連書籍  古地図、生活史、思想・精神史  史料を読む為の参考書

おすすめの小説

 

吉田稔麿と松下村塾関係、長州藩に関する史・資料

書名

著者名

出版社

初版

コメント

松陰先生と吉田稔麿

来栖守衛

マツノ書店

1990

吉田稔麿(栄太郎)唯一の伝記・史料集。年譜、詩歌、書簡、文書等がまとめられている。松陰先生、高杉晋作、桂小五郎他よりの書簡・文書もあり、稔麿を知るのにまず押さえておきたい本。但し、史料の多くは漢文(書き下し)。巻頭に稔麿筆の母宛て書簡や昭和初期に写された稔麿生家の貴重な写真が載っている。昭和13年に山口県教育会から発行されたものの復刻版。500部限定、番号入り。
古書入手/可 (6000〜10000円)

松陰先生の教育力

廣瀬 豊

東京武蔵野書院

1934

松陰先生と吉田栄太郎(稔麿)、入江杉蔵(九一)との教育関係を浮き彫りにし、その教育の実情と影響力を探ろうとする書。上記の『松陰先生と吉田稔麿』にも多く引用されており、資料価値はかなり高い。余裕があれば是非読んで頂きたい本。マツノ書店さんから復刻版が出ているが、現在品切れ。
古書入手/やや難

池田屋事変始末記
新選組と吉田稔麿

冨成 博

新人物往来社

1975

池田屋の変に至るまでの稔麿の伝記を小説仕立てで紹介しながら、池田屋事件の真相に迫る書。「小説仕立て」といっても書き手が研究者であるだけに、明らかな "虚構" はありません。栄太と松陰先生の別れの場面、最期の自刃の場面は泣けます…。栄太ファン必読の書!
古書入手/やや難

霊山歴史館紀要
第16号

 

霊山歴史館

2003

霊山歴史館発行の論文集。町田明広「池田屋事変における吉田稔麿について」は、信頼性の高い史料・書簡から大変興味深い新説が導き出されています。稔麿に興味を持つ方は勿論、池田屋事件の謎を追求したい方は是非!読んでみて下さい。その他の論文も読み応えのあるものばかり。

松下村塾の人びと

海原 徹

ミネルヴァ書房

1993

村塾に学んだ92名の塾生たちの出自・学歴・幕末維新期における活躍等を克明に追跡した大著。塾生達のプロフィールを知りたい人におすすめ。

吉田松陰と松下村塾

海原 徹

ミネルヴァ書房

1990

村塾のカリキュラム、来塾の動機、初期に在籍した塾生(栄太も!)の出席状況等を記録。村塾教育の全体像を浮き彫りにした画期的な書。

松下村塾
― 教育の原点をさぐる

池田 諭

社会思想社

1984

松下村塾生および塾生と関わった人々の略歴と、松陰先生の影響力についてまとめられている。教養文庫の1冊。古書店で時々見かけるので、興味のある方は「第1章・村塾教育の意味」(約10ページ)だけでも読んでみて!
古書入手/可 (300〜500円)

松下村塾

古川 薫

新潮社

1995

指導者としての吉田松陰、人間形成の場としての村塾について詳しく解り易くまとめられた書。入門書に最適。村塾関連人名録、略年表付き。

吉田松陰門下生の遺文

一坂太郎

世論時報社

1994

萩市の旧家の古襖の下張りに使われていた松陰門下生達の手紙を、著者が専門家と共に解読し、その一部について解説している。栄太郎に関するものは、彼が嘉永6年と安政2年に父・清内との連名で萩の自宅の隣に住む大野氏に江戸から宛てた4通が紹介されている(筆は全て清内)。他に久坂、入江の手紙もあるが、品川弥二郎が父に宛てた手紙が多数見つかり、その多くを紹介。弥二ファンは必見の書。
古書入手/可 (1500〜3000円)

歴史と人物 
特集・吉田松陰と
若き志士たち

 

中央公論社

1981

『歴史と人物』昭和56年4月号の特集。奈良本辰也「維新史における松下村塾」、古川薫「史伝吉田松陰」、江崎誠致「『草莽』の典型 久坂玄瑞」、杉森久英「天才 高杉晋作の癖」等興味深い論文のほか、松陰先生から高杉宛ての全書簡を掲載。
古書入手/可(500〜1000円)

別冊歴史読本
吉田松陰と
松下村塾の青春

 

新人物往来社

1989

『別冊歴史読本』平成元年3月号。タイトルの通り、若き師松陰の許に学んだ塾生達の紹介や村塾関連年譜、遺品や墓碑の案内等を掲載。17歳の吉田栄太郎(稔麿)が松陰宛に書いた手紙(安政4年9月)、久坂から高杉宛の手紙(安政6年)等も写真付きで紹介されている。塾生達のプロフィールは解りやすくて◎。
古書入手/可(1000〜1500円)

幕末・明治
萩城下見聞録

林 茂香

マツノ書店

1975

安政5年、萩の下級武士の家に生まれた著者が当時の暮らしぶりを書いた本。手習場や家塾について詳しい。稔麿や俊輔の逸話もあり。昭和10年刊の『幼時の見聞』の改題、復刻版。

防長維新関係者要覧

田村哲夫

マツノ書店

1995

防長の維新関係者ミニ事典。資料等を読んでいて、知らない人物に出会った時にとても便利。生没、字、雅号、変名等も記載。

防長維新関係者
雅号便覧

田村哲夫

マツノ書店

1997

防長の維新関係者の雅号が調べられる便利な本。名前と雅号の両方から引くことが出来る。

霊山祭神の研究
続編二 長州藩

 

霊山顕彰会

1989

霊山護国神社に墓碑がある長州藩および同藩に関係の深かった他藩の志士たちの略伝。変名・別名一覧表、木戸孝允神道碑の碑文の解読付き。

木戸孝允展

 

霊山歴史館

2001

平成13年、霊山歴史館にて開催された春の特別展「木戸孝允展」のパンフレット。

高杉晋作覚え書

一坂太郎

東行記念館

1994

高杉晋作研究家である著者が、新聞・雑誌等に発表したものをまとめた書。史料の裏付けによる考察をエッセイ風に書かれているので、とても読みやすく面白い。学研から出ている『血誠 新撰組』に発表された吉田稔麿の紹介も掲載、ファンには嬉しい稔麿筆の書簡の写真付き。
古書入手/やや難
高杉晋作を歩く 一坂太郎 山と渓谷社 2002 晋作ゆかりの地を豊富な写真とガイド付きで解説。史跡めぐりに便利な本。

晋作語録

一坂太郎

山口新聞社

2000

高杉晋作が残した言葉より115を選び出し、晋作の人間性に触れようとする書。簡潔にまとめられていて、読みやすい。
高杉晋作100問100答 一坂太郎 萩ものがたり 2004 萩市による萩開府400年記念事業「萩ものがたり」Vol.2。高杉晋作の生涯をQ&A形式で解りやすく解説。

高杉晋作と久坂玄瑞

池田 諭

大和書房

1966

高杉・久坂の行動と思想を追求。彼らと関わった村塾生(とりわけ吉田・入江)についても書かれている。
古書入手/可(1000〜2500円)

久坂玄瑞

香川政一

東行庵

2000

久坂玄瑞の伝記。出典不明ながら、面白い逸話が多い。昭和14年に含英書院から出版されたものの復刻版。500部限定。

久坂玄瑞

武田勘治

道統社

1944

昭和19年に出た久坂玄瑞の伝記。マツノ書店さんから復刻版が出ている。戦時中という時局に左右されず、冷静に久坂の行動・思想を分析。文章は平易で読みやすい。
古書入手/やや難

久坂玄瑞

武田勘治

マツノ書店

1998

上記の復刻版。今読んでもさほど時代を感じさせない、優れた伝記。大変有り難いことに、妻木忠太編「久坂玄瑞年譜」(妻木氏編『久坂玄瑞遺文集』上巻、昭和19年刊より)が巻末に付いている。

久坂玄瑞の精神

和田健爾

京文社書店

1943

前半は「久坂玄瑞の生涯」と題した伝記、後半は「久坂玄瑞の思想」として著作を紹介・解説。書かれたのが戦時中ということで内容に時局が反映されているのは仕方がないところ。
古書入手/やや難

奇兵隊
死士・久坂玄瑞

長 文連

三一書房

1965

久坂が組織した光明寺党が奇兵隊へと発展してゆく様が詳細にまとめられている。読みやすい文章なので、入門者にもおすすめ。久坂を褒め過ぎ?と思わなくもないが、久坂および松門ファンには嬉しい内容。
古書入手/やや難

久坂玄瑞全集

福本義亮

マツノ書店

1992

久坂玄瑞の詩歌、文章、書簡、友人・知人からの書簡、日記、雑記等をまとめた久坂研究に欠かせない史料集。但し、殆ど漢文なので、素養がないと少々辛いかも…。昭和9年発行の『松下村塾の偉人 久坂玄瑞』(誠文社)の復刻・特装版。600部限定、番号入り。

久坂玄瑞遺墨

一坂太郎

東行庵

1994

久坂玄瑞の詩歌や書簡などを写真で公開した本。東行記念館の一坂太郎氏の解説。筆跡が知れるので、久坂ファンには美味しい1冊。500部限定、番号入り。
古書入手/やや難

久坂玄瑞遺文集 上巻

妻木忠太

泰山房

1944

安政3年〜文久元年までの久坂の書簡および関係史料を収録。全3巻になる予定だったが、残念ながら戦災で中・下巻の原稿が失われてしまった。全集に未収録の史料が納められているので貴重。
古書入手/やや難

興風集

久坂通武
(玄瑞)ほか

田中屋治兵衛
(松下邨塾版)

1868

明治元年10月に発行された志士詩歌文集。久坂玄瑞の「追懐古人詩十首」をはじめ吉田松陰、梅田雲浜、橋本左内、頼三樹三郎、月性らの詩歌と、水戸藩士・蓮田市五郎の遺書がまとめられている。和装袖珍本(豆本)。
古書入手/かなり難

入江九一資料集

入江 遠

1994

入江九一の孫である著者がまとめ上げた、九一に関する唯一の史料集。九一筆の書簡、漢詩等も多数掲載。松陰先生から杉蔵(九一)宛ての書簡中には、栄太(稔麿)に関する記述も多く、九一が稔麿に贈った漢詩も掲載されている。別冊29ページの補遺(付正誤)付き。

吉田松陰 留魂録

古川 薫訳

徳間書店

1990

言わずと知れた吉田松陰先生の遺書。『留魂録』全文と現代語訳のほかその成立事情などもまとめられている。

忠正公(毛利敬親)
勤王事績

中原邦平

防長史料出版社

1974

長州関係の書籍によく出てくる史料。明治42年に出版された同書の復刻版。稔麿が朝陽丸事件を解決した経緯の詳細あり。また、司馬遼太郎氏が引用したことで有名な、池田屋に向かう前、髪を結っていた時に元結が三度切れた話も載っている。古い本のわりに、口語調なので読みやすい。
古書入手/可(12000〜15000円)

来嶋又兵衛傳

三原清尭

小野田市歴史民俗資料館

1992

松陰門下生達とも繋がりの深い長州の偉傑、来嶋又兵衛翁の伝記及び系図・書簡等を収めた史料集。他の書に未掲載の栄太(稔麿)からの書簡も数点掲載されている。昭和38年に来嶋又兵衛翁顕彰会から出版されたものの復刻版。年譜の追補版(別冊)付き。
古書入手/やや難

傳家録

堀眞五郎

堀 眞道

1968

松陰門下生達と親交の深かった堀眞五郎による幕末維新懐古録と言うべき書。大正4年に著者の実子・堀栄一氏によってまとめられ、身内にのみ贈呈されたものを、実孫である編者・堀眞道氏が復刻。書簡、詩文もあり、著者の当時の交友関係がよく解る。
古書入手/可(8000〜10000円)
久保松太郎日記 一坂太郎
蔵本朋依編
マツノ書店 2004 長州藩士の久保松太郎が残した安政3年〜明治4年までの日記をまとめた書。幕末維新における長州藩研究の資料であるばかりでなく、個人の日記としての面白さも併せ持つ。当時の食生活なども解って面白い。

歴史研究
特集/幕末の動乱
"禁門の変"

 

歴史研究会

1993

「歴史研究」1993年5月号の特集、"禁門の変" より。一坂太郎氏による基礎知識の解説と、歴史研究会の会員によるコラムが中心。

長州奇兵隊
勝者のなかの敗者たち

一坂太郎

中央公論新社

2002

中公新書の1冊。明治維新の立役者となった長州藩の栄光の歴史に潜む陰の部分にスポットが当てられた書。史料や伝承を辿り、歴史の中の「真実」を追究しようとする著者の意気込みが感じられる。談話調で書かれているので読みやすい。

長州藩部落解放史研究

布引敏雄

三一書房

1980

長州藩における被差別部落の実態と、解放への胎動を時代を追って解説した書。稔麿が「屠勇取立」に関する意見書を藩に提出した頃の書簡が掲載されていて、彼がいかに差別される人々の解放へのエネルギーを鋭敏に感じ取っていたかが理解できる。栄太(稔麿)ファンにはぜひ読んで欲しい。
古書入手/やや難

長州藩の経営管理

林 三雄

文芸社

2001

「財政再建とリスク管理に成功した長州藩の戦訓に学び、経営する心の原点を強調する経営警告の書」とカヴァーに書かれているように、長州藩の財政・人事・組織を現代風に解説したビジネス書。組織図や年表が豊富で読みやすい。

歴史の旅10
長州・薩摩・土佐
維新の群像

 

小学館

1974

歴史の旅(全10巻)の1冊。幕末維新の群像を追いながら、長州・薩摩・土佐(+宇和島)の歴史と史跡を紹介。長州に関しては、萩を池田諭氏、下関を南条範夫氏が書かれている。カラー&モノクロ写真多数。
古書入手/可(1500〜2000円)

 

幕末維新に関する史・資料

書名

著者名

出版社

初版

コメント

江戸お留守居役の日記
寛永期の萩藩邸

山本博文

読売新聞社

1991

寛永期に萩藩江戸屋敷にて留守居役を務めた福間彦右衛門が残した日記(のちに『公儀所日乗』と名付けられた)を元に、意外と知られていない留守居役の仕事ぶりとその実態、二千人が暮していた江戸藩邸生活を解りやすく解説。

維新への胎動(上)
寺田屋事件

徳富蘇峰

講談社
(学術文庫1097)

1993

近世日本国民史『文久大勢一変』上篇。文久年間における水戸・長州・薩摩・土佐藩らと会津藩および幕府側、朝廷などの動きを追った書。上巻は、丙辰丸盟約から寺田屋事件までを取り上げる。とりわけ興味深いのは、京都・江戸での長井雅楽の活動、長井と吉田松陰およびその門下生達との確執に関する記述。

維新への胎動(下)
勅使東下

徳富蘇峰

講談社
(学術文庫1258)

1996

近世日本国民史『文久大勢一変』下篇。下巻は、横井小楠の活動、会津藩主・松平容保の京都守護職就任、土佐勤皇党の活動、幕府・朝廷の動き、攘夷志士の実行手段などを取り上げる。

近世日本国民史
攘夷実行篇

徳富蘇峰

明治書院

1936

上記と同じく『近世日本国民史』の1冊。生麦事件と薩英戦争、長州藩の外艦砲撃、奇兵隊編成、姉小路公知の遭難、真木和泉の運動、大和行幸事件などを取り上げている。
古書入手/やや難

その時歴史が動いた18

NHK取材班

KTC中央出版

2003

NHKで放送中の「その時歴史が動いた」の内容をまとめたシリーズ。18巻の内容は幕末に関するものが多く、長州関係では「久坂玄瑞、志に散る」、「大村益次郎、彰義隊撃破の時」の2編が収録されている。
坂本龍馬を歩く 一坂太郎 山と渓谷社 2003 坂本龍馬ゆかりの地を豊富な写真とガイド付きで解説。史跡めぐりに便利な本。

中岡慎太郎と坂本竜馬
薩長連合の演出者

寺尾五郎

徳間文庫

1990

薩長連合という大事業を着想・工作し、実現させた真の演出者が誰なのかを明らかにするドキュメント。中岡が「革命家」として果たした役割と、その功績を評価している。中岡ファンには嬉しい内容。
古書入手/可(500〜800円)

開国と攘夷

 

世界文化社

1966

「日本歴史シリーズ」の1冊。史跡・史料・人物の貴重な図版が多く、解説も解り易いです。巻末に歴史用語辞典、大名配置図と志士一覧が付いている。
古書入手/やや難

幕末維新解体新書

 

光栄

1998

幕末から維新にかけての時代の流れをイラスト付きで解り易く解説。稔麿の「戯れ絵」エピソードについての笑えるイラストが◎。娯楽系。

新選組・池田屋事件
顛末記

冨成 博

新人物往来社

2001

長州と新選組の両サイドから見た池田屋事件を、数多くの史料を元に検証。限りなく事実に迫ろうとする内容は大変興味深い。事件そのものだけでなく、事件が起こるまでの長州藩および新選組の動きや当時の思想・精神なども分析。

新選組戦場日記
永倉新八「浪士文久報国記事」を読む

木村幸比古

PHP研究所

1998 かつて新選組の「幻の第一級史料」と言われた永倉新八の手記『浪士文久報国記事』を現代語訳した有り難い本。訳と解説は霊山歴史館学芸課長の木村幸比古氏。新選組ファンは勿論、長州ファンにもおすすめ。

新選組 知れば知るほど

松浦 玲

実業之日本社

1998

「新選組と関わった維新群像」に吉田稔麿の紹介あり。彼の逸話に関するコラムも掲載されている。

 

江戸・京都・長州の地図・史跡案内、生活史関連、思想・精神史など

書名

著者名

出版社

初版

コメント

江戸切絵図で見る
幕末人物事件散歩

 

人文社

1995

嘉永〜慶応にかけての幕末江戸切絵図。有名な事件の説明付き。

嘉永二年萩城下町絵図

 

昭和礼文堂

  嘉永2年の萩城下町絵図を復刻したもの。1枚ものです。

文久三年癸亥皇都絵図

      文久3年の京都絵図。京都六角通柳馬場西入町の翠松園・平野屋茂兵衛元版。本ではなく、1枚もの。

新選組と幕末の京都

 

 

ユニプラン

2003

京都における幕末の史跡を写真付きで解説。収められている史跡の数はダントツに多く、このテの探索ガイドの中ではピカイチ。

京都府地名大辞典

 

角川書店

1982

歴史的地名と現行地名の総説。地誌についての解説付き。

復元 江戸生活図鑑

笹間良彦

柏書房

1995

江戸時代の武士と庶民の生活を解り易いイラストで表現。服装や生活情景を理解するのに便利。

角屋案内記

 

長松鰹o版部

2001

重要文化財に指定されている京都・島原の角屋の外観、内装を紹介する写真集。とりわけ2階の座敷(見学は要予約)は撮影禁止なので、この写真集の存在は有難い。

幕末志士の生活

芳賀 登

雄山閣

1982

生活史叢書シリーズの8巻目。幕末の志士の生態(!)について書かれた本。志士たちの特質、行動、資金源、女性関係、学問的素養などを詳しく解説。御楯組の『攘夷血盟』全文の口語訳と参加者名を掲載。
古書入手/やや難

お江戸の意外な
生活事情

中江克己

PHP研究所

2001

江戸時代の庶民の暮らしぶりをエッセイ風にまとめた本。

江戸時代
人づくり風土記 26京都

 

農文協

1988

聞き書きによる『江戸時代 人づくり風土記』シリーズの1冊。京都の伝統産業、経済、私塾に見る教育など。個人的には江戸時代の京都旅行、京都の出版業についての解説が面白かったです。

江戸時代
人づくり風土記 35山口

 

農文協

1996

上記シリーズの1冊。幕末維新の政局の主導権を握った長州藩の群像と、その風土的背景を中心に書かれていますが、萩焼や大内塗などの伝統産業や特産物についての解説もあります。西洋医学に関する記述が興味深いです。

島津家おもしろ歴史館

 

尚古集成館

1991

中世より薩摩国を治めた島津家の歴史と、幕末・明治に至るまでの出来事をエッセイ風に解説。読みやすくて面白いです。

維新志士 勤王詩歌評釋

小泉苳三

立命館出版部

1938

幕末維新勤王志士122名の詩歌と解説。志士の略伝が添えられているが、稔麿が松陰先生の甥になっていたりするくらいだから、あまりアテにしない方がいいかも。
古書入手/かなり難

義烈回天百首

染崎延房編

金松堂

1874

明治7年発行。幕末の人々の和歌を百人一首の形(イラスト付)で紹介した本。イラストには一喜一憂(笑)←久坂は男前に描かれてます。略伝が付いているものの、稔麿を松陰先生の甥と混同していたりするので、アテに出来ません(苦笑)。和装袖珍本(豆本)。
古書入手/かなり難

維新精神史研究

徳重浅吉

立命館出版部

1934

幕末の志士精神を分析した唯一の書だそうです。その他、維新改革の思想的背景、幕末の武家生活、一般人の洋夷観などについても述べられています。発行年が古いので、少々難解。
古書入手/かなり難

『明治維新』の哲学

市井三郎

講談社

1967

幕末維新における尊皇攘夷派の思想と行動を解り易く解説。水戸派の人々と吉田松陰門下生達との明確な違いが手に取るように解ります。「攘夷」「倒幕」の思想に疑問を持つ方は是非ご一読を。

明治維新の源流

安藤英男

紀伊國屋書店

1969

タイトルの通り、維新の先覚となった人々の思想・行動を解説。高山彦九郎、蒲生君平、頼山陽、藤田東湖、吉田松陰らの事績や漢詩が解り易く説明されています。

日本の思想20
幕末思想集

鹿野政直編

筑摩書房

1969

久坂玄瑞 『廻瀾条議』、橋本左内 『啓発録』、横井小楠 『国是三論』、坂本竜馬 『船中八策』など幕末を代表する志士達の論策、水戸派の尊皇攘夷論である会沢正志齋 『新論』等が現代語訳で読める有り難い本。(漢文の書き下し併記) また、幕臣の思想として福沢諭吉の建白書や勝海舟の日記、川路聖謨の遺書等も掲載(現代語訳付き)。
古書入手/やや難

日本外史

頼 山陽

春陽堂書店

1936

頼 山陽の名著。源氏・平氏から北条・楠・新田・足利・武田・上杉・毛利・織田・徳川の諸氏に至るまでの歴史を書き連ねたもの。松下村塾でも教科書に使われました。注釈付きなのが有難いです。(全2巻)
古書入手/可(3000円前後)

講孟余話

吉田松陰

岩波書店

1936

松陰先生が野山獄で囚人を相手に講義した孟子の解釈をまとめたもの。校訂は松陰研究者の広瀬豊氏。1999年に岩波文庫から復刊になりました。

中国古典百言百話4
孫子

村山 孚

PHP研究所

1994

有名な中国の兵法書。代表的な200の名言を選び出して解説。原文・読み下し文付き。

中国古典百言百話7
論語

久米旺生

PHP研究所

1994

上記と同じシリーズ。

新刻改正 論語

   

江戸末期

全4冊。江戸末期刊の教科書みたいな本。全文漢文。難しくて殆ど読めないけれど、当時の書物の雰囲気を知る為に購入。和本。
古書入手/かなり難

 

史料を読む為の参考書

書名

著者名

出版社

初版

コメント

旧字・旧かな入門

府川充男
小池和夫

柏書房

2001

常用漢字・人名漢字の新旧対照表や歴史的仮名使いについての解説、用字・用語字典などが載っていて重宝します。

基礎 古文書のことば

秋山高志

柏書房

2001

近世の古文書や記録・写本・版本類に頻出する用語を解説した本。

江戸かな古文書入門

吉田 豊

柏書房

1995

往来物や百人一首、草紙に使われているかなを読む為の入門書。50音のかなの字母と種類がまとめられているので、書簡等の解読に役立ちます。

Wolters
Nederlands Koenen

 

Wolters-Noordhoff

1987

オランダ語の辞書。蘭英辞典も同じ出版社から出ています。

Nederlandse grammatica
voor anderstaligen

 

NCB

1985

外国人向けのオランダ語の文法書。少しでもオランダ語をかじったことのある人なら、使いやすさを実感できると思います。

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