メールマガジン、毎日連載小説「記憶」及び「記憶2」を最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
半年以上もの間読みつづけてくださった皆様に、深く御礼申し上げます。
つたない文章で、誤字脱字、わかりづらい表現等、多々あったと思います。
この場でまとめてお詫び申し上げます。
さて、昨日はHP版のあとがきを配信させていただいたところですが、今日から数日間に渡ってメルマガ版のあとがきを配信してみたいと思います。
この「記憶」という小説は、おととしの2月から9月までWeb上で連載していたものなのですが、そもそもの原型は10年近く前に書いていた「記憶喪失」という小説でして。
この「記憶喪失」は今回の一人称形式とは違って三人称で書かれたもので、それ以前に書いていた「世紀末(仮題)」という小説の続編にあたるものなんです。
そのどちらも、書いていた当時は完成させることができませんで。
(今にして思えば、その時の実力以上のものを書こうとしていたんですね。黒澤にはこういう中途半端な未完成作品がけっこう多いです)
今回、途中になっていた「記憶喪失」を完成させたくて、形式を一人称に変更して新たに「記憶」として蘇らせたんですね。
ただ、一人称にしたため、「記憶喪失」では順を追って書いていくことができたコロニーの革命のお話なんかが、伊佐巳が記憶を取り戻してからでないと書けなくなってしまって、その分ラスト近くがずいぶんごちゃごちゃとしてしまいまして。
いきなりの展開に、読んでいただいた方もかなり戸惑ったのではないかと思います。
う〜ん、でも、コロニーのお話なくしてこの「記憶」は成り立たなかったんですよね。
(完全無視すると「世紀末」との兼ね合いが……)
私も何とか端折れないかと四苦八苦したので、そのあたりの混乱がぜんぶ作品に投影されてしまっているような気がします。
予想以上に長いお話になってしまったのも、ラスト近くでいきなり登場人物が増えたのも、すべて「世紀末」の存在があったからだったんですね。
明日もあとがきの続きを配信します。
もしも感想などありましたら、ぜひメールでお寄せくださいませ。
許可をいただけましたら、このメルマガに紹介させていただきたいと思います。
では、また明日。
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