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眠れる森の美女  プロローグ

長い間子供の誕生を待ち望んでいた、フロレスタン王と王妃の間に
待望の女の子が誕生します…

妖精によってオーロラ姫と名付けられ、お城は祝福の雰囲気に包まれています。

今日はオーロラ姫の洗礼の日。
招待された妖精たちはオーロラ姫に優しさ、勇気、元気、のんき・・などの美徳を
授けてゆきます。

「これでこの赤ちゃんは美徳を身につけ、素晴らしい女性に成長するでしょう・・・」
国王夫妻も幸せそうで、宮廷の中も幸福な雰囲気に満ち満ちています。
しかし突然雲行きが怪しくなり、雷鳴が轟き、悪の妖精カラボスが手下とともに現れます。

式典長のカタラビュットがカラボスを招待するのを忘れたために
カラボスの怒りを買ってしまったのです。

「しまった!カラボスを招待するのを忘れてしまった」

と、後悔しても時すでに遅し、カラボスはカタラビュットのかつらを取り上げ、
毛をむしり、皮肉たっぷりに王と王妃に挨拶をすると
生まれたばかりの姫に、恐ろしい呪いの贈り物を投げかけます。

それは王女が16歳になったとき、糸の紡ぎ針に刺さって死ぬ、という
とても恐ろしい呪いでした。

「王女は美しく成長するだろう、だが16歳になったときにこの呪いによって死ぬのだ」

突然やってきてしまった不幸に、人々は嘆き悲しみます。

そこへ、リラの精が進み出ます。
まだオーロラ姫に美徳を授けていなかったリラの精は、その美徳の代わりに
カラボスの呪いを、死ではなく眠りに変えることが出来ると告げます。

「呪いを消すことはできないけれど、呪いを変えることは出来ます。100年の長い眠りの後に、
一人の王子の口づけによって目覚めるでしょう・・」

力強いリラの凛とした態度に、悲しみに暮れていた人々も
希望を取り戻したのでした。




















以上がプロローグのあらすじです。
招待されなかったことに腹を立てたカラボスによって、オーロラ姫は呪いをかけられてしまいました。
式典長が忘れたためにカラボスは招待されなかったと、されていますが
カラボスが招待されなかった理由にはいくつも違ったお話があり、
元々招待されていた妖精は12人で、カラボスを入れると、13人になってしまい
もてなすための皿が一枚足らなかったから。とか13という数字が不吉だったから、とか
原作ではカラボスは年を取り、50年以上も塔から出てこなかったため
死んでしまったか、魔法にかけられてしまっていると思い、招待されなかった・・とあります。

これからやってくるカラボスの呪いに対する恐怖、そして善の妖精リラに対する
人々の希望・・。
リラとカラボス・・・善と悪とがぶつかり合い、やがて悲運の運命をたどることになる
オーロラ姫です・・・・・。(第一幕へと続く)

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