CITY COLLECTION
どこからかベルの音が聞こえてくる。
まだ夜も明けかからない午前四時。とあるマンションの一室。真っ暗な六畳和室に響き渡るそれはどこかくぐもっていて、夢心地の部屋の住人の耳に低く刺激をおくっていた。
真っ暗闇に、むくっと起き上がる者がいる。長身の真っ赤な髪のその男はあたりを見回し、時計を見るとぱちっと目を覚ました。
「こんな時間かよ。ったく非常識な野郎だぜ。どこのどいつだ」
ちょっと音のおかしいベルはどうやら電話のようである。この部屋の主、桜木花道はいつもの場所をさがして携帯電話を取った。しかし、当然鳴り止むはずの電話のベルは止まず、受話器の向こうにはツーという発信音が鳴るばかり。
首をかしげてよくよく聞いてみれば確かに自分の電話とは多少ベルの音が違うようである。だが、この部屋の中で鳴っていることは間違いない。花道ははっとして飛び起きた。そして明かりをつけて本格的に音の発信源をさがし始める。しばらくして二つ目の携帯電話をタンスの隅から取り上げた花道の顔にはみるみるうちに怒りが込み上げて……
「ふざけんじゃねえぞてめえ流川! 今日こそ決着つけてやる!」
勢いよく部屋を飛び出し、隣接する流川の部屋のドアを大きな音を立てて開けた。
「流川! 起きやがれ! この桜木の怒りの鉄拳を受けてみろ!」
大小さまざまなキツネのぬいぐるみの散乱するこの部屋で、花道はぬいぐるみをかきわけて流川のベッドの脇に立った。そして、すこやかに眠る流川のボディに鉄拳を打ち込んだまではよかったが、次の瞬間、拳を押さえてのたうち回ったのは花道の方だった。
「いってえ……いったいなんだって……」
強引にふとんを剥いでみると、流川は愛用のライフルを抱えるようにして眠っていたのだ。
「この……一度ならず二度までも。なめんじゃねえぞコラァ」
「待て、花道! いったいなにやってんだこんな真夜中に!」
騒ぎを聞きつけたのだろう。向かいの部屋から飛び出して来たのは水戸洋平である。いつもはオールバックに整えた髪も、今は洗いたてのまま自然に放ったらかしている。流川を殴ろうと今まさに拳を振り上げた花道を間一髪で抑えつけていた。
「止めるな洋平! こいつ、オレの部屋に自分の携帯置いときやがったんだ。こんな真夜中にベル鳴らして安眠妨害もいいとこだ。こらしめてやる!」
「落ち着け! とにかく流川を起こそう。あんまり騒ぐと近所の住人に文句言われちまう」
「くっそう! この寝呆け流川! とっとと起きやがれ! さっきから電話のベルが鳴り止まねえんだよ!」
それにしてもしつこいべルである。すでに数十回を数えるというのにいっこうに鳴り止む様子がない。花道のがなり声にようやく流川は目を開けた。だが、頭の方はまだまだ寝呆けたままらしかった。
「……どうしてどあほうがオレの部屋にいるんだ」
「んだとコラァ!」
「落ち着け花道。とりあえず電話だ電話」
「判ってる洋平。おい、流川! てめえの携帯がさっきから鳴りっぱなしなんだよ! 近所迷惑だからさっさと取りやがれ。それからこいつによーく言っとけ。ベルは十回までが常識だってな」
寝呆け眼の流川に洋平も一言。
「判ったな、流川。とりあえず電話を取ってくれ。あとのことは明日話そう。……花道、オレ達は寝るぞ」
洋平に促されて花道もとりあえず部屋から出る。そのうしろで流川はようやくベルの音を消した。流川の低い声が聞こえてくる。
「もしもし……Yes,this is Fox.……ya,……ya,……」
ドアを閉めて、洋平は眠い目をこすりながら花道に笑いかけた。
「よく我慢したな、花道。えらいぞ」
「朝んなったらオレあいつのこと殴る。止めるなよ、洋平」
二人がけんかになるとなんだかんだと言ってはいつも止めに入るのは洋平の役目である。だが、今日は少し状況が違っていた。断片的に盗み聞いただけだったが、明らかに悪いのは流川の方だ。
「止めねえよ。好きなだけやりあえ。いくらなんでも今回ばかりは非常識過ぎる。いくら自分の寝起きが悪いからって目覚まし代わりに花道利用するなんて許せるか」
「おお! 絶対許せねえ! ……なんかむかっ腹立ってきたぞ。今回はあいつ追い出してもいいか?」
二人のけんかはいつものことで、言ってみれば一種のレクリエーションのようなものである。割に楽観的な洋平は、いくらなんでもそこまで話が発展するとは思っていなかった。
「ほどほどにな。謝ったら許してやれよ。……にしても、国際電話みたいだったな、流川。あっちの知り合いに番号教えてるとは思わなかったぜ」
「いっそアメリカでもシンガポールでもどこへでも帰っちまえ!」
「そう邪険に言うなって。今回はお前の味方んなってやるから」
花道の背中を押して部屋の前まで来る。そのわずかな間に花道の様子が変わりはじめていることに洋平は気がついていた。うつむいたまま、ちょっと真顔で考え込む。洋平のあまり見たことのない花道だった。
「花道?」
ゆっくり振り返った花道に、洋平はかなりの違和感を覚えた。
「洋平……真夜中の電話は不吉だよな。オレ、嫌いだ」
「花道」
「……何でもねえ。おやすみ」
明らかに追及されることを拒絶している花道に、洋平はそれ以上話しかけることができなかった。
そして、物語はこのひたすら大迷惑な一本の電話から始まるのである。
さて、この高級マンションというに恥ずかしくないマンションに住む三人、実は新精鋭の泥棒さんである。結成からまだ半年、今売出し中の通称『レッドフォックス』といえば、ご近所では知らないものとていないほどの大泥棒(?)なのだ。地域に根を張り泥棒稼業に精出すこと数件、それらは今のところことごとく成功を収めている。怪盗ルパンにはまだ遠く及ばないが、いずれはそうなることを夢見る若者達なのだ。
真夜中に電話の音に叩き起こされ、機嫌も最悪な赤い髪の男は桜木花道、通称レッドである。自己流の格闘技で二十人の警官と大立回りを演じ、みごと逃げおおせるという快挙をやってのけた肉体派の泥棒だ。綿密に計算された作戦をいつの間にかめちゃくちゃにして、しかもどうにかこうにか成功に導くというはた迷惑な男でもある。
そして寝とぼけたままほかの二人にひんしゅくを買った男は流川楓、通称フォックスという。元スナイパーでライフルの名手。本人曰く伝説のスナイパー、フレッド=ラングの再来と言われるほどの腕を持つ。キツネのぬいぐるみ集めが趣味で、その趣味が行き過ぎてほかの二人の怒りを買ったことはまだ記憶に新しい。
そして、その二人の間に入ってなだめ役に回るのが水戸洋平、通称ラビットである。泥棒としてのあらゆることに通じ、作戦も機械の扱いもすべてこの洋平の役目である。その名の通り身が軽く、器用であると同時に、なぜかこの家のハウスキーパーの肩書きも持つ。怪盗レッドフォックスの事実上のリーダーであるのだ。
さて、真夜中に大迷惑な電話で起こされたこの三人、一番最初に目覚めたのはレッドこと桜木花道である。夜明けとともに目覚めた花道はトイレに行きがてらフォックスこと流川楓の部屋のドアを睨みつける。そしてトイレに入り、出てきたところまったく同時に流川がその部屋のドアを開けたのだ。
いつも一番最後まで寝ている流川である。桜木は驚きはしたものの、ほんの三時間前の出来事を思い出して怒りに目を血走らせた。
「おう! てめえ流川! さっきのおとしまえどうつけてくれるんだ? ええ?」
今にも殴りかからんばかりの花道である。流川はちょっと眠い目をこすって、しかし意外なことに目を伏せて言ったのだ。
「……悪かった。以後気をつける」
驚いたのは花道である。あっけに取られて何も言えずにいると、流川は桜木の脇を通ってトイレに消えた。
まさかここまで下手に出られるとは……。毒気を抜かれ、呆然と立ちつくす。そうこうしているうちに三人目、ラビットこと水戸洋平も目覚めて部屋から出てきた。そして、ただ呆然としたままの花道を見つけて声を掛けたのである。
「おはよう花道。……どうした?」
「洋平……天変地異だ。ハルマゲドンが起こるかも」
訳のわからない言葉に、洋平も首をかしげた。
「何言ってんだお前」
「流川がオレに謝った」
「……ほんとか?」
流川という男はどこか自分の非を認めないようなところがある。それは花道から見た流川であって、洋平には一二度謝ったこともあるのだ。それに関して洋平は自分の考えを花道に話したことはなかったが、どうやら流川は洋平のことは自分と同格かそれ以上に見ているらしい。洋平が流川の悪いところを冷静に話して聞かせて、それを流川が納得できればきちんと洋平に謝って来る。だが、流川にとって花道は目下になっているらしいのだ。花道が何を言おうとまともに取り合うことはない。もともと人間関係をスムーズにするという努力をまるっきりしない流川は、花道の反発を買うだけ買ってことを大きくするのだ。その流川が何も言わずただ花道に謝るという事態を、洋平はこれ以上はないほどの異常事態として捉えていた。
「あいつ……変だぜ」
「ああ」
と、その時、流川は水の流れる音とともにトイレから出てきた。
「おはよう……ずいぶん早いな」
「寝てない」
洋平の呼びかけに流川は短く答えた。流川が寝てない。これもかなり異常な事態である。
「珍しいな、お前が寝てないなんて。何かあったのか?」
「……」
答えたくないと思えば流川は遠慮なく黙り込んだ。そのまま部屋に消える。呆然と見送った二人は、やがてどちらからともなく居間の方に移動しはじめた。ソファに座り、最初に口を切ったのは花道である。
「やっぱ、あの電話何か悪いことだったのかもな。……親が死んだとか」
「流川に家族なんかいるかな。そういう風には見えなかったぜ」
どういう訳か世間の裏街道に根を張る三人である。聞いたことはなかったが、洋平も花道も自分以外の二人が孤児であることを一度も疑ったことはなかった。流川も自分と同じ匂いがする人種だった。運命に翻弄されたという同じ匂いの。
「だいたいあいつ、仲間に追われて日本に来たんだろ? 何だって国際電話がかかってくるんだよ」
一年前、初めて流川と出会ったとき、二人は流川に誓った。自分達の命を助けてくれた代わりに流川を守ると。流川を、仲間として迎え入れると。
「……最悪の場合、あいつ居場所がバレて命ねらわれるかもな。オレ達も覚悟しねえと」
「なんの覚悟だよ。オレ達も命ねらわれるってことか? そんなん、流川だけの問題だろ? オレ達は善良な泥棒なんだぜ。どうして殺し屋に命ねらわれなきゃならねえんだよ!」
泥棒が果たして善良かどうかはおいておくとして、少なくとも二人に関しては命をねらわれる理由はまったくないのだ。だが流川は禁固百二十年の刑になるくらいは人を殺している。その流川が突然スナイパーを止めて泥棒になったからには、見つかれば命をねらわれたとしても文句の言える筋ではない。かつて仲間だった者達の手にかかることも十分にありうるのだ。
「まあ、危ないとなりゃ流川の方から何か言ってくるさ。それまでは普段通りにしてようぜ。なあに、大丈夫だよ。本当の殺し屋なら電話なんかかけてくるはずねえって」
「そうかもしれねえけど……」
「そのうち折をみて聞いてみるさ。お前はなにも考えるな」
もともと花道はそうものごとをじっくり考えるようにはできていない。すぐに忘れて普段通りに戻るだろう。
だが、洋平の中にはしばらくわだかまりが残ったのである。
そんな会話がレッドフォックスのアジトで交わされた二日後、一人の男が成田空港に降り立っていた。
かなりの長身である。ベージュのトレンチコートにサングラスをかけ、小さめのスーツケースを下げてまだ混雑の残る到着ロビーを迷いもせずに歩いてゆく。一見外国人のようではあるが、重力に反して垂直に立てられた黒髪と、ほっそりとした顎の線が、わずかに日本人であることを物語っている。これでサングラスを取ればハの字に垂れた目元が笑いを誘ってなごやかなイメージを紡ぎ出すのだが、まるでやくざのような濃い色のサングラスは、男を必要以上に危険に見せていた。
この男、本名を仙道彰という。そして、男の属する世界ではその名をエースと名乗っていた。
巷でエースといえば泣く子も黙る殺し屋さんである。しかしいくら本人が努力して恐そうに見せようとも、ひとたびサングラスを取れば必ずと言っていいほど他人になつかれた。その飄々とした喋り口もどこか人のよさを感じさせる。その上お仕事に関しては徹底してアフターフォローするので、一度エースを知ったお客は次は名指しで指名してくるのである。この道の人気者であることは言うまでもなかった。
この仙道、生まれはおそらく日本だったことだろう。しかし本人にその記憶はなく、本国を訪れるのはこれが二度目であった。税関を通り、通貨を交換して一歩空港の外に出た仙道は、思わずため息を漏らしていた。
「ああ……日本の匂いがする」
ひとりごちて、タクシー乗り場へ向かう。まずはどこかで商売道具を手に入れなければならないだろう。狙撃用のライフルを店で買うことができないというのは、日本という国の数ある欠点の一つなのかもしれない。
「さあて、フォックスは元気にしてるのかな」
そしてタクシーに乗り込んだ仙道は、迷うことなくフォックスの住む街の名前を運転手に告げたのであった。
さて、それはそれとして。
花道は先日のちょっとした出来事ことなどすっかり忘れていつもの調子を取り戻していた。洋平も心の中のことをうかつに表に出すほどまっ正直な人間ではない。流川はといえば普段から無口でおたっきーな人間である。数日後にはこの日のことなどなかったかのように平和な生活に戻っていた。
前回の盗みからすでに二週間が経っている。そろそろ洋平から次のターゲットの話が出るころであった。その期待に漏れず、洋平は二人を集めてファイルの資料をリビングのテーブルに広げていた。
「次のターゲット、これにしようと思う」
ファイルの一ページ目には新聞記事の切り抜きがあった。写真が二枚と十センチ角くらいの記事がある。花道と流川は目を凝らしてその記事の写真を見つめていた。
「FUJIMAコレクション? なんだそれ」
先走る花道にちょっと笑顔を漏らすと、洋平は言った。
「まずはその写真を見ろよ。左が藤真健司。藤真財閥の御曹司で、早くに引退した父親に代わって事業を一手に引き受けてるやり手の実業家だ。右が最近売り出し始めた芸術家の花形透。これは一年前の記事なんだけど、この二人が今組んで、ちょっとした計画を立ててるんだ」
洋平はファイルをめくって、一つの写真を差し示した。最近の藤真健司の写真である。その容貌は思わずため息が漏れるほどの麗しさだ。芸能界のアイドルでもここまで完璧な容姿の人間はそうはいないだろう。
「藤真健司は見ての通りのハンサムボーイで、関係者によるとかなりのナルシストでもあるらしい。その藤真が自分の容姿を芸術として永久に残そうなんて考えたんだ。けっこうマジでさ。そこで最近急激にもてはやされはじめた花形透って芸術家に白羽の矢を立てた。花形透は絵も描くし彫刻もやるんだ。その腕を見込んで、今あらゆる方法で自分の身体を芸術作品に仕立ててる。金にあかせてな。それがいわゆるFUJIMAコレクションな訳」
花道と流川がほぼ同時にため息を吐いた。これだから金持ちは……と言いたげな視線である。その心の内を正直に言葉にしたのは花道であった。
「自分の顔の絵え描いて何が楽しいんだ? そんなに自分の顔が好きなら鏡の中で暮らせばいいじゃねえか。その方がずっと安上がりだ」
「それは庶民の考えだって。金持ちはそういうことに金をかけるのが好きなんだよ。この記事が出てから一年経ってるからけっこういくつも完成してる芸術作品がある。今じゃ自分の顔に囲まれてホクホクなんでねえ?」
「オレなら絶対いらねえ」
花道はぷいと横を向いてしまった。そんな花道に代わって、珍しく流川が言った。
「要は自己満足の世界だ。こんなもの盗んで売れるのか?」
その言葉を待ってたんだというように、洋平は両手をたたいた。
「ところがどっこい、そうばかにしたもんでもねえんだ。この芸術作品、うわさによればそうとう芸術性も高くて、それだけでもかなりの値がつくものらしいんだ。だけどそれ以上にこいつを盗むことにはメリットがある。実はこのFUJIMAコレクション、別の所からの買い付け注文がきてるんだ」
「……どういうことだ?」
流川はこと泥棒稼業に関してはまだまだ素人である。そんな素朴な質問に、洋平はニッコリ笑って言った。
「つまりさ、これを盗んだ場合、すでに受け入れ先が決まってるってこと。もちろんブローカーは通すけど、モノの値段に関してはかなり引き上げが可能なんだ。盗品だからって買い叩かれることもねえ。中でもガラスでできた等身大の裸体の彫刻は、変態マニアの間ではかなりの値段で皮算用されてる。……実はこのターゲットだってブローカーから打診があったんだ。うまく手に入れたらしばらく食いつなげるぜ」
その話は二人にとっても魅力的だった。同じ仕事をするならできるだけ高く買ってもらった方がいいことは言うまでもない。その点、買い付け注文がきているなら間違いはないのだ。いつもとは桁の違う仕事になるだろう。
「オレはいいぜ、それやる」
花道の言葉を受けて、洋平は流川を振り返った。こと盗みに関する限り、全員一致がレッドフォックスの不文律である。
「……まあ、盗めるなら」
「決まりだな。さっそく予告状作るよ。三週間後の大安だ」
「だめだ。三週間後の大安は十三日の金曜日だ。ずらせねえか、水戸」
カレンダーを見ると確かに三週間後の大安は十三日の金曜日のようである。しつこいほどに縁起をかつぐ流川に、洋平は出鼻を挫かれていた。
「ちょっと待て……そのあとの大安は日曜日だ。日曜日はまずい」
「何でだ?」
「道路の状況が予測できねえ。……参ったな。これ以上遅らせる訳にもいかねえし。流川、友引じゃだめか? 日本では友引もいい日だってジンクスになってるぞ」
流川はちょっと考えたが、もともとそれほど日本という国に造詣が深い訳でもない。大安にこだわるのは日本では大安が一番いい日だと最初に教えられたからで、友引もいい日だというのならそれほどこだわる理由もなかった。
「判った。それでもいい」
「よし、決まったな。一週間後に作戦会議やるからそれまでにいつもの通りいろいろ調べといてくれ」
「OK」
「任せろ」
こうして三人は、割に安易に三週間後の友引に向けて盗みの準備に入ったのであった。
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