おはようございます、黒澤弥生です。
 毎日連載小説「茜色の迷宮」は3月15日をもって終了したのですが、翌日よりあとがきを送信しています。
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 さて、あとがき第2回(笑)です。

 このお話の主人公「平原茜」は、高校時代の作者をかなり反映したキャラになっています。
 容姿も多少似通ってますし、お話に出てくるエピソードなんかも、実体験を脚色したものが多いんですね。
 もちろん似ているところと同じくらい似てないところも多くて、黒澤はその後の茜ほど明るい学生生活は送ってないですし、彼女よりもずいぶんひねくれた性格をしていました。
 つまり、茜は黒澤にとって「(変わることに)より早く成功した自分」だったんですね。

 このお話は一人称で書いているので、茜が見たものや思ったことしか書くことができません。
 でも、一応恋愛話でもありますから、相手役の心の変化もできるだけ書きたかったんですよね〜。
 そこで黒澤は「恋は盲目」という格言(?)を思いっきり利用して、若原君にときどき心情を吐露させていました。
 おそらく、お読みの皆様は「なんで好きあってるのに2人とも気づかないんだよ!」と、かなりイライラされたのではないでしょうか(笑)
 もしもこの2人をじれったく感じていただけたのなら、それだけで物語の半分は成功したといえるでしょう。

 これは小説なので、物語のすべては「嘘」で構成されています。
 もちろん、パラレルワールドや4次元世界を現実だと思う人はいないでしょうが、物語の嘘をいかにして本当に見せるか、というのも、自称SF作家の醍醐味だったりするんですね。
 そのために冒頭で若原君が4次元の説明をしたり、茜に10日間の訓練期間を設けたりしている訳です。
 そして、このあたりにも読者の皆様がリアリティを感じてくださったのなら、あとの半分も成功したといえるんでしょうね。


 明日もあとがきの続きを配信します。
 もしも感想などありましたら、ぜひメールでお寄せくださいませ。

 では、また明日。

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