メールマガジン、毎日連載小説「茜色の迷宮」を最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
 3ヶ月以上もの間読みつづけてくださった皆様に、深く御礼申し上げます。
 つたない文章で、誤字脱字、わかりづらい表現等、多々あったと思います。
 この場でまとめてお詫び申し上げます。

 さて、今日から数回に渡って、あとがきを配信していこうと思います。

 この「茜色の迷宮(ラビリンス)」は、今から10年以上前に書いたあと、加筆も修正もほとんどしないまま、現在PC用のメインHPにトップで掲載している作品です。
 当時コバルト文庫を愛読していた黒澤は、たまたま投稿小説募集のリーフレットを見つけて「投稿するかどうかはともかく、いっちょコバルト風の小説でも書いてみるか」と思ったのが書き始めたきっかけでして。
 ストーリーもエピソードも練りに練って、規定文字数に収まるように校正しまくって、当時としてはかなり真剣に執筆したお話だったんですよ。
(原稿用紙にして40枚くらい規定からはみ出してしまって、それを減らすために涙ぐましい努力をしてたりします/笑)
 そのため、今でも黒澤の少女小説代表作として、HPのトップを飾る作品になってたりするんですね。

 この題材を選んだきっかけは、例によって黒澤自身の「願望」でした(笑)
 高校生の女の子が思う「美人になりたい」とか「好きな人の恋人になりたい」「お姫様になりたい」「退屈な日常から離れて冒険したい」なんていう、ごく普通の願望を思いっきり叶えてしまおうと思ったんですね。
 でも、例えば魔法使いが現われて茜を美人のお姫様に変身させたのでは、あまりにリアリティってものがないじゃないですか!
(それに変身モノとしては使い古されてる気がしましたし;)
 そんな訳で、本人の容姿はまったく変えずに、美人の基準そのものを変えることにしちゃったんです。

 俗に、恋人ができると女の子はきれいになると言いますけど、「自分はこの人に認められている」と自信を持つことで内面から変わっていくものなんですね。
 冒頭の茜のように「あたしは自分の顔が嫌いだから」と思っている人は、ぜひ心の中にリカーモンドを抱いて「あたしは美人!」と思ってみてはいかがでしょうか。
 たったそれだけでも、その後の人生でずいぶん得をすることは間違いなしです(笑)


 明日もあとがきの続きを配信します。
 もしも感想などありましたら、ぜひメールでお寄せくださいませ。

 では、また明日。

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