4月20日(日) 曇り時々晴れ 

朝10時に宿を出発、いよいよ三国峠に参ります!
その前に必要な物を買いに、越後湯沢駅へ行きました。用を済ませて、三国街道(国道17号線)をひたすら南下。この辺りは春スキーが楽しめるとあって、シーズン最後のスキー客で賑わっている様子。宿(貝掛温泉)を過ぎると、二居(ふたい)峠のトンネルを通ります。地図によると、標高810メートルだとか。更に南下を続けると、「三国」の文字が目立つようになります。スキーで有名な苗場もこの辺りです。浅貝を過ぎて暫く行くと、三国トンネルが見えてきます。トンネル手前の左側に駐車スペースがあるので、車を其処に置いて、「三国路自然歩道」(新潟側登り口)へ。



三国トンネル入口(写真左)と、自然歩道への道(写真右)


写真の左側に写っている駐車スペースを越えて、自然歩道の入口へ進み、そこからは徒歩で。



 

行く手を阻む残雪!(写真左)と、渓流沿いの雪(写真右)


ところが、いきなり雪に行く手を阻まれた〜!(笑)
これがもう、少しなんてものじゃなくて、結構深いのですよ。何気なく足を踏み入れようものなら、ざくっと奥まで入ってしまう! 右の写真は渓流沿いに積もった雪を撮影したものですが、雪の厚みは1メートル以上あります。凄いよ…!てか、わたくし雪国を甘くみておりました。4月も半ばを過ぎたことだし、雪はもうないだろう、なんて軽く考えていたのです。
途中で出会った(下りて来られた)男性が、「社のところまでなら(軽装でも)大丈夫でしょう」と教えてくださったので、残雪に負けず、三国権現を目指すことに。
大小の石、沢山の小枝、そして雪!という障害物?と闘いながら、峠道を登りました。それにしても、昔の人の健脚ぶりには本当に感心します…否、現代人が弱くなってるのか(苦笑)。加えて、日頃の運動不足やら歳を痛感しましたねぇ(^^;; 体育会系だったのは、最早遠い昔の話。次回こういう史跡を訪れる時は、もっと鍛え直してから登るぞ!

さてさて。45分ほど登ったところで、漸く目的地に着いたようです。が、三国権現の鳥居が…雪に埋まってました!



 

三国権現の鳥居(写真左)と、燈籠(写真右)


鳥居も燈籠も、このとおり…。此処から三国山の頂上までは、ほぼすっかり雪に覆われていました。よく考えれば、三国峠の標高は1200メートル。雪が残っていても不思議ではないですよねー(笑)。

取り敢えず、此処で一旦引返して車に戻り、三国トンネルを抜けて群馬県側の永井宿へ。かつて上杉謙信が関東へ向かう途中、そして長岡藩等の参勤交代の休泊地として賑わいを見せていたという宿場です。本陣だった建物は残っていませんが、永井宿郷土館に当時の写真や史料が展示されています。
郷土館の駐車場をお借りして、永井宿から再び三国峠に登ることにしました。郷土館の方(多分、館長さんだと思います。親切なおじさまでした)のお話では、1時間半くらいかかるよ、との事でしたが、久吉ちゃんが伝説と化した?大般若塚までは行ってみたかったので。




永井宿の案内板(写真左)と群馬側からの道(写真右)


不思議と、此方側には雪は殆どなくて、大般若塚付近に幾らか残っていたくらいでした。




大般若塚


町野久吉が一番槍の功名を挙げ、華々しい戦死を遂げた場所がこの大般若塚。その勇猛な戦いぶりは、かの「キング」誌にもドラマティックに書かれたほどです(一人対千二百人は流石に有り得んだろ…と思うが)。140年前に想いを馳せつつ、彼の地を後にして、永井宿に戻りました。

郷土館のところで、館長さんの奥様が心配してくださっていて、そのお心遣いがとても嬉しかったです。駐車させて頂いた上、三国峠のパンフレットも頂いたり、ご夫妻には色々お世話になりました。そして久吉のお墓への行き方を教えて頂きました。




町野久吉のお墓への道(写真左)とお墓横の案内板(写真右)


永井宿から国道17号線を猿ヶ京方面に少し行くと、左手にトラックステーション(トラックの休憩所)があります。其処に駐車させて頂き、道路を渡って、「中部北陸自然歩道」(上記写真)のところを左に向かいます。そのまま道なりに進んだところに町野久吉墓所があります。現在のお墓は昭和35年に建てられ、墓前祭には甥の武馬氏(町野主水子息)も参列されたそうです。私はお墓の写真を撮らない主義なので、写真がなくてごめんなさい。他サイト様や関連書籍に紹介されていますので、其方をご覧いただけると有難いですm(_ _)m。
お墓の隣に、久吉の逸話を伝える案内板がありました。写真を載せてみましたが、読めるかな…?(←いずれ史跡写真館にて大きい画像も掲載します)
因みに、郷土館の館長さんご夫妻は久吉の名前を「ひさきち」と読んでおられましたw

お参りを済ませて、宿に帰り着くと、早速温泉に(笑)。夜の食事の際、越後ワイン(白)を飲みました。少し甘めですが、さっぱりしていて美味しかったです♪

 


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