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まずは、白鳥の湖のあらすじからご紹介します。
ご存知でしょうか?白鳥の湖のエンディングは2種類あるんですよ。
悲劇で終わるか、ハッピーエンドか・・・。その二つ。
原典は悲劇です。ハッピーエンドの終わり方は主に政治が絡んでいます。
ソ連・・・が悲劇的なエンディングを認めず、ハッピーエンドにさせた。というもの。
ですからハッピーエンドの方は主にロシアを中心に普及しています。
ちなみに私たちの東京バレエ劇場の振り付けでは、4幕にもオディールが出てくるという、
独創的な振り付けです。
エンディングについてはお好みもあるでしょうが、ここでは原典に忠実な悲劇の白鳥の湖
のあらすじをご説明いたします。
第一幕 城の庭にて
昔々の話です・・・。ヨーロッパのとある国の緑美しい高い山の上のお城でのお話・・・
若き王子ジークフリートは王妃と静かに暮らしていました。
毎年、王子の誕生日には盛大なお祝いのパーティーが行われる慣わしでしたが、
その年は、王子が成人式を迎える年に当たっていました。
舞台はその成人のお祝いの前日、お城の庭でのお話です・・・・
お祝いに駆けつけた友人、村人、招待客と王子は楽しそうに喜びを
分かち合っています。とても楽しそうな風景です。
そこへやってきたのは王妃・・・。王妃は王子にお祝いにと弓矢を差し出します。
王子はお礼の言葉を口にしようとしますが、王妃はそれを遮るようにこう言いました。
「これであなたは王位を継承できる年になりました。立派な王になるためには
良い結婚相手を見つけなくてはなりません」
「ですが、母上。私にはまだ心に決めた人がおりません」
驚いた王子がそう返事をすると、王妃はこう続けます・・
「心配には及びません。国中を探して、何人かの結婚候補のお相手を探してあります。
明日の舞踏会にご招待しておきましたから、その中からお選びなさい」
あまりの突然な出来事に、今までの楽しい雰囲気はどこかに行ってしまいました。
王になる責任感・・・重圧、不安・・といったところでしょうか・・・
夕闇が迫る空に群れをなす白鳥が湖のほうへ飛んでゆきます・・。
王子を慰めようとする友人がこう王子に語ります。
「気分直しに王妃様に頂いた弓矢で初めての狩りにでも行かないか?」
「それはいい考えだ、行こう。」
王子は友人とともに白鳥の飛び去った方へ、暗闇の迫る中に歩いて行きました・・・(第一幕 終)
以上が第一幕・・・。
この物語の王子、ジークフリートはとても人間味のある人物ですね。
結婚しなさいと言う、王妃の言葉に落ち込む姿・・・。大人になりきれない
ちょっとピーターパンな感じです。
二十歳そこそこですから、まだ結婚しろと言われても困ってしまいますよね。
それに親が決めた結婚相手ですからね・・・。
王妃には王妃の言い分もあるでしょう。大事な世継ぎです。
結婚して早く王位を継承してもらいたかったのでしょう。
きっと親への反発心もあったのでしょうか、
2幕で出会う白鳥の姫への一途過ぎるほどの愛へと繋がってゆきます。
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